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517 カガシと薬師と錬金術師は混ぜるな危険 3
カガシとわいわい騒いでいたら、気になって覗いていた他の薬師達が我も我もと結界を抜けてやって来た。
防音の魔法は使っていないので声が漏れていたんだろう。
「ノア殿、カガシさん、何をしておいでで?」
「珍しくカガシが叫んでいたからどうしたのかと気になって」
薬師達が興奮した様子で聞いてきた。おそるおそるとかじゃなくて確実に面白いことだろうって確信しているような口調だ。
「ああ・・・・・・認識阻害魔法で発言内容はぼやけるけど音は抜けてるか。防音したほうがいいのかな、これ」
「したほうがいいですよ。たぶんこれだけの薬師が集まったら大騒ぎです。───色々な意味で」
「うん、そうだね。予防は大事」
頭が痛いとばかりに手で額を押さえたカガシがそう言ったので、それもそうかと納得して防音魔法も重ねて張った。
俺も集中すると色々やらかすし、昨日の獣人国の王宮専属薬師長みたいにここの薬師達も絶対に俺と同類だろう。
そういうわけで更に万全を期した結界の中にぎゅうぎゅう詰めの薬師達。何人いるんだ?
「ちょっと狭いね。結界の範囲を広げるから」
数えたら一五人+俺とカガシで総勢一七人だった。密過ぎる。俺は結界の範囲を倍に広げた。
「ヨシ、これでやりたい放題!」
「やっちゃ駄目でしょ」
「・・・・・・えへ?」
わくわくして思わずそう言えばすかさずカガシのツッコみが入って笑って誤魔化す。意外と真面目だなぁ。
「気を付けないとまたお仕置きされますよ」
そう呆れた顔でカガシに言われてハッとした。
そうだった。俺はお仕置きされる側だった。うん、気を付けよう。
そんなわけでさっきのやり取りを他の薬師達に話す。それとこれを色々と検証したいことも。
最初の品質HGSではなく、カガシの指摘でさっき錬成した方の検証ね。こっちは品質がSだったから使えるよね?
「ちなみに好奇心もあるけど、ゆくゆくは閨事に困ってる人とか、子供欲しいけど夜の営みが今イチな人とかに使ってほしいなって」
だから分量とか持続時間とか感度の変化とか色々とたくさんの人で検証したい。
「マンネリ解消とか」
「あとはお仕事で春を売る人達とかが苦痛じゃなくなればいいですね。もちろん好きでなさってる方もおりますが」
「いわゆる娼館ですな」
「なるほど。行ったことないから全然気付かなかった。参考になるね」
そっか、娼館か。確かに事情があって仕方なく働く人もいるし、喜んで仕事している人だって体調とかで苦痛のときがあるかもしれない。
こういう意見が聞けるのも大勢の薬師達と出会えたからだもんね。
「ウラノス義父様に感謝だな。カガシ達を連れてきてくれてありがとうって今度行っておこう」
「・・・・・・何の話をしてるんだ、ノアは?」
「あ、アーク!」
いつの間にかそばに来ていたアークに驚く。全く気付かなかった。
「だから言ったろう? ノックをしても気付かないって」
「えへ」
その通りだったので素直に認めて笑っておいた。アークは苦笑したけど怒ってはいないみたいでよかった。
「───で? どうしたんだ? やたら盛り上がって」
「ああ、うん。例のヤツの劣化版をね、カガシのおかげで錬成できたから検証したいって話をしてるんだ」
「・・・・・・劣化版って言っても品質Sだろう? 大丈夫なのか?」
「うん、思い付きで入れてたミドガルズオルムの肝を抜いて錬成し直したから大丈夫!」
俺がそう言ったら、カガシ以外の全員が唖然としたあと叫んだ。
「思い付きでミドガルズオルムの肝なんか使ったのかよ!」
と、アーク。
「薬師バカだ、真性のバカがいる、いい意味で!」
「さすがはノア殿!」
「試したくなる気持ちは分かる!」
「色々混ぜてどうなるかって検証したいよな!」
などなど賛同してるのは薬師達。
「・・・・・・そりゃあ、俺も色々実験はしたいけども、さすがにアレはないな、と思いますよ」
どうみてもヤバい予感しかしないでしょ、とカガシは真顔でそう言った。
ええ? でも生きてたらラグ爺さんも鼻息荒く、率先して実験・検証してると思うけどなー。
ヘンなテンションで盛り上がっている結界の中で、アークとカガシだけが頭を抱えて溜め息を吐いていた。
※カガシは実はストッパー役でした。他の薬師達が暴走気味。
お待たせしてたのと書き上がったのでいつもの時間より早めに更新します。
猛暑や地震や台風諸々、皆様、お気をつけ下さい。
※起こって→怒って
誤字ってたのを訂正しました。
防音の魔法は使っていないので声が漏れていたんだろう。
「ノア殿、カガシさん、何をしておいでで?」
「珍しくカガシが叫んでいたからどうしたのかと気になって」
薬師達が興奮した様子で聞いてきた。おそるおそるとかじゃなくて確実に面白いことだろうって確信しているような口調だ。
「ああ・・・・・・認識阻害魔法で発言内容はぼやけるけど音は抜けてるか。防音したほうがいいのかな、これ」
「したほうがいいですよ。たぶんこれだけの薬師が集まったら大騒ぎです。───色々な意味で」
「うん、そうだね。予防は大事」
頭が痛いとばかりに手で額を押さえたカガシがそう言ったので、それもそうかと納得して防音魔法も重ねて張った。
俺も集中すると色々やらかすし、昨日の獣人国の王宮専属薬師長みたいにここの薬師達も絶対に俺と同類だろう。
そういうわけで更に万全を期した結界の中にぎゅうぎゅう詰めの薬師達。何人いるんだ?
