【完結】水と夢の中の太陽

エウラ

文字の大きさ
63 / 90
第三章 辺境編

果ての森と辺境伯領(sideクラビス)

しおりを挟む
*背後注意 R18あります*






アルカスを抱いて部屋へと戻る。

心なし足が速くなる。
歩きながら浄化でまとめて綺麗にする。

アルカスを見ると、泣き疲れた顔だった。
やっぱり是が非でも止めさせればよかったと後悔する。

そもそも、騎士団に力を示す必要はないのだ。
今回はギルドの依頼なのだから。
それなのに、アルカスは俺達が自分を連れていることで不利益になるのでは、と考えたのだろう。

高ランクの中に一人、最低ランクの見た目が未成年の自分だ。周りがどう思うかなんて想像がつく。
一緒に行動することになるなら少しでも不安を払拭しなくちゃ、なんて・・・。

アルカスならそう言うと思ったが、あんな見世物のような真似はしたくなかった。
ましてや、あんなに怖がらせるなど・・・。

いくら無傷でいられようと、アルカスに本気の攻撃なんて、自分の心臓が潰れそうだった。



自分たちの部屋へ入ると、防音結界を張る。

アルカスをそっと寝台に下ろし、身につけているものを寛げる。
併せて自分も脱いでいった。

そうして、お互い何も身につける物がなくなったところで、アルカスを抱き込んで横になる。

暫くは、アルカスが目覚めるまではこうしてその存在を感じていたい・・・。




どのくらいそうしていたか、ふと、アルカスが身じろいだ。
見ると、目は瞑っていて無意識に擦り寄ってきたようだ。

「・・・アルカス?」

声をかけると目蓋が震えて、綺麗なルビーレッドが現れた。

「・・・クラビス? あれ、何で・・・」

裸なの?と聞く前にクラビスによって口が塞がれた。

「ん、ふ・・・あ、クラ、ス・・・あん」
「ーーーアルカス、アルカスを感じたいんだ。もうあんな事は止めてくれ・・・死ぬかと思った」

クラビスが性急にコトを進める。

え?

ヤるの?!
ここ、他所様の家!
まじで?
恥ずかしいんですけどーーー!

なんて心の叫びは聞こえるはずもなく、俺の中を浄化して潤滑油の玉を手早く押し込む。
て、手慣れてきたなあ!

なんて考える余裕があったのもここまで。



俺の後孔がぬかるんで粘着質な水音が部屋に響く。
くちゅぐちゅとひっきりなしになって、ソレにあわせて俺のあられもない喘ぎ声も響く。

「アルカス、アルカス・・・!」
「あっ、は、ああん・・・! あっそこ、ヤ・・・ひうっ」

クラビスがいつもより余裕がない。
俺の存在を確かめるように何度も名前を呼んで腰を打ち付ける。

快感で霞んだ頭で思う。
アレだ、俺が悪かった。
逆だったら、俺も反対するし死にそうな気持ちになる。

考え無しだった。

「ーーーっく、らびす、ゴメン・・・ゴメンね」
「・・・アルカス?」
「おれ、が・・・ばかだった。く、らび、す・・・のきもち、わかって、なくて・・・」

ゴメン。

涙が零れた。
クラビスの方が泣きそうで、俺は泣いちゃ駄目だろって思うのに。

「・・・もう、失いたくないんだ。あんな事は二度とさせないし、しないよね?」
「うん、うん。もうしない。あんな怖いこと」
「約束だよ」

そう言ってクラビスが俺の中を抉った。

「ぃやん!」

クラビス?
今度は目がギラギラしてるんですが?

「反省の意味も込めて、朝まで頑張ろうね?」

え、待って?
今って夕方だよね?!

朝までって、夕ご飯は?!
イヤ違う!
違わないけど、いくらレベルアップしてたって1000程も違うSランクの体力に付き合えないってば!

自業自得とは言え・・・死ぬって!!!



ーーー結局クラビスの有言実行で朝までコースだった。

さすがの俺も何度も気絶した。
でも、お仕置きとばかりに攻めたてられて意識が戻り、また極まって落ちて・・・の繰り返しで。

俺はもう出る物もなくなり、ドライでイキまくって、最後はイキ過ぎて落ちた。

快感も過ぎれば拷問ですね。

体で教え込まされました。

もう絶対、あんなコトしません・・・。




明け方、アルカスが完全に落ちた。

やり過ぎた。

ーーーどうにも加減が出来なかったんだ。
死を感じると本能で種を残そうと昂ぶるのは知っていた。
幾度となく昂ぶったソレを他人にぶつけることは出来なくて、いつも自分で処理していた。

でもここまで落ち着かなかったのは初めてだった。

番の本能なのか?

