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457 コトの経緯をイチから報告 3(sideメーレ)
皆、お茶会をとても楽しみにしているのだろう。
ワイワイと賑やかな様子に、メーレも自然とほんわか微笑んでいた。
---こんな穏やかな時間、何時振りだろう。
お腹も膨れた頃、ノア達から今の状況を聞き、メーレは頭の中で必要な情報を引き出しながら話し出す。
思えばレナードに側妃にと乞われ、その肩書きの重さを感じながらも彼の想いに応えようと懸命に妃教育を熟して婚姻し、二人の子宝にも恵まれた。
しかし元々身体の弱かった正妃レーヴェル様が常に床に伏せるようになり、その間、第一王子リオラルと第三王子ヴェリオを我が子である第四王子リンクスと第五王子フィフスと共に育てながら王太子に相応しい教育を施す傍ら、正妃の政務も熟す日々。
もう一人の側妃であるアーロウも奮闘してくれたが、子爵位の上に子沢山を望まれての側妃だったために王妃教育はされておらず、第二王子ライザの育児とごく軽い政務をそこそこ熟すくらいであった。
結果、ほとんどの政務と王子達の子育てをメーレ一人で熟す日々になった。
もちろん各々の王子の乳母も育児は手を貸してくれたし教育係もキチンと帝王学や武芸を学ばせていたが、何故か王子達はメーレに良く懐いたので、メーレは可愛くて仕方が無かった。
それで一人頑張ってしまったのもあるのだろう。
こうして日々は目まぐるしく過ぎ、のんびり穏やかに過ごす時間など無いに等しかった。
そしてリオラルが漸く立太子し正妃が身罷られると今度は喪が明けたと同時に正式に正妃の座につき、政務を熟す。
幸い王太子となったリオラルや補佐のヴェリオのおかげで仕事量はかなり減ったが、ソレでも気を抜くことの出来ない身分だ。
周りは気付かないが愛想笑いの日々が続いていた。
---そんな矢先、少し体調を崩したメーレに、とあるポーションが渡された。
『疲れが取れると評判のポーションです。私も試しに飲んでみたのですが、味もさっぱりして身体も軽くなりました』
『・・・・・・そう? それなら試しに飲んでみましょうか』
王宮専属の薬師である副薬師長がそう言って薦めてきた。
メーレは元々レベルが上級の鑑定スキルを持っていて何時もなら念の為にと様々なモノを鑑定してから口にしたり身に着けたりするのだが、その時は体調不良で疲れもあって鑑定をせずに副薬師長を信用して口にしてしまった。
---コレが悪夢の始まりとも知らずに・・・・・・。
結果、その日を境に悪夢を見るようになり、寝不足で更に体調が悪化。
熱が出て意識が朦朧としだし、やがてベッドから起き上がることも出来なくなった。
あとはノア達が話したとおり。
メーレはここで目覚めるまでの記憶は朧気だった。
「ああ、でも最近は体調が良い日もあったみたいで、時々意識はぼんやりあったかな? たぶん、ノアが私を連れ出したときも何となく抱き上げられていた気がする」
不思議に思ってメーレがそう言うと、ノアはピンときたらしい。
「それ、たぶん俺の錬成した上級ポーションを飲んだときだよ。友人が少し前に頼まれて手持ちの俺の上級ポーションをフィフス王子に送ったって言ってたから、ソコから渡ったんだろう」
「え、フィフスに? あの子は今、アインの街の新領主として赴任中のはず。そのご友人はどういう繋がりが?」
メーレが驚いているとアークが気付いたように続けた。
「ああ、アソコの冒険者ギルドの新ギルマスのウロボロスがウチの友人達と知人なんだ。何とかならないかと連絡を貰ったその知人からギギルル兄弟のヤツらが事情を知ってね。どうやらフィフスとウロボロスは戦友みたいな間柄らしい」
メーレはなるほど、と頷いた。
「で、たまたまギギルル兄弟に会いに行って俺が事後報告を受けた。ソコからウロボロスに、そしてウロボロスからフィフス王子にメーレがココで無事だと連絡が行ってるはずだ」
それを聞いてホッとするメーレ。
「---良かった。あの子は末っ子で、しっかりしてるけど一番の年下だから心配してたんだ」
---ありがとう。
そう言って疲れもあり気が弛んだのか、ストンと眠りに落ちたメーレだったが、その表情は穏やかだった。
※メーレ王妃の話にレナード王がちょびっとしか出て来ない。関わりが薄いぞ王様、大丈夫?
※中間辺りでヴェリオ王子が第二王子となっていましたが正しくは第三王子でした。修正しておきました。
この時の王子と誰が母親かと王位継承順位をひとまずココにのせておきます。あとで人物設定欄に書きます。お待ち下さい。
第一王子・リオラル(正妃レーヴェル)・一位
第二王子・ライザ(第二側妃アーロウ)・五位
第三王子・ヴェリオ(正妃レーヴェル)・二位
第四王子・リンクス(第一側妃メーレ)・三位
第五王子・フィフス(第一側妃メーレ)・四位
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