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4ー7【肉じゃがとカレーライス】後日譚 帰省 1 sideソージュ
『おーい、そろそろお前も番いの顔見せに、一度戻って来いよ』
通信魔導具でそう連絡を寄越してきたのは、俺の従兄弟で乳兄弟でもあるイーガルという名の竜人だ。
俺の父である国王の弟で、叔父にあたる大公家の長男だが、ガキの頃に俺と一緒に城下街をお忍びで、隅から隅まで探索し尽くした同胞とでも言おうか……。
まあ、ひと言で言うなら、悪友だな。
ちなみに通信魔導具はいくつか種類があって、音声のみとリアルタイムの映像で話せるものがある。サイズもデスクトップ並みからタブレットサイズまで色々、ピンキリだ。値段もしかり。一般人はほとんど持っていない。俺のはタブレットサイズで、映像もリアルタイムの最新版だ。
「お前にそう言われると、行きたくなくなる」
『なーんでだよー! 相変わらず、つれないな。伯父さん達も会いたがってるぜ!』
「……伯父さんって、もしかしてソージュのお父さん? ということは──」
セナのご想像通り。私的な会話だから気安く伯父と言っているが、相手はもちろん国王陛下だ。
通信魔導具からぎゃんぎゃん喚く声がセナにも筒抜けで、思わずという感じでキッチンからそう言ったのを、イーガルが耳敏く拾った。
『……えっ、今の可愛い声って、もしかして!?』
「じゃあ、切るぞ」
『ま、待て待て待てーい! 番いちゃん!? おいおい、せっかくだから話を──』
「切る」
『あ』
リビングに、プツン、という通信を切った音がやけに響いた。
「よかったの?」
「構わん。従兄弟だ。問題ない。セナの声もだが、姿すら見せたくない」
セナがお茶を持って苦笑して聞いてきたが、あれくらい雑に扱っても毛ほどもダメージはないヤツだ。心配するだけ無駄だ。
静かになったリビングにセナと二人。お茶をテーブルに置き、ソファに座った俺の膝にセナを対面で座らせて、自然と顔を寄せてこのままキスを──。
『──オイコラ! 勝手に通信ぶった切ってんじゃねえ!』
「……」
イラッ。
あと数センチのところで再び入った通信に、俺は不機嫌さを隠しもせずに、低い声で静かに言った。
「イーガル、貴様、首を洗って待っていろ」
『……ひっ──! ススススマン! じゃあ、またあとでぇっ!!!』
プツン。
「……」
「……」
ジト目で通信魔導具を睨みつける俺に苦笑して、自らチュッとバードキスをしてくれたセナに機嫌を直して、しかし溜め息を吐く。
「──はあ、すまない、煩くて。いい加減、顔見せに帰省したいが、いいか?」
「いーよぉ。新婚旅行だと思えば苦じゃないし。……ところで竜王国って、どこにあるの?」
知らないや、えへへ、と笑って誤魔化すセナも可愛い。
いやいや、そもそも教えてなかったなと、今度は俺が苦笑した。
「そもそも今いるホウライの街は竜王国の領土で、王城のある王都から見ると、南の端っこに位置する。王城までは、そうだな……直線距離だと、日本でいうところの本土の端から端の距離がある」
「……めちゃくちゃ遠いじゃん。直線距離っていうと、普通に道を通ったらもっと遠いってことだよね? 移動は徒歩? 馬? 馬車?」
ああ、うん。
この世界には、車や飛行機、列車のような移動手段はない。
船はあるが、そもそも水中に潜む魔物もいるから、海を隔てた先の大陸に行くのは竜人や鳥人でもなければ、実際に移動するのは難しい。
それはともかく。
「いや、基本、竜人は翔んで──ああ、これも言ってなかったか。竜人は翼を出して空を翔んで移動できるから、楽だぞ」
「おおおー! これもラノベ──」
「あるある、な」
俺が先回りしてそう言うと、ポカンとしたあと、セナが綺麗な笑顔で笑った。
「じゃあ、帰省は翔んで行くんだね。でも、俺はどうすれば? ソージュにしがみ付いていく?」
