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3-3【追放聖女の華麗なる転身】
──何でこうなった?
現在時刻は深夜零時を迎えようかというところ。
俺が婚約破棄と国外追放されてからまだ六時間も経っていない。
ソレなのに知らないウチになぜ元護衛騎士のアルフォンスに拉致られているんだろうか?
俺は宿の一室でぐっすり眠っていたはずだ。なのに気付いたときには初めて見る天蓋付きのふっかふかのベッドに横になっていて、アルフォンスの端正な顔が至近距離にあった。
「ようやく捕まえたよ、サエ」
「……へ?」
混乱していた頭では間抜けな声しか出せなかった。
◇◇◇
時を遡ること約二時間前。
アレからサッサと隣国に移動した俺は、その日はもう夜遅くて移動は無理だと宿を取った。
時間も時間だから大した宿はないだろう。下手すれば空いてるところもないかもと内心で心配しながらひとまず冒険者ギルドに向かった。
もちろんセイウーチ王国の冒険者ギルドのギルマスに融通して貰った手紙を渡すためだ。
手紙には俺の詮索はしないことと生活の最低限の地盤が出来るまで面倒を見てくれるように頼む主旨が書いてあった。
執務室に案内されてイリヤの冒険者ギルドマスターと対面する。
初めて会ったギルマスはソエルという元Sランク冒険者のイケメンだった。燃えるような赤髪に紺色の瞳で、四十代には見えない逆三角形の筋肉もりもりワイルドイケメンってヤツだ。
「やあ初めまして。君のことは色々と聞いているよ。だから詮索することはないから安心してくれ」
「……ソレのどこに安心する要素が?」
つまりは全部知ってるから聞く必要がないって意味じゃん! あんのクソギルマス、個人情報筒抜けかよ。そりゃこんな世界にプライベート保護法なんてないけどさあ!
俺は無表情な顔のまま殺気立った。ソレに気付いたソエルが苦笑する。
「あー、落ち着け。向こうのギルマスからは『冒険者のサエ』としてのことしか聞いていない。あとはコッチが独自に知った内容だよ。もちろん他言無用だから心配するな」
「……どうやってそれを信用しろと?」
俺が元聖女で女のふりしてたことが漏れたらマズいなんてもんじゃないっていうのに。
「うーん、それもそうか。じゃあ、とっておきの切り札を切らせて貰おうかな」
「切り札?」
「そう。これを聞けば信用して貰えるだろうが、しかし同時に逃げられなくなる。──どうする?」
選択肢を俺に選ばせているようで、その実、一択だろう。
「阿呆なの? 普通なら断る一択だけど今の俺には選ぶ以外の選択肢はないよな」
「ふふ、理解が早くて助かるよ。じゃあ信用して貰うために教えよう──」
そう言って教えて貰った情報に俺は唖然とした。したが、逆になるほどと納得もした。
俺って捨てられた直後から前世の記憶があったから、その赤ん坊の頃の記憶もしっかり残っててさ。
ソエルが情報とともに差し出したあるものにものすっごく見覚えがあったんだよな。
ネックレスに通された紋章。
それはこの国イリヤの国章だった。そして俺はこの国章をよく知っている。
「君の左足の裏にこれがあるはずだ」
「……」
バレている。そりゃあそうか。
だって今のソエルの話だと、俺はイリヤ国王の王弟殿下の実子なんだから。
ソエルが言うにはこの国の王族の血を引く者は身体のどこかに国章が痣のように浮かび上がるんだって。
それが俺は左足の裏だったわけだ。
詳しくは割愛するが、俺が生まれてすぐに王弟殿下は政争に巻き込まれそうになったらしい。
俺の身を案じてセイウーチ王国に逃がしたらしいが、身を隠すどころか乳母は俺を孤児院に置き去りにして逃亡。それ以降、俺は行方知れずだったそうだ。
「政争も無事に片がついたあとに行方を追ったが消息不明。何とか乳母を探し出したが男に騙されて奴隷落ちして気が触れていて話しにならない」
乳母も誰かに唆されたか、金で釣られたのか、まあ自業自得だろうが。
「孤児院で聞き込みをしても三歳まではいたこと以外分からずじまい」
「……で、やっと見つけた俺は女として育てられていて、しかも聖女だったって?」
孤児院も保身のために伯爵家に引き取られた経緯を残さないで口を閉じたわけだ。そりゃあ聖女が男で、周囲を欺くために女装させてたなんてバレたらヤバいもんな。
