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連載
376 レインの恩返し 3
いよいよ浮島に向けて出発することになった。
今回、行くのは場所を知っているレインと当然番いであるアルジェント。
それにウラノスとレーゲン、ノアとアーク。
あと、仔狼サイズのヴァンもアークのフードに潜り込んでいる。
ちなみにレーゲンはどうしても行くと我が儘をいったウラノスのお目付役。
隙あらばふらふらと突撃していってしまうウラノスの抑止力の為。
主の耳をつかんで引っ張っていく事が出来るからこその側近である。不敬と言うなかれ。
護衛?
そんなの、竜人自体が普通に強い上にSランク冒険者二人が付いてて要らないだろう。
ウチノアは規格外なんだし。
それに防御面ならノアの魔導具に敵う者はいまい。
というわけで、少数精鋭での移動となった。
「レイン、君の住処の浮島は今どの辺りか分かるか?」
「えーとね、うん、ちょうどこの国の真上に移動してきてるよ」
そう言って上空を見上げたので、アーク達のみならずそこにいた全員が見上げた。
---が。
各々の反応が違った。
「・・・・・・アーク、見える?」
「・・・見えた」
「やっぱり? 俺にも見えるよ」
そう言うノアとアークに対してウラノスとレーゲンはといえば・・・。
「えええ? 私には全く何にも見えないな」
「私も然り。・・・どういう事でしょう?」
レーゲンも首を捻っている。
「レインには当然見えてるんだよね?」
「うん。豆粒くらいだけど、この上の高いところにあるよ?」
「アル義兄様も見えているの?」
「ああ、しっかり見えてるな」
レインを片手で縦抱っこした格好で頷くアルジェント。
ウラノスとレーゲンは怪訝な表情になった。
「---やっぱり私達には見えないが・・・行けば何か分かるかな? 何か条件があるのかもしれないしね」
「そうだな、ココで考えててもらちが明かないし。とにかくレインに誘導して貰おう」
「任せて!!」
ウラノスとアークの声に、頼られて嬉しそうなレインがアルジェントにしがみ付いていない方の手を握ってガッツポーズをした。
それにほっこりしてから気を引き締めて、レイン以外の全員が竜の翼を顕現する。
レインは背中の肩甲骨の辺りに収納場所があって、折りたたんで仕舞えるそうだ。
何その鳥獣人あるあるな収納方法?!とノアが興奮したのは言うまでも無い。
もちろん裸にひん剥いて確認なんて命知らずな真似はしなかったが、アレは後でアルジェントに事細かく事情聴取をする気満々だったな。
さすがにアルジェントとレインも引いていた。
閑話休題。
ヴァルハラ大公家は銀竜なので翼も銀色。
レーゲンも銀竜な為、やはり銀色の翼だ。
ノアだけは黄金色で、レインはポカンとしたあと、目を輝かせた。
「ノアの翼って金色なんだね! ・・・そっか、なんか安心するって思ったら、アレに似てるんだ・・・」
「・・・・・・アレ?」
「うん、浮島に着いたら皆にも見せてあげるね!」
レインは何かに気付いて一人納得した後、そう笑って言った。
皆は首を傾げたがそれ以上は言うつもりが無いようでニコニコするばかりのレインだった。
「・・・・・・まあいいや。じゃあ翔ぶよ。レインはアルジェントにしっかり掴まっててね」
「はい!」
レインの返事を合図に、一同、ふわりと翔びたった。
「まずは竜王国から出よう。ああ、今更だけど竜王陛下には許可を取ってるから、門を通らずに国を出ても大丈夫だよ」
「・・・ソレ、許可取ったって初耳なんだけど。大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。ちゃんと『アルジェントの番いの子のお家に荷物を取りに行くだけ』って言ってあるから」
「・・・・・・その理由もどうなんだって感じなんだが」
「・・・ソレ、絶対に大祖父様が興味を持つヤツ」
ウラノスの言葉にアークとノアは苦笑した。
レーゲンもそう思う。
これがフラグとならんことを・・・。
※昼に投稿した人物設定2の方にレインのイラスト、アップしました。
人物設定は全く書けてません(笑)。
追々追加しますので気が向いたら目を通して下さい。
※ヴァンをすっかり忘れてました。
アークのフードに潜り込んでいる体で文を追加しました。スミマセン。
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