拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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連載

355 閑話 ノアズアーク隊(side魔人国冒険者ギルド)

※時間的に本編を纏まって書けないので、気軽な話を書いてみました。





先だっての『箱庭の迷宮』騒動の後、冒険者ギルドは多忙を極めていた。

原因が分かって封鎖が解除された途端、待ち兼ねたように冒険者達が殺到し、一時は人数制限をかけるほどだった。

---まあ、気持ちは分かる。

なんせ、Sランク冒険者を筆頭に精霊王まで出て来て問題解決をしたのだから。

詳しい情報は正式に発表はされなかったが、事後処理に竜王国の竜王陛下自らやって来たとなれば何となく予想はつくもの。

ここ魔人国の第4王子が騒ぎの要因の一つだったから。
まあ、元凶は別にいたそうだが。

その王子は王籍を抜かれて今はただの冒険者としてギルドに顔を出している。
そして最近、その元王子はギルド職員の一人と恋人同士になって、いっそう張り切って冒険者稼業に精を出している。

だから皆は二人の為に黙って見守っているのだ。


そんなある日、不意にやって来たノア様とアーク様、そしてギギルルご兄弟様!

目聡く見つけたラミエルさんサブギルマスが対応してますが、貴方、さっき塩撒いてましたよね?
冗談ですよね?!

あああっ・・・!!
ほらあ、アーク様が不機嫌になって威圧しているじゃないですか---!!

止めて下さいよ!
被害がコッチに及ぶんですから---!!

ところがノア様、冗談とか通じなかった上に斜め上の応えが・・・?!

普っ通ーに心配して『聖浄化魔法ピュリフィケーション』使おうとしてくれてました。

サブギルマスはもう反省すると良いですよ!!
いたいけなノア様の純真を弄んで・・・!!

---どうやら今回はギギルルご兄弟様の里帰りに着いてきただけらしいですね。

・・・・・・え?

竜王国からに『転移』で門の前まで送って貰った・・・?

そういえばアレからちょこちょこ精霊王様らしきというか、ガッツリ精霊王様をお見かけするようになったなぁ、とは思っていたんですけど。

精霊王様・・・普通に生き物の転移、出来るんですね?!
(注・前回、竜王陛下達を転移させたことは公表されていない)

便利ですね!

サブギルマスに連れられてギルマスの執務室に向かったノア様達は、思ったよりも早く帰って行きました。

本当に顔出しだけだったみたいです。
残念!

滞在中はたまにこちらに顔を見せてくれますよね?


---そしてフラグでした。

「・・・ノア様達、何であの方と一緒に・・・?」
「あー、あの方・・・ギルファームのオーナーのゾアさんと幼馴染みのグラウクスさんでしょ? ゾアさんってギギルルご兄弟のお父さんですよね。ソレ繋がりなのでは?」
「えっ、そうなの?!」
「ギギとルルから名前を取ったんでしょうね」
「あー・・・ギとル・・・なるほど。言われれば確かに」

職員達がヒソヒソ話をしている間に、再びラミエルさんが絡んでますよ。

楽しそうですね、ラミエルさん。
そしてグラウクスさんは戸惑い、居心地悪そうです。

気持ちは良く分かりますよ!
普通、ちょくちょくギルマスのところになんか行けませんからね!


ソレから間もなく。
この間のようにサクッと冒険者ギルドをあとにしたノア様達。

今日も職員達私達に絡んでくれませんでした。
寂しい。

・・・・・・ところでギルマスもサブギルマスも中々こちらに来ないと思ったら、ちょっと、艶っぽいんですけど?!

もしかして執務室で盛り上がっちゃったんですか?!

その後のお二人の仕事を片付ける速さといったら・・・・・・。

そうですか。
今夜は大いに盛り上がるんでしょうね!
独り身にはキツい話題ですけど!
羨まけしからん!!



---翌日。

案の定、お盛んだったようですね!
そんなに見せつけて牽制しなくても、番いのお二人の間に入ろうとか、裂こうとか、横恋慕とか全くまっっっったく思わないんで!!

死にたくないんで!


そして今日も何も知らない憐れな生け贄が・・・。

「カフカさーん!! 愛してるよおー、俺と結婚してぶひおえっ?!」
「俺はとっくの昔に番ってンだよ!! 寝言は寝ながら一昨日来やがれ!!」

ガキンッ!!
バリンゴスンッ!!

・・・・・・。

「・・・相変わらず、見た目を裏切る腕力」
「・・・・・・スゲェ・・・」
「・・・天井に頭めり込んでるよ」
「ギルマス、言ってることがおかしくなってるけど」
「最近、忙しくてストレス溜まってたもんなぁ・・・」
「ブチ切れる前に発散されたな」
「良かったねえ」

叫びながらツッコんできた輩を振り向きざまにアッパーカットのワンパンチでギルドの天井に吹き飛ばしたカフカに、思わずパチパチと拍手を贈る職員達・・・と冒険者達。

「---フン!」

ギルマスは一瞥すると執務室に入っていった。

冒険者達はコレを見慣れた人と初見でビビってる人にわかれているが、概ね何時も通りの日常だった。

ラミエルさんはこっそり眺めて黒い笑みを溢すのだった。




※書けなくてストレス溜まってる作者の代弁者・・・ソレがカフカ(笑)。
暴力反対~(作中のみOK)。
そういえばいつの間にかこの話の投稿、1年過ぎてました。
良く続いてるな😆
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