拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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連載

535 *再調査と魔導具 8

*R18。背後注意*



あっという間に裸に剥かれた俺は、同じく裸になったアークに口付けされまくっている。でも今日はいつもとちょっと様子が違くて、性急に求めてくることがない。
俺をギュッと抱きしめて、アークより少し低い位置にある俺の頭頂部に鼻先を埋めて、クンクンと匂いを嗅いでいる。

「アーク、臭いよ!」

俺は羞恥で顔が赤くなった。お風呂にも入っていないし、浄化魔法も使ってない。せめて浄化魔法で綺麗にしてからと思ってそう言ったのに。

「臭くないよ。どこもかしこもノアのいい匂いがする」
「そんなわけないだろ」

そう言って浄化魔法をかけようとした俺をアークが止めてくる。
いやいや、絶対汗臭いだろう。たとえこれからもっと汗臭くなるとしても、最初くらい綺麗でいたい。

「いいんだ。ノアを感じられるから、このまま。お風呂は事後にな」
「えっ、うう……。アークが、それでいいなら、我慢するけど」

別に恥ずかしいだけで拒否するわけじゃないし。そう言ったら、アークは嬉しそうに笑った。それからつむじにチュッと口付けし、額にもチュッと。
それが合図のように、今度は目蓋や鼻先、頬を辿って耳朶に口付けられる。そのまま首筋を滑ってうなじの噛み痕をチュッとされたときに、ビクリと身体が跳ねた。

「ひうっ」

どうも噛み痕のところは敏感らしく、そこをアークに触れられたり舐められたり甘噛みされると、背筋をビリッと快感が駆け抜けるんだ。
思わず出た声に手で口を押さえると、俺のうなじに顔を寄せながら、アークがふっと笑うのが聞こえた。
これ、絶対、分かっててやってる。毎回、執拗に舐めたり吸ったりかじったりするもんな。

「ふ、気持ちよさそうだな」
「うう……アークに触れられると、どこも気持ちいいんだもん」
「──っはぁ、お前は本当に……まあいい」

素直にそう言っただけなのに、溜め息をつくアークに首を傾げる。しかしアークは特に言うことはないのか、すぐに口付けを再開してきて、俺はまた快感に溺れていく。

口付けは鎖骨から俺の胸へと移動し、アークに育てられた胸の尖りが、早く触ってくれと言わんばかりに硬く立って主張していた。
それに気づいたアークが、ねっとりと口に含む。

「あ」
「ふふ、美味しい実だ」
「やっ、口に含んだまま、話さないでっ」

きゅうっと吸い付いたり、熱い舌で転がしたりするから、ジンジンして下腹に力が入る。アークに散々躾けられて、ここを弄られると気持ちよくて胎が疼くようになってしまった。
そして触れられてもいないのに、俺の慎ましやかな陰茎も緩く兆している。

それなのにアークはそこをちっとも触ってくれずに、俺のへそを舌でぐりぐりしたり、下腹部に吸い付くだけ。
我慢できなくなった俺は、思わずアークにお願いした。

「アーク、触ってぇ」

どこが、とは言わなかったが、アークは分かったはず。それなのに笑って俺をひっくり返した。

「えっ、アーク?」
「まだまだ。全身舐めて口付けして、痕をたくさんつけたらな」
「──はい?」

そう言って、戸惑う俺を宥めながら背中に口付けを始めるアークに、俺は呆然となる。
え、何かいつもより意地悪じゃない!?

再び与えられる快感に溺れながらも、決定的な刺激をもらえない切なさとアークのドSっぷりに、泣きが入るのはすぐだった。

たっぷりと背中を愛撫され、脚のつま先まで愛されたときには、俺はもう、涙腺が崩壊していた。

「……っアーク、は、早く、中を愛してぇ」

俺はもう限界だった。
まだ一度も陰茎も後孔も触ってもらえてない。すっかりナカイキを覚えた身体は、中の刺激がないと射精をしてくれない。イきたいのにイけない。辛い。
早く触って、中を擦って、奥をぐちゃぐちゃにしてほしい。

そう言ったのに、アークはうっそりと笑っているだけ。俺は羞恥心なんかとっくになくなっていて、力の入らない腕で両脚を開き、ヒクつく後孔をアークに見せつけた。

「ねえ、お願い……」
「──っ」

俺の痴態にアークの喉がゴクリと鳴った気がするが、俺はもう、とにかく弄ってほしくて気にしていられなかった。

アークの剛直だって、痛そうなくらいそそり立っている。いつもならとっくにアレで奥の奥まで突いてぐちゃぐちゃに気持ちよくしてくれるのに、何で今日は違うの?
堪え切れていない涙が、さらにボロボロと溢れた。
それにギョッとするアーク。そのあとすぐに、自分の手のひらで顔を覆って呟いた。

「──あー、もう。ノアが好きだから、愛おしいから、今日は大事に抱こうとしたのに。かえってノアを泣かせてしまった」
「アーク?」

涙で滲んで、アークの顔はよく見えないけど、何か落ち込むような声音だった。

「すまない。ノアがあまりにも無自覚に煽るから、俺が大好きだって言うから、嬉しくてネチっこく愛撫しすぎたな。ヨシ、これから先はいつも通りにいっぱい中を愛してやるからな」
「うん、いっぱいシて」

そうかと思った次には、いつものヤる気満々の声が聞こえて、蕩けていた俺は、嬉しくて微笑んだのだった。

あとになって、これも煽りだったとアークに言われるのだが、このときの俺は、ただただ欲望に忠実なだけだった。










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