「いや、番って竜人になったと言ったろう。セナも翼が生えるよ」
「…………は?」
笑いながらそう言ったセナに翼のことを言えば、笑顔のまま固まったあと、そう呟いた。
さすがにこれは衝撃的過ぎて『ラノベあるある』で飲み込めなかったか。
「え、は? えええ? 俺、背中に翼、生やせるの?」
「ああ。まあ、感覚を掴むために少し練習が必要だと思うが。それでスムーズに翔べるようになったら、そのあと帰省すればいい。ゆっくり翔んでも二日くらいで着くだろう。俺の全力なら一日もかからないが」
「え、もはやジェット機並み? ソージュのゆっくりってどれくらいなんだ」
俺、そんなに速く翔べるかな、ジェットコースターくらいならイケると思うけど、なんてブツブツと言っているセナに笑った。
「セナ、ここは魔法のある世界だから、魔法で空気抵抗をなくしたりと、色々やりようはある。俺がSランクで凄いのは、前世の科学的な知識のおかげだ」
まあ、竜人という世界最強の恵まれた身体能力のせいでもあるけど。
「ああ、イメージで魔法が使える、みたいなヤツ? そう言えば、洗浄魔法とかも香り付き柔軟剤とか想像して使ってて、香りがいいなと思ってた」
「だろうな。アレはいい香りで好きだが、セナの香りが消えちゃうのはもったいないな。特に情事のあととか」
そう言ったら、一瞬で顔を真っ赤に染めたセナ。そんな初心なセナの様子に、俺はうっそりと笑う。
可愛くて、閨で虐めて啼かせたくなる。
「──っ、何、朗らかにサラッと言うかな!? 消えていいんだよ、あんなことやこんなことの匂いなんて!!」
そう言うけど、中にしっかりマーキングしてるから、あまり効果はないけどな。それに、四六時中、こうしてスリスリして外にもマーキングしているし。
気付いていないのは本人と、匂いに鈍い人族くらいだろうが。
──そんなこんなで、セナが翼の使い方を数日で習得し、途中の街で一泊して王城に帰省することになった。
やはり『ラノベあるある』であっという間に飛行に慣れた。慣れたんだが……。
「途中、不測の事態が起きない限りは、俺が抱き上げて翔んで行きたい」
「……えーと、片手で縦抱っこ……だよね?」
「……本当は横抱きにしたいが、何かのときに、片手が空いていないと心配だから、今回は我慢する」
「今回は、なんだ」
「ぐっ……いつも抱き上げて移動したい、一時も離したくない、離れたくない」
至極真面目な顔でそう言い募ったら、セナが困ったように笑った。さすがに引いたか、と不安になるが──。
「うん、実は俺も同じ気持ちでさぁ、ちゃんと翔べるんだけど、どうしようかって悩んでた。だから嬉しい」
「! そ、そうか。よかった。じゃあ問題ないな」
「全然、問題ない」
こうしてお互いの気持ちを再認識して、ようやく、帰省することになった。
『おー! ようやくか! 待ち遠しいな』
「セナが驚くから、仰々しい出迎えはしないこと。何かやらかそうものなら、即、引き返すから、そのつもりで」
『りょーかい! 伯父さん達にも重々言っておく。番いちゃんも無理せず、ゆっくりおいでね』
「ありがとうございます」
他の男にそんな可愛い声で礼を言うんじゃない。
「じゃあな」
『うわ、嫉妬かよ──ぁ』
イラッとして、この前のようにサッサと通信を切る俺に苦笑するセナ。こんな俺でも受け入れてくれるから、セナの前では、つい羽目を外してしまう。
「ふふ、面白い人だよね、イーガルさん」
「まあ、いわゆる陽キャってヤツだな。アレの陽気さに救われたところもある。悪友だ」
「うん、そんな人が一人でもいてくれてよかった」
「……そうだな。まあ、両親も兄も、いい竜人ではある」
異世界転生でどうなるかと思ったが、俺は家族にも恵まれていた。
照れ隠しに変な言い方になったが、セナはツッコまずに微笑んでくれていた。