「ちょっと狭いね。結界の範囲を広げるから」
数えたら一五人+俺とカガシで総勢一七人だった。密過ぎる。俺は結界の範囲を倍に広げた。
「ヨシ、これでやりたい放題!」
「やっちゃ駄目でしょ」
「・・・・・・えへ?」
わくわくして思わずそう言えばすかさずカガシのツッコみが入って笑って誤魔化す。意外と真面目だなぁ。
「気を付けないとまたお仕置きされますよ」
そう呆れた顔でカガシに言われてハッとした。
そうだった。俺はお仕置きされる側だった。うん、気を付けよう。
そんなわけでさっきのやり取りを他の薬師達に話す。それとこれを色々と検証したいことも。
最初の品質HGSではなく、カガシの指摘でさっき錬成した方の検証ね。こっちは品質がSだったから使えるよね?
「ちなみに好奇心もあるけど、ゆくゆくは閨事に困ってる人とか、子供欲しいけど夜の営みが今イチな人とかに使ってほしいなって」
だから分量とか持続時間とか感度の変化とか色々とたくさんの人で検証したい。
「マンネリ解消とか」
「あとはお仕事で春を売る人達とかが苦痛じゃなくなればいいですね。もちろん好きでなさってる方もおりますが」
「いわゆる娼館ですな」
「なるほど。行ったことないから全然気付かなかった。参考になるね」
そっか、娼館か。確かに事情があって仕方なく働く人もいるし、喜んで仕事している人だって体調とかで苦痛のときがあるかもしれない。
こういう意見が聞けるのも大勢の薬師達と出会えたからだもんね。
「ウラノス義父様に感謝だな。カガシ達を連れてきてくれてありがとうって今度行っておこう」
「・・・・・・何の話をしてるんだ、ノアは?」
「あ、アーク!」
いつの間にかそばに来ていたアークに驚く。全く気付かなかった。
「だから言ったろう? ノックをしても気付かないって」
「えへ」
その通りだったので素直に認めて笑っておいた。アークは苦笑したけど怒ってはいないみたいでよかった。
「───で? どうしたんだ? やたら盛り上がって」
「ああ、うん。例のヤツの劣化版をね、カガシのおかげで錬成できたから検証したいって話をしてるんだ」
「・・・・・・劣化版って言っても品質Sだろう? 大丈夫なのか?」
「うん、思い付きで入れてたミドガルズオルムの肝を抜いて錬成し直したから大丈夫!」
俺がそう言ったら、カガシ以外の全員が唖然としたあと叫んだ。
「思い付きでミドガルズオルムの肝なんか使ったのかよ!」
と、アーク。
「薬師バカだ、真性のバカがいる、いい意味で!」
「さすがはノア殿!」
「試したくなる気持ちは分かる!」
「色々混ぜてどうなるかって検証したいよな!」
などなど賛同してるのは薬師達。
「・・・・・・そりゃあ、俺も色々実験はしたいけども、さすがにアレはないな、と思いますよ」
どうみてもヤバい予感しかしないでしょ、とカガシは真顔でそう言った。
ええ? でも生きてたらラグ爺さんも鼻息荒く、率先して実験・検証してると思うけどなー。
ヘンなテンションで盛り上がっている結界の中で、アークとカガシだけが頭を抱えて溜め息を吐いていた。
※カガシは実はストッパー役でした。他の薬師達が暴走気味。
お待たせしてたのと書き上がったのでいつもの時間より早めに更新します。
猛暑や地震や台風諸々、皆様、お気をつけ下さい。
※起こって→怒って
誤字ってたのを訂正しました。
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