「そうだ。さすがに隣国の聖女を攫うわけにもいかず、しかしこの国の王弟殿下の子だとも明かせず八方塞がりだったんだが」
「婚約破棄と追放で俺が自らこっちに飛びこんできてラッキーってことか。あー、飛んで火に入るってヤツだった」
俺が苦笑してそう言うとソエルも苦笑した。
「それで悪いが確認のために足裏の痣を見せてくれるか?」
「今更って気もするが。普通最初に聞くよな、それ」
「いやあ、いきなり見せろって言われて見せてくれないだろう?」
「そりゃ当たり前だな」
笑いながら俺は左足の靴を脱いで、更に靴下を脱ぐ。
「ほら、これだろ?」
ソファに座ったまま左足を持ち上げて見えるようにしてやった。ソエルはしっかり確認したようで頷いた。
「……確かに。ありがとう。ちょっと王弟殿下に連絡を取るから待ってくれ」
「いいけど、なあ、どこかにいい宿ない? 遅いから無理かもだけどさ」
靴を履き直しながらソエルに聞いてみるが……。
「連絡を入れたら王宮からたぶん迎えが来るぞ。そっちに泊まればいいだろう」
何を言ってるんだという怪訝そうな顔で返されて俺はムスッとする。
「あのねえ、いきなり顔も知らない王弟殿下夫妻が親だって言われて、ハイそうですかって安心して寝れるか。気ぃ使うわ。色々あったんだ。せめて今夜くらい一人でゆっくり寝たい」
俺がそう言うと、思うところがあったのかソエルは一つ頷いて通信魔導具を操作した。
あ、通信魔導具って前世で言うところのスマホみたいなもんだな、サイズはPC並にデカいけど。超高級品でギルドや王宮とか一部の金持ちしか所有してないけど便利だよな。
「あー疲れた」
ソファにだらしなく寄りかかって待っていると話がついたのかソエルが戻ってきた。
「連絡したが、さっきのことも伝えたら今日は宿で寝るようにとさ。明日、迎えを寄こすから宿で待機していてくれ」
「えー、王宮に行くのは決定なんだ。てかギルマスって何者?」
王弟殿下に対してずいぶん気さくだし、色々融通が利くようだし?
「あー、ここだけの話、実は俺は王弟殿下の乳兄弟で護衛もやってたんだよ。お前の捜索にも関わってたからな」
「ええ? 道理で俺のこと詳しいわけだ。そういうことなら納得。じゃあもういい? 宿あるかなあ?」
いい加減寝たいわ。精神的にも疲れまくり。
「ああ、最高級とはいかないが上ランクの宿があるから紹介するよ。請求は王弟殿下に──」
「いやいや、止めて! 金なら貯めてるから心配いらない。マジで止めて」
「ははは」
もうソエル、顔に似合わずお茶目が過ぎる。勘弁して欲しい。
そういうわけでギルマスの紹介ということで宿まで送ってくれて宿泊の手続きもしてくれた。
面倒見いいな。助かる。
「じゃあまた明日。よい夢を」
「ありがとう。よい夢を」
こうして案内された部屋で風呂に入り、疲れて重い身体をベッドに横たえてあっという間に夢の中──からのふと目が覚めた深夜零時過ぎという冒頭に戻るわけだ。
いや俺、いくら疲れてたとはいえ何で気付かなかった。
というかここどこだよ!?
「ある、ふぉんす?」
「ふふ、舌っ足らずなサエ、可愛いな」
「……えーと? あれ、俺……今夢見てる?」
あーそうか、これは夢だな、うん。でなきゃここにアルフォンスがいる理由がないし。いやでも、俺、夢でもアルフォンスに会いたかった?
まあ、秘密を共有できて、しかも絶対的味方なのはコイツだけだったもんな。長いこと一緒にいたら、そりゃあ絆されもするよなぁ。
「それって、俺に気があったって思っていいのかな?」
「うん、うん? そりゃあ好きでもないヤツに正体明かしてこんなに長いこと一緒にいるわけないじゃん」
「つまり、愛していると?」
「──っあ、愛っ愛して!? ぇ、いやそうなのか? でも好きなのは間違ってないし? あれ?」
俺、愛とか恋とか好きだとかって、今まで放置だったから分かんないよ。そんな経験ないもん。
ていうか、俺、口に出してた?
「ああ、全部。でもこれは夢なんだろ? だからおかしくない」
「……夢、なのかな?」
いやアルがいる時点で夢か。夢なら別にいいかな?
「うん、もうどうでもいいや。……疲れた。俺は、疲れたんだ、アル。俺を癒して」
「──っああ、イヤなこと全部忘れさせてやるからな」
「……ん、え?」
だから抱きしめて、その温もりでぐっすり眠りたい──そういうつもりで言ったんだけど。
何でコイツとキスしてんだ?
