パライソ~楽園に迷い込んだ華~

エウラ

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24 お土産タイム

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ひと息吐いて、改めてお土産を出す。

さっき出しかけていたお酒・・・ワインとウイスキー、後、アルトが美味しそうに飲んでたシャンパン。
シュワシュワが平気ならスパークリングワインもあるよ!

後、頑張って刺繍して作ったマジックバッグにお兄さん達には武器や防具を、話を聞いてそれに合うモノをチョイスして出した。

副団長のエンドルフィンさんにもお酒をあげた。
聞いたら即答されたので。

お兄さん達も騎士団で働いているんだって。
凄いね。

「・・・・・・これ、本当に貰って良いのかい?」
「はい、お酒は主にお父さんにだけど、まだまだあります。マジックバッグはお母さんのために作ったのでどうぞ!」
「ありがとう! 綺麗なのにちょっと可愛らしさがあって良いわあ!」
「フレッドとシルヴィには装備品ね」
「・・・・・・ちょっと性能がヤバすぎるんだけど」
「うれしいけど、騎士団では使えないかな・・・凄すぎて」
「え、そう? じゃあ普段使いしてね? そしてアルトにはこれ!」

そういってアルトに出したモノは細身の腕輪で。

「・・・・・・コレは?」
「えへへ。転移魔法を込めてあるんだ。何時でも俺のところに転移できるから、これからも休みの日とか、来てくれると嬉しいかな」

そういってアルトの腕輪に添わせるように嵌めると、自動でサイズが変わった。

「---ありがとう、カムイ」
「行き先を思い浮かべれば転移できるからね。もちろんアルト専用で他の人は使えないので安心してね。あ、でも俺の事を思い浮かべて転移すると本当に俺の目の前に来ちゃうから気を付けてね」
「・・・ああ、そうなんだ?」
「お風呂は許容出来るけどトイレの時に現れるのはさすがにちょっと・・・」
「「「「ぶほっ?!」」」」
「・・・・・・」
「・・・あらあら」

お風呂はまあ良いけど、トイレはさすがにマズいんで!
と思って言ったら、アルトは固まっていて、お父さん達男衆は噴き出し、お母さんは呆れていた。

何?

首を傾げていると、お母さんが俺に聞いてきた。

「ねえ、ジェイド君、この世界の恋愛事情というか結婚事情とかって知ってる?」
「? いいえ。普通に異性婚じゃあ無いんですか? お母さんとお父さんみたいな? だってお母さんがなんでしょ?」
「・・・・・・アルト、教えてなかったの?」

フレッドがジト目でアルトを見た。
アルトは、あっ!!という顔をしてから目を彷徨わせた。

うん、忘れてたんだね?
俺も聞かなかったし。
ていうか全く頭に無かったし!

「・・・・・・あの、何となく、同性同士もあるのかなぁとは思ってました。アルトがその、俺の上裸を見て焦っていたの」
「---はぁ?! アルトお前、ジェイドの肌を見たのか?!」
「いいいや、無防備に寝衣を脱いだのを目にしただけで、ワザとじゃ?!」

お父さんが凄い勢いで被せてきたよ!
アルト、ごめん!
そんなに大事だったの?

「・・・あの、本当にその通りなので怒らないで」

まさか同性の前で脱ぐのがマズいなんて知らなかった俺が悪いんで!

「でも・・・」
「それに俺、別にいやじゃ無いし・・・アルトだし・・・気にしないよ」
「---カムイッ」

アルトがガバッと抱き締めた。
---うん。
やっぱり安心する。
良い匂いする・・・あ、うん。
うちのボディーソープの匂いか(笑)。

「---コレって、アレかしらね」
「・・・アレだろうな」
「運命感じちゃってるヤツ?」
「だろうな。見てみ、あの二人の顔」

フレッドが言うのでよく見てみると、真っ赤になりながらお互いぎゅむっと抱き合ってる。
そういえば母さんが抱き締めたとき、引っ剥がして無意識に威嚇してたな。

「貴方、今回、予感があったんでしょ?」
「・・・うむ。いい感じの方だったんだが」
「それってコレじゃない?」
「絶対そうだって」
「・・・・・・だが問題があってだな・・・」
「そうなんだよねぇ・・・」

エンドルフィンが溜息を吐いてここだけに防音魔法を張った。
そうしてフルクベルトが話した内容に、皆が憤った。

「なんだよ、それ。まさかジェイド、六年間ずっと・・・?!」
「六年前って、20歳でしょ? 今のアルトと同じ歳じゃない!」
「まだ確定じゃない。調べるために情報を集めているところなんだ。それにジェイド本人は記憶を無くしてるから、直接でも間接でもそういうことを仄めかさないで欲しい」
「分かったわ」

皆もしっかりと頷く。

「早いところ解放してやりたいな」
「ああ、俺達で出来ることをやろう」

二人の預かり知らぬところで一致団結する団長達だった。


「・・・・・・ところで、誰がジェイドに同性同士でもって教えてやるんだ? さっきの話ぶりだと女性しか産めないって認識みたいだが・・・」
「・・・・・・あ」
「そもそも囲われてたと仮定すると、無理矢理そういう行為をされていたはずなんだよ。辛い記憶だろう?」

皆、黙ってしまった。

「・・・コレは本人が知りたがるまでは保留でいきましょうか」
「・・・・・・それが賢明かな」

こうして影ながら二人を応援することに決まったのだった。






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