帰省して、どういう反応になるのか、ちょっと心配ではあるが。
こうして俺達は、ホウライの街をあとにしたのだった。
※帰省の話、ちょっと続きます。更新お待ち下さい。
通信魔導具でそう連絡を寄越してきたのは、俺の従兄弟で乳兄弟でもあるイーガルという名の竜人だ。
俺の父である国王の弟で、叔父にあたる大公家の長男だが、ガキの頃に俺と一緒に城下街をお忍びで、隅から隅まで探索し尽くした同胞とでも言おうか……。
まあ、ひと言で言うなら、悪友だな。
ちなみに通信魔導具はいくつか種類があって、音声のみとリアルタイムの映像で話せるものがある。サイズもデスクトップ並みからタブレットサイズまで色々、ピンキリだ。値段もしかり。一般人はほとんど持っていない。俺のはタブレットサイズで、映像もリアルタイムの最新版だ。
「お前にそう言われると、行きたくなくなる」
『なーんでだよー! 相変わらず、つれないな。伯父さん達も会いたがってるぜ!』
「……伯父さんって、もしかしてソージュのお父さん? ということは──」
セナのご想像通り。私的な会話だから気安く伯父と言っているが、相手はもちろん国王陛下だ。
通信魔導具からぎゃんぎゃん喚く声がセナにも筒抜けで、思わずという感じでキッチンからそう言ったのを、イーガルが耳敏く拾った。
『……えっ、今の可愛い声って、もしかして!?』
「じゃあ、切るぞ」
『ま、待て待て待てーい! 番いちゃん!? おいおい、せっかくだから話を──』
「切る」
『あ』
リビングに、プツン、という通信を切った音がやけに響いた。
「よかったの?」
「構わん。従兄弟だ。問題ない。セナの声もだが、姿すら見せたくない」
セナがお茶を持って苦笑して聞いてきたが、あれくらい雑に扱っても毛ほどもダメージはないヤツだ。心配するだけ無駄だ。
静かになったリビングにセナと二人。お茶をテーブルに置き、ソファに座った俺の膝にセナを対面で座らせて、自然と顔を寄せてこのままキスを──。
『──オイコラ! 勝手に通信ぶった切ってんじゃねえ!』
「……」
イラッ。
あと数センチのところで再び入った通信に、俺は不機嫌さを隠しもせずに、低い声で静かに言った。
「イーガル、貴様、首を洗って待っていろ」
『……ひっ──! ススススマン! じゃあ、またあとでぇっ!!!』
プツン。
「……」
「……」
ジト目で通信魔導具を睨みつける俺に苦笑して、自らチュッとバードキスをしてくれたセナに機嫌を直して、しかし溜め息を吐く。
「──はあ、すまない、煩くて。いい加減、顔見せに帰省したいが、いいか?」
「いーよぉ。新婚旅行だと思えば苦じゃないし。……ところで竜王国って、どこにあるの?」
知らないや、えへへ、と笑って誤魔化すセナも可愛い。
いやいや、そもそも教えてなかったなと、今度は俺が苦笑した。
「そもそも今いるホウライの街は竜王国の領土で、王城のある王都から見ると、南の端っこに位置する。王城までは、そうだな……直線距離だと、日本でいうところの本土の端から端の距離がある」
「……めちゃくちゃ遠いじゃん。直線距離っていうと、普通に道を通ったらもっと遠いってことだよね? 移動は徒歩? 馬? 馬車?」
ああ、うん。
この世界には、車や飛行機、列車のような移動手段はない。
船はあるが、そもそも水中に潜む魔物もいるから、海を隔てた先の大陸に行くのは竜人や鳥人でもなければ、実際に移動するのは難しい。
それはともかく。
「いや、基本、竜人は翔んで──ああ、これも言ってなかったか。竜人は翼を出して空を翔んで移動できるから、楽だぞ」
「おおおー! これもラノベ──」
「あるある、な」
俺が先回りしてそう言うと、ポカンとしたあと、セナが綺麗な笑顔で笑った。
「じゃあ、帰省は翔んで行くんだね。でも、俺はどうすれば? ソージュにしがみ付いていく?」
「いや、番って竜人になったと言ったろう。セナも翼が生えるよ」