体力がついてきたとはいえ、敏感な体は快感を簡単に拾って、何度も高みに昇って降りてこなくなった。

さすがに意識を失っていた。

・・・・・・スマン。

だが反省はするが後悔はない。
目覚めたら苦情は甘んじて受けよう。

だがまた同じ事をするなら。

その時は・・・・・・。







しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

悪役令息の僕とツレない従者の、愛しい世界の歩き方

ばつ森⚡️8/22新刊
BL
【だって、だって、ずぎだっだんだよおおおおおお】 公爵令息のエマニュエルは、異世界から現れた『神子』であるマシロと恋仲になった第一王子・アルフレッドから『婚約破棄』を言い渡されてしまった。冷酷に伝えられた沙汰は、まさかの『身ぐるみはがれて国外追放』!?「今の今まで貴族だった僕が、一人で生きて行かれるわけがない!」だけど、エマニュエルには、頼りになる従者・ケイトがいて、二人の国外追放生活がはじまる。二人の旅は楽しく、おだやかで、順調に見えたけど、背後には、再び、神子たちの手がせまっていた。 「してみてもいいですか、――『恋人の好き』」 世界を旅する二人の恋。そして驚愕の結末へ!!! 【謎多き従者×憎めない悪役】 4/16 続編『リスティアーナ女王国編』完結しました。 原題:転んだ悪役令息の僕と、走る従者の冒険のはなし

待て、妊活より婚活が先だ!

檸なっつ
BL
俺の自慢のバディのシオンは実は伯爵家嫡男だったらしい。 両親を亡くしている孤独なシオンに日頃から婚活を勧めていた俺だが、いよいよシオンは伯爵家を継ぐために結婚しないといけなくなった。よし、お前のためなら俺はなんだって協力するよ! ……って、え?? どこでどうなったのかシオンは婚活をすっ飛ばして妊活をし始める。……なんで相手が俺なんだよ! **ムーンライトノベルにも掲載しております**

【完結】悪妻オメガの俺、離縁されたいんだけど旦那様が溺愛してくる

古井重箱
BL
【あらすじ】劣等感が強いオメガ、レムートは父から南域に嫁ぐよう命じられる。結婚相手はヴァイゼンなる偉丈夫。見知らぬ土地で、見知らぬ男と結婚するなんて嫌だ。悪妻になろう。そして離縁されて、修道士として生きていこう。そう決意したレムートは、悪妻になるべくワガママを口にするのだが、ヴァイゼンにかえって可愛らがれる事態に。「どうすれば悪妻になれるんだ!?」レムートの試練が始まる。【注記】海のように心が広い攻(25)×気難しい美人受(18)。ラブシーンありの回には*をつけます。オメガバースの一般的な解釈から外れたところがあったらごめんなさい。更新は気まぐれです。アルファポリスとムーンライトノベルズ、pixivに投稿。

ゲーム世界の貴族A(=俺)

猫宮乾
BL
 妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。

魔王様が子供化したので勇者の俺が責任持って育てていたら、いつの間にか溺愛されているみたい

カミヤルイ
BL
顔だけが取り柄の勇者の血を引くジェイミーは、民衆を苦しめていると噂の魔王の討伐を指示され、嫌々家を出た。 ジェイミーの住む村には実害が無い為、噂だけだろうと思っていた魔王は実在し、ジェイミーは為すすべなく倒れそうになる。しかし絶体絶命の瞬間、雷が魔王の身体を貫き、目の前で倒れた。 それでも剣でとどめを刺せない気弱なジェイミーは、魔王の森に来る途中に買った怪しい薬を魔王に使う。 ……あれ?小さくなっちゃった!このまま放っておけないよ! そんなわけで、魔王様が子供化したので子育てスキル0の勇者が連れて帰って育てることになりました。 でも、いろいろありながらも成長していく魔王はなんだかジェイミーへの態度がおかしくて……。 時々シリアスですが、ふわふわんなご都合設定のお話です。 こちらは2021年に創作したものを掲載しています。 初めてのファンタジーで右往左往していたので、設定が甘いですが、ご容赦ください 素敵な表紙は漫画家さんのミミさんにお願いしました。 @Nd1KsPcwB6l90ko

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。

佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。

勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました

BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」 え?勇者って誰のこと? 突如勇者として召喚された俺。 いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう? 俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?

処理中です...