拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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487 お宝探し? 1

───というわけで。

オウランは執務があるのであちらに残り、ティンバーの案内でやって来た俺達。

ここは獣人国の王城内の騎士団詰め所。その敷地内にある倉庫のような建物にいる。
ここは普段は雨天時の屋内訓練場らしいが、今は所狭しと押収物が並べられていた。

ティンバーは近くにいた騎士に声をかけると進捗を教えてくれた

「こちらでおおまかに仕分けしつつこれから鑑定をして、終わったモノを更に細かく仕分けてマジックボックスに収納します」
「まだ始まったばかりでほとんど進んでいないですね。とりあえず並べていたところみたいです」

騎士の説明を聞いたティンバーが部屋を見渡しながらそう言った。
確かにザッと薬草類や鉱物類、魔導具などに分かれているだけだ。

「ひとまず紹介をいたしましょう。───おい、注目! 一旦作業の手を止めて集合!」
「「「はっ!」」」

ティンバーのかけ声に作業中だった騎士達がこちらを振り返り、ざざっと素早く整列した。
おお、さすが訓練された動きだ。ビシッと決まっている。

だがしかし俺は人見知り。ティンバーが声をかけた時点でアークの背中でぴるぴるしている。
ヴァン? ヴァンは俺に抱っこされたままアークと俺の間で潰されてるよ。

『・・・・・・ノア、苦しい』
「あああごめん! いい今、下ろすね!」

慌てて床に下ろすと、ヴァンは身体をブルブルと震わせて毛並みを調える。それから子狼より大きめの、体長二メートルくらいのサイズに変化してノアの足元にお座りした。

「かっかわ───」
「ノア」
「はっ・・・・・・ごめんなさい」

ワキワキした手を慌てて止めて、少し前のようなやり取りをしているなあと苦笑した。
いやいや、こんなことしてる場合じゃない。

「・・・・・・ノア、終わったらモフっていいから、今は我慢な」
「・・・・・・はい」

アークの呆れた声にシュンとした。
でも終わったらもふれる! とウキウキしていたら、俺の心の声がダダ漏れだったらしくアークにツッコまれた。

とは言ってないからな?」
「・・・・・・えへ?」

誇大解釈しちゃった。ヴァンもそんな目で見ないでくれる? ティンバーも苦笑しないで。

「えー、ここにおられるのは竜王国のヴァルハラ大公家公子アルカンシエル殿とその番いのノア殿だ」
「アルカンシエルだ。よろしく」
「・・・・・・ノアです。よろしくお願いします」
「今回は鑑定の手伝いをして下さる。皆、よろしく頼む」
「「「よろしくお願いいたします!」」」

ティンバーが紹介をしてくれたので挨拶をすると騎士達は右手の拳を左胸にあててかかとをビシッと揃えると声を揃えてそう言った。
俺はやっぱりビクッとしてぴるぴるする。アークがぎゅっと抱き込んで頭をポンポンしてくれた。あー、落ち着く。

「言い忘れていた! ノア殿は人見知りだから必要以上に近付いたり大きな声を出さないように。・・・・・・すみません、ノア殿」
「いいいえ、慣れれば、大丈夫」

俺は顔だけティンバーに向けて首をふるふると振った。
ホッとしたティンバーが今度はヴァンを紹介する。騎士達ももの凄く気になっていたらしい。建国の話を聞いたあとだから彼らの視線の意味がもの凄くよく分かる。
それにサイズは小ぶりだけど本物のフェンリルだもんね。・・・・・・俺達は完全にイッヌ扱いだけど。

「皆も気になっているあの方は、初代国王陛下と共にこの国の建国に助力して下さった氷の幻獣フェンリル様だ」
「「「敬礼!」」」

ティンバーの紹介のあとに間髪入れず、ビシッと決める騎士達。俺はさすがにぴるぴるしなかったけど、一瞬ビクッとはしたかな。
そのせいでアークがちょっと苛ついた。

「・・・・・・煩ぇ」
「アーク、俺は大丈夫だから。それよりも鑑定始めようよ」

アークの胸元をぺしぺし叩いて離して貰う。
ヴァンは欠伸をしながら部屋の隅の方に歩いて行った。

『我は適当に寝てていいか?』
「構わないが、この場所にステイだからな」

アークに釘を刺されてる。うん。今度何処かにうろうろしに行ったらヴァン小屋ハウスに軟禁だな。

『・・・・・・分かっとる。飯抜きはもう勘弁だ』

ヴァンはめちゃくちゃ苦い声で呟いた。反省してるようだけど、ヴァンだからなあ。でも、まあいいか。

「早く終わらせてモフるからね!」
「はいはい」
『・・・・・・おう・・・・・・頑張れー』

アークとヴァンの呆れた声に訳知り顔のティンバーは苦笑し、騎士達はポカンとしていた。

いいじゃん。テンション上げていかないとね! ご褒美は大事!



















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