拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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369 ハイパーグレートスペシャルポーション(略してHGSP)の効能と試験(sideヴァルハラ大公家)

※サブタイトル長くてスミマセン。



ノアが初めての(無人の)浮島で採取した薬草を元に試薬して完成したポーション類を竜王国のヴァルハラ大公家に一通り送った。

どうせウラノス達も鑑定するだろうが、こちらで鑑定した結果も添えて。

---一応、ワンクッション置いて衝撃(笑撃?)を和らげようというアークの心遣いだったのだが・・・。

「---は?」

鑑定書に目を通したウラノス達はポカンとしたあと、大爆笑した。

「---何これっ」
「ひっ、品質・・・ハイパーで・・・・・・っ?!」
「・・・・・・グッ、グレート・・・」
「すぺしゃる・・・!!」

腹を抱えて大笑いする主達に困惑しつつ、失礼、と言ってテーブルの上の鑑定書を手にする執事長のアヴィールと側近のレーゲン。

そっと二人で目を通すと、さすがに噴き出しはしなかったが二人で目を見合わせて苦笑した。

「・・・品質Sの上ですからSSとかS+とかの表記かと思えば・・・」
「コレは確かに・・・可笑しい・・・ふっ」

堪えたがやはり笑ってしまった。

そして実際、鑑定書通りの鑑定結果が出て再び大笑いするのだった。


「---コレは陛下にもお教えせねばな・・・ふふっ」

ウラノスが楽しそうに笑って言うと、レーゲンが同意しつつも懸念を指摘する。

「そうですね。・・・ただ、まだ実験はしていないそうですよ。なにぶん被験者がいないので」
「そりゃあねえ竜人我等は滅多な事じゃ傷付かないし病気にもならないしねえ・・・。うーん、どうしようか・・・」
《それならに使えば良いではないか》
「ああ、か!! 確かに・・・って、はい?!」

ウラノスがちょっと悩んでいると不意に声が聞こえて、おお、名案!!とばかりに叫んだ後、驚いて振り返った。

果たしてそこにいたのは---。

「精霊王様?!」
《やあ。日課の散策に来たよ》

のほほんと立っている精霊王だった。

《で、その話、面白そうだからさあ・・・今からやってみない?》

にっこり笑ってそう言う精霊王に、ウラノス達はちょっと戸惑う。

「・・・・・・本気ですか?」
《だってさあ・・・奈落に落としても落とし足りないだろう?》
「---それはそうですが・・・」
《それに暇だし?》
「・・・ソッチが本音ですね?」

---うん、精霊王様、ブレないな。

アレを精神的に貶めたいのも本当だろうが、面白そうだからという理由が主だろう。

まあ、ノアちゃんのポーションの効果を知りたいのも確かだし、陛下に言って実験しようか。


---そうして、善は急げとばかりに城に向かい、竜王陛下も見守る中、早速アレに一滴落とすとみるみるうちに身体が元気になった。

それに気付いたダンダリアンが狂喜乱舞するが、檻の効果であっと言う間に元の皺くちゃに戻ってしまい、発狂する。

再び垂らすと元に戻り、喜びも束の間、速攻で皺くちゃになり耳障りな叫び声(と思われる)を上げる。

「---凄い効果だな」
「一瞬ですね」
「檻に吸われて戻ってしまうが、効果抜群だな」
「・・・・・・恐るべし、HGS・・・・・・」

思わず呟いたウラノスに竜王陛下クリカラがツッコんだ。

「その品質表示何とかならんのか。最初、冗談かと思ったわ」
「無理ですね」
「逆に面白いから分かりやすいのでは?」

リュウギがうんうんと頷いている。
近衛騎士達も苦笑していた。

「さすがノアちゃん」
《あまり被験者としては役に立たなかったな》

ポーションの効果は凄いが、なにぶん檻の性能がそれよりも凄すぎてすぐに効果が消えてしまう。

「・・・・・・貴方の檻が非常識なんですよ」
《・・・・・・スマン》
「まあ、騎士達の回復に使ってみよう。さすがに外には出せんからな」

本当は重傷者に使うのが良いのだが、生憎とそんなに都合良く現れない。
ならば冒険者に、というのも、口外禁止が難しい。

「そのうちノア達が『実験したよー』なんて言ってきそう」
「有り得る」
《ノアだからな》

一同、笑ってそう言う。

---それがフラグになるとも知らずに・・・。






※精霊王の名前はまだ本編に出してないので、ここではまだただの精霊王です。
悪しからず。








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