現在時刻は深夜零時を迎えようかというところ。
俺が婚約破棄と国外追放されてからまだ六時間も経っていない。
ソレなのに知らないウチになぜ元護衛騎士のアルフォンスに拉致られているんだろうか?
俺は宿の一室でぐっすり眠っていたはずだ。なのに気付いたときには初めて見る天蓋付きのふっかふかのベッドに横になっていて、アルフォンスの端正な顔が至近距離にあった。
「ようやく捕まえたよ、サエ」
「……へ?」
混乱していた頭では間抜けな声しか出せなかった。
◇◇◇
時を遡ること約二時間前。
アレからサッサと隣国に移動した俺は、その日はもう夜遅くて移動は無理だと宿を取った。
時間も時間だから大した宿はないだろう。下手すれば空いてるところもないかもと内心で心配しながらひとまず冒険者ギルドに向かった。
もちろんセイウーチ王国の冒険者ギルドのギルマスに融通して貰った手紙を渡すためだ。
手紙には俺の詮索はしないことと生活の最低限の地盤が出来るまで面倒を見てくれるように頼む主旨が書いてあった。
執務室に案内されてイリヤの冒険者ギルドマスターと対面する。
初めて会ったギルマスはソエルという元Sランク冒険者のイケメンだった。燃えるような赤髪に紺色の瞳で、四十代には見えない逆三角形の筋肉もりもりワイルドイケメンってヤツだ。
「やあ初めまして。君のことは色々と聞いているよ。だから詮索することはないから安心してくれ」
「……ソレのどこに安心する要素が?」
つまりは全部知ってるから聞く必要がないって意味じゃん! あんのクソギルマス、個人情報筒抜けかよ。そりゃこんな世界にプライベート保護法なんてないけどさあ!
俺は無表情な顔のまま殺気立った。ソレに気付いたソエルが苦笑する。
「あー、落ち着け。向こうのギルマスからは『冒険者のサエ』としてのことしか聞いていない。あとはコッチが独自に知った内容だよ。もちろん他言無用だから心配するな」
「……どうやってそれを信用しろと?」
俺が元聖女で女のふりしてたことが漏れたらマズいなんてもんじゃないっていうのに。
「うーん、それもそうか。じゃあ、とっておきの切り札を切らせて貰おうかな」
「切り札?」
「そう。これを聞けば信用して貰えるだろうが、しかし同時に逃げられなくなる。──どうする?」
選択肢を俺に選ばせているようで、その実、一択だろう。
「阿呆なの? 普通なら断る一択だけど今の俺には選ぶ以外の選択肢はないよな」
「ふふ、理解が早くて助かるよ。じゃあ信用して貰うために教えよう──」
そう言って教えて貰った情報に俺は唖然とした。したが、逆になるほどと納得もした。
俺って捨てられた直後から前世の記憶があったから、その赤ん坊の頃の記憶もしっかり残っててさ。
ソエルが情報とともに差し出したあるものにものすっごく見覚えがあったんだよな。
ネックレスに通された紋章。
それはこの国イリヤの国章だった。そして俺はこの国章をよく知っている。
「君の左足の裏にこれがあるはずだ」
「……」
バレている。そりゃあそうか。
だって今のソエルの話だと、俺はイリヤ国王の王弟殿下の実子なんだから。
ソエルが言うにはこの国の王族の血を引く者は身体のどこかに国章が痣のように浮かび上がるんだって。
それが俺は左足の裏だったわけだ。
詳しくは割愛するが、俺が生まれてすぐに王弟殿下は政争に巻き込まれそうになったらしい。
俺の身を案じてセイウーチ王国に逃がしたらしいが、身を隠すどころか乳母は俺を孤児院に置き去りにして逃亡。それ以降、俺は行方知れずだったそうだ。
「政争も無事に片がついたあとに行方を追ったが消息不明。何とか乳母を探し出したが男に騙されて奴隷落ちして気が触れていて話しにならない」
乳母も誰かに唆されたか、金で釣られたのか、まあ自業自得だろうが。
「孤児院で聞き込みをしても三歳まではいたこと以外分からずじまい」
「……で、やっと見つけた俺は女として育てられていて、しかも聖女だったって?」
孤児院も保身のために伯爵家に引き取られた経緯を残さないで口を閉じたわけだ。そりゃあ聖女が男で、周囲を欺くために女装させてたなんてバレたらヤバいもんな。
「そうだ。さすがに隣国の聖女を攫うわけにもいかず、しかしこの国の王弟殿下の子だとも明かせず八方塞がりだったんだが」
