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533 再調査と魔導具 6
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「私達は王城で一度会ってるけど、アンジェリク達は初見だからね。顔と名前を覚えておいて。うちのサンとリュカリオン殿下のランは、まあ、すでに彼らと顔合わせ済みかな」
ウラノス義父様がそう言うと、影達全員が頷いた。なるほど。こっちに移動してすぐに、お互い自己紹介してたのかな。俺の知らない裏の常識とか?
「ノアはそっち方面は知らなくていいぞ」
「はぇ、何で?」
何となく考えていたことが顔に出ていたのか、アークにそう言われて驚くと、そこにウラノス義父様も参戦してきた。
「ノアちゃんは普通の常識を知る方が先だと思うよ」
「ええ、義父様?」
焦って周りを見ると、アンジェリク義母様もシル義兄様も苦笑しているだけ。え、俺に味方はいなかった?
側で控えているレーゲンもアヴィールもうんうんと頷いている。
「……アーク、俺に常識を教えてくれる?」
「うーん、まあ、やらかしたらな」
「それじゃいつもと一緒じゃん」
そう言っておいて、いつもやらかしたあとにお仕置きされるんだよね。
「まあまあ。とにかく裏仕事はプロに任せて。あとは彼らと私が動くから、ノアちゃんは錬金術の準備とかしたらいい」
ムスッとして一人ブツブツ言う俺をそう言って宥めながら、ウラノス義父様は影達と何やら打ち合わせを始めてしまった。
残った俺達は、アンジェリク義母様達の当初の目的であるお茶会をしながら雑談をすることに。
お茶を一口飲んでから、アンジェリク義母様が口火を切った。
「そういえばノアちゃん、獣人国の第四王子と意気投合したんだって?」
「うん。リンクス王子って言うんだけど、この前、錬金術の話で盛り上がって。メーレ王妃に見た目も性格もそっくりで、たぶん研究者に向いてる」
メーレは薬師になりたかったって言って、今は古の森で薬草畑を手入れしてるし、リンクスはたぶん、錬金術師になりたそう。
興味のあることに一途にのめり込むタイプだと思う。
「確かにメーレも、嬉々として畑仕事しているしなぁ。似たもの同士の気がする」
「それって、ノアちゃんにも似てるってことじゃない?」
「類は友を呼ぶ的な」
「あー、今の古の森の状況を見ると否定できない」
アークがちょっと考えてボソッと呟くと、それにシル義兄様が笑って言った。
そのあとのアークの言葉に、俺は古の森を思い出して眉をひそめた。
うん、まさしくその通り。
「まあまあ。悪いことじゃないんでしょう? なら別にいいじゃない。ノアちゃんがちゃんと教えてあげたら、すごい錬金術師になるかもよ」
「母上、それはそれで困るから」
「これ以上、規格外を増やさないでくれ」
アンジェリク義母様がケラケラと笑って言うと、シル義兄様とアークが渋い顔で窘めた。
「今更だけど、俺って周りにどう思われてるの?」
「あ、いや、いい意味で驚くことばかりだなって」
「そうそう。俺が後始末するから、気にしなくていいぞ」
「……後始末」
うん、やっぱりやらかしてるよね。でもアークがいいって言うから、あんまり気にしないようにしよう。
俺の心の平穏のために。
「とりあえず『錬金術を語る会』では、なるべくやらかさないように気をつけよう」
「うん、まあ、頑張れ」
「無理だろうな」
「ノアちゃんだからね」
そう一人で決意を新たにする。
よく分からない励ましを受けてアークにお菓子を食べさせてもらっていたので、アンジェリク義母様とシル義兄様の呟きは聞こえなかった。
※ご無沙汰しております。登場人物や話の確認をしておりました。色々間違えてたりして、大変でした。自業自得ですが。
一応何とかなったので、不定期ですが、ぼちぼち再始動していきたいと思います。
途中、王太子のリオラルをリオネルとずっと間違えていたので修正しました。たぶん大丈夫なはず。
ウラノス義父様がそう言うと、影達全員が頷いた。なるほど。こっちに移動してすぐに、お互い自己紹介してたのかな。俺の知らない裏の常識とか?
「ノアはそっち方面は知らなくていいぞ」
「はぇ、何で?」
何となく考えていたことが顔に出ていたのか、アークにそう言われて驚くと、そこにウラノス義父様も参戦してきた。
「ノアちゃんは普通の常識を知る方が先だと思うよ」
「ええ、義父様?」
焦って周りを見ると、アンジェリク義母様もシル義兄様も苦笑しているだけ。え、俺に味方はいなかった?
側で控えているレーゲンもアヴィールもうんうんと頷いている。
「……アーク、俺に常識を教えてくれる?」
「うーん、まあ、やらかしたらな」
「それじゃいつもと一緒じゃん」
そう言っておいて、いつもやらかしたあとにお仕置きされるんだよね。
「まあまあ。とにかく裏仕事はプロに任せて。あとは彼らと私が動くから、ノアちゃんは錬金術の準備とかしたらいい」
ムスッとして一人ブツブツ言う俺をそう言って宥めながら、ウラノス義父様は影達と何やら打ち合わせを始めてしまった。
残った俺達は、アンジェリク義母様達の当初の目的であるお茶会をしながら雑談をすることに。
お茶を一口飲んでから、アンジェリク義母様が口火を切った。
「そういえばノアちゃん、獣人国の第四王子と意気投合したんだって?」
「うん。リンクス王子って言うんだけど、この前、錬金術の話で盛り上がって。メーレ王妃に見た目も性格もそっくりで、たぶん研究者に向いてる」
メーレは薬師になりたかったって言って、今は古の森で薬草畑を手入れしてるし、リンクスはたぶん、錬金術師になりたそう。
興味のあることに一途にのめり込むタイプだと思う。
「確かにメーレも、嬉々として畑仕事しているしなぁ。似たもの同士の気がする」
「それって、ノアちゃんにも似てるってことじゃない?」
「類は友を呼ぶ的な」
「あー、今の古の森の状況を見ると否定できない」
アークがちょっと考えてボソッと呟くと、それにシル義兄様が笑って言った。
そのあとのアークの言葉に、俺は古の森を思い出して眉をひそめた。
うん、まさしくその通り。
「まあまあ。悪いことじゃないんでしょう? なら別にいいじゃない。ノアちゃんがちゃんと教えてあげたら、すごい錬金術師になるかもよ」
「母上、それはそれで困るから」
「これ以上、規格外を増やさないでくれ」
アンジェリク義母様がケラケラと笑って言うと、シル義兄様とアークが渋い顔で窘めた。
「今更だけど、俺って周りにどう思われてるの?」
「あ、いや、いい意味で驚くことばかりだなって」
「そうそう。俺が後始末するから、気にしなくていいぞ」
「……後始末」
うん、やっぱりやらかしてるよね。でもアークがいいって言うから、あんまり気にしないようにしよう。
俺の心の平穏のために。
「とりあえず『錬金術を語る会』では、なるべくやらかさないように気をつけよう」
「うん、まあ、頑張れ」
「無理だろうな」
「ノアちゃんだからね」
そう一人で決意を新たにする。
よく分からない励ましを受けてアークにお菓子を食べさせてもらっていたので、アンジェリク義母様とシル義兄様の呟きは聞こえなかった。
※ご無沙汰しております。登場人物や話の確認をしておりました。色々間違えてたりして、大変でした。自業自得ですが。
一応何とかなったので、不定期ですが、ぼちぼち再始動していきたいと思います。
途中、王太子のリオラルをリオネルとずっと間違えていたので修正しました。たぶん大丈夫なはず。
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