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2 仕方がないので
しおりを挟むはいはーい。
このままココにいても仕方がないので拓けた場所を探して野営しまーす!
落ち着くところを探してからじゃないとゆっくり自分確認も出来ない。
空を見上げる。
うん、綺麗な青空に青い太陽・・・スゲー違和感。
今、太陽が天辺にあるから昼かな?
時間って24時間?
一週間は7日?
一年365日?
ソレすらわかんねー。
そんでどっちが北か南かわかんねー。
腰に下げっぱなしの羅針盤を見る。
「ココでも使えるかな・・・お? イケるイケる」
ヨシ、ひとまず南を目指して歩こう。
俺って両親事故でいっぺんに亡くして絶望した時期があったからさ、アレから比べたらマシって気持ちで生きてきたから、こんな状況でも前向きよ?
だって普通なら大した力も無いアラサーリーマンだけど今はハイスペックエルフ!
ゲーム内で散々使い慣れたこの体、おんなじように動けるんだぜ。
下手したらそれよりも動ける。
だってタイムラグとか無いから。
絶対勝ち組だろう!
ちまちまとレベル上げてて良かった!
そんなこんなで疲れ知らずに鑑定とかしながら体感で2時間ほど歩いていると水音が。
おお! 小川の近くに拓けた場所が!!
なんてラッキー!
異空間収納庫開けるかな?
「・・・っし!」
考えただけで開けた中身は、やっほい! ゲームのまんま残ってる!
確か拠点設定出来る家があったはず・・・。
「ホイッと・・・おぉ───、ロッジ風の小ぶりな一軒家があっと言う間に! 凄えな、異世界」
ホームはまんま家。
ゲーム内では所定の場所にこの家を置けて、そこから自由にログイン、ログアウト出来た。
もちろん手に入れるのは結構大変だけど。
主に金額的な意味で。
ホ-ムのデザインはかなり充実していて、何故か純日本家屋もあった。
運営会社・・・・・・世界観、良いのか?
種族には拘った癖に、とは思ったが。
早速中に入ると、広いリビングダイニングにキッチン。
「おっと、土禁にしよう。浄化魔法で綺麗になるとしてもやっぱり日本人だからな」
誰に言うともなく呟いてブーツを脱ぎ、靴箱代わりの台の上に置いて新品のサンダルを出す。
ソレを履いて中を探索する。
キッチンの奥に食糧庫がある。
ゲーム内では時間経過で腐るor熟成するというのがあったのでこの食糧庫は時間停止付きで腐らないようになっていたが、こちらも同じだった。
そして驚くことに、ロッジの中身は使った分増えて、個数が変わらなかった。
そしてインベントリの中も元に戻っていた。
そう、このロッジもインベントリに一個あるのだ。
出してもまた一個戻る。
何かあっても大丈夫!
凄えなホント。
俺、神様に会ってないけど、ありがとうって言っとくわ!
「これは助かるな。食べ物が合わないと辛いし、食材が尽きる心配が無くなった。アイテムも減らないから気にせず使える」
これで無理に食材調達に行かなくても済むしアイテムも無理に作らなくて良い。
「こっちは風呂とトイレだな。あ、一階にも部屋がある。独りだからここを自分の部屋にするか」
階段を上がって二階に行くと、三部屋あった。
そういえばホームはPT組める人数4人分の家だったのを思い出す。
ゲーム仲間とたまにPT組んで泊まったなあ。
「コッチは来客用かな・・・・・・泊まるヤツがいればの話だが・・・・・・」
現時点で人っ子一人いないが。
人以外もいないが!
「寂し───」
というわけで。
当面の目標は周囲の把握と動物を含む生き物との接触、と。
さて、気付いたときはお昼頃で、今は三時のおやつの時間くらいか?
些か気が動転していたようで、落ち着いたら空腹が襲ってきた。
軽く食べよう。
「・・・コーヒーとサンドイッチで良いか」
【パライソの住人】では回復アイテムでこういう料理も売ってたし作ってもいた。
だからインベントリには色んな料理がたくさんある。
もちろん材料もあるから自作できるけどね。
俺、独り暮らしで自炊してたし。
インベントリから出してリビングで椅子に座って食べながら考える。
目が覚めてからちょっとだけ確認したステータスをじっくりと見てみるか・・・。
さっきは死なないように体力とか魔力とかだけ気にして見たから、後はよく見なかった。
余裕がなかったとも言う。
「ステータス」
そう言ったらフォンッと半透明のボードが目の前に現れた。
ゲーム内ではメニューで開かれた画面がここではステータスで現れる。
最初に確認した事でもある。
『メニュー』や『ステータス』と言って自分の能力を確認する事。
「これはまさしく異世界あるあるのテンプレだな」
俺はとりあえず、上から下まで一通り目を通すことにした。
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