「…………は?」
笑いながらそう言ったセナに翼のことを言えば、笑顔のまま固まったあと、そう呟いた。
さすがにこれは衝撃的過ぎて『ラノベあるある』で飲み込めなかったか。
「え、は? えええ? 俺、背中に翼、生やせるの?」
「ああ。まあ、感覚を掴むために少し練習が必要だと思うが。それでスムーズに翔べるようになったら、そのあと帰省すればいい。ゆっくり翔んでも二日くらいで着くだろう。俺の全力なら一日もかからないが」
「え、もはやジェット機並み? ソージュのゆっくりってどれくらいなんだ」
俺、そんなに速く翔べるかな、ジェットコースターくらいならイケると思うけど、なんてブツブツと言っているセナに笑った。
「セナ、ここは魔法のある世界だから、魔法で空気抵抗をなくしたりと、色々やりようはある。俺がSランクで凄いのは、前世の科学的な知識のおかげだ」
まあ、竜人という世界最強の恵まれた身体能力のせいでもあるけど。
「ああ、イメージで魔法が使える、みたいなヤツ? そう言えば、洗浄魔法とかも香り付き柔軟剤とか想像して使ってて、香りがいいなと思ってた」
「だろうな。アレはいい香りで好きだが、セナの香りが消えちゃうのはもったいないな。特に情事のあととか」
そう言ったら、一瞬で顔を真っ赤に染めたセナ。そんな初心なセナの様子に、俺はうっそりと笑う。
可愛くて、閨で虐めて啼かせたくなる。
「──っ、何、朗らかにサラッと言うかな!? 消えていいんだよ、あんなことやこんなことの匂いなんて!!」
そう言うけど、中にしっかりマーキングしてるから、あまり効果はないけどな。それに、四六時中、こうしてスリスリして外にもマーキングしているし。
気付いていないのは本人と、匂いに鈍い人族くらいだろうが。
──そんなこんなで、セナが翼の使い方を数日で習得し、途中の街で一泊して王城に帰省することになった。
やはり『ラノベあるある』であっという間に飛行に慣れた。慣れたんだが……。
「途中、不測の事態が起きない限りは、俺が抱き上げて翔んで行きたい」
「……えーと、片手で縦抱っこ……だよね?」
「……本当は横抱きにしたいが、何かのときに、片手が空いていないと心配だから、今回は我慢する」
「今回は、なんだ」
「ぐっ……いつも抱き上げて移動したい、一時も離したくない、離れたくない」
至極真面目な顔でそう言い募ったら、セナが困ったように笑った。さすがに引いたか、と不安になるが──。
「うん、実は俺も同じ気持ちでさぁ、ちゃんと翔べるんだけど、どうしようかって悩んでた。だから嬉しい」
「! そ、そうか。よかった。じゃあ問題ないな」
「全然、問題ない」
こうしてお互いの気持ちを再認識して、ようやく、帰省することになった。
『おー! ようやくか! 待ち遠しいな』
「セナが驚くから、仰々しい出迎えはしないこと。何かやらかそうものなら、即、引き返すから、そのつもりで」
『りょーかい! 伯父さん達にも重々言っておく。番いちゃんも無理せず、ゆっくりおいでね』
「ありがとうございます」
他の男にそんな可愛い声で礼を言うんじゃない。
「じゃあな」
『うわ、嫉妬かよ──ぁ』
イラッとして、この前のようにサッサと通信を切る俺に苦笑するセナ。こんな俺でも受け入れてくれるから、セナの前では、つい羽目を外してしまう。
「ふふ、面白い人だよね、イーガルさん」
「まあ、いわゆる陽キャってヤツだな。アレの陽気さに救われたところもある。悪友だ」
「うん、そんな人が一人でもいてくれてよかった」
「……そうだな。まあ、両親も兄も、いい竜人ではある」
異世界転生でどうなるかと思ったが、俺は家族にも恵まれていた。
照れ隠しに変な言い方になったが、セナはツッコまずに微笑んでくれていた。
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