「婚約破棄と追放で俺が自らこっちに飛びこんできてラッキーってことか。あー、飛んで火に入るってヤツだった」
俺が苦笑してそう言うとソエルも苦笑した。
「それで悪いが確認のために足裏の痣を見せてくれるか?」
「今更って気もするが。普通最初に聞くよな、それ」
「いやあ、いきなり見せろって言われて見せてくれないだろう?」
「そりゃ当たり前だな」
笑いながら俺は左足の靴を脱いで、更に靴下を脱ぐ。
「ほら、これだろ?」
ソファに座ったまま左足を持ち上げて見えるようにしてやった。ソエルはしっかり確認したようで頷いた。
「……確かに。ありがとう。ちょっと王弟殿下に連絡を取るから待ってくれ」
「いいけど、なあ、どこかにいい宿ない? 遅いから無理かもだけどさ」
靴を履き直しながらソエルに聞いてみるが……。
「連絡を入れたら王宮からたぶん迎えが来るぞ。そっちに泊まればいいだろう」
何を言ってるんだという怪訝そうな顔で返されて俺はムスッとする。
「あのねえ、いきなり顔も知らない王弟殿下夫妻が親だって言われて、ハイそうですかって安心して寝れるか。気ぃ使うわ。色々あったんだ。せめて今夜くらい一人でゆっくり寝たい」
俺がそう言うと、思うところがあったのかソエルは一つ頷いて通信魔導具を操作した。
あ、通信魔導具って前世で言うところのスマホみたいなもんだな、サイズはPC並にデカいけど。超高級品でギルドや王宮とか一部の金持ちしか所有してないけど便利だよな。
「あー疲れた」
ソファにだらしなく寄りかかって待っていると話がついたのかソエルが戻ってきた。
「連絡したが、さっきのことも伝えたら今日は宿で寝るようにとさ。明日、迎えを寄こすから宿で待機していてくれ」
「えー、王宮に行くのは決定なんだ。てかギルマスって何者?」
王弟殿下に対してずいぶん気さくだし、色々融通が利くようだし?
「あー、ここだけの話、実は俺は王弟殿下の乳兄弟で護衛もやってたんだよ。お前の捜索にも関わってたからな」
「ええ? 道理で俺のこと詳しいわけだ。そういうことなら納得。じゃあもういい? 宿あるかなあ?」
いい加減寝たいわ。精神的にも疲れまくり。
「ああ、最高級とはいかないが上ランクの宿があるから紹介するよ。請求は王弟殿下に──」
「いやいや、止めて! 金なら貯めてるから心配いらない。マジで止めて」
「ははは」
もうソエル、顔に似合わずお茶目が過ぎる。勘弁して欲しい。
そういうわけでギルマスの紹介ということで宿まで送ってくれて宿泊の手続きもしてくれた。
面倒見いいな。助かる。
「じゃあまた明日。よい夢を」
「ありがとう。よい夢を」
こうして案内された部屋で風呂に入り、疲れて重い身体をベッドに横たえてあっという間に夢の中──からのふと目が覚めた深夜零時過ぎという冒頭に戻るわけだ。
いや俺、いくら疲れてたとはいえ何で気付かなかった。
というかここどこだよ!?
「ある、ふぉんす?」
「ふふ、舌っ足らずなサエ、可愛いな」
「……えーと? あれ、俺……今夢見てる?」
あーそうか、これは夢だな、うん。でなきゃここにアルフォンスがいる理由がないし。いやでも、俺、夢でもアルフォンスに会いたかった?
まあ、秘密を共有できて、しかも絶対的味方なのはコイツだけだったもんな。長いこと一緒にいたら、そりゃあ絆されもするよなぁ。
「それって、俺に気があったって思っていいのかな?」
「うん、うん? そりゃあ好きでもないヤツに正体明かしてこんなに長いこと一緒にいるわけないじゃん」
「つまり、愛していると?」
「──っあ、愛っ愛して!? ぇ、いやそうなのか? でも好きなのは間違ってないし? あれ?」
俺、愛とか恋とか好きだとかって、今まで放置だったから分かんないよ。そんな経験ないもん。
ていうか、俺、口に出してた?
「ああ、全部。でもこれは夢なんだろ? だからおかしくない」
「……夢、なのかな?」
いやアルがいる時点で夢か。夢なら別にいいかな?
「うん、もうどうでもいいや。……疲れた。俺は、疲れたんだ、アル。俺を癒して」
「──っああ、イヤなこと全部忘れさせてやるからな」
「……ん、え?」
だから抱きしめて、その温もりでぐっすり眠りたい──そういうつもりで言ったんだけど。
何でコイツとキスしてんだ?
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