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8 事の経緯と体調不良
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※予約忘れてました。
ロルフは熱が上がってきてぐったりしているセッカを、毛布を重ねて敷いた上に寝かせた。
額を冷やそうとして、セッカの眼帯代わりの水色の布に手をかける。
このままでは冷やすのに邪魔だからだ。
しかし昨夜も付けたままだったことを考えると、人目に晒したくは無いのかもしれない。
しかし、今回は非常事態だし眠らせているから大丈夫だろう。
・・・・・・後で謝ろう。
そんな言い訳を思いながら布を外すと、その下には傷など何処にもない、綺麗な素肌が現れた。
「・・・傷は無くとも、盲目という事もあるか」
それにしても、この顔はやはり・・・。
だが髪色は黒だったはず・・・。
セッカの額に冷たい布をあてながらそう考えていたとき、不意に頭の中に声が響いた。
『おい若造。あまり気安く触るなよ』
「・・・誰だ」
『お前がセッカと接触しているから、セッカを媒体に話してやってるのだ』
フンッという感じでふてぶてしく話す声がセッカと言ったので、ロルフはハッと気付く。
「───っコハクか。テイマー以外に念話など何故そんな芸当が出来るのかは置いておくとして、ちょうど良い。セッカが川に流された経緯が知りたいのだが」
『・・・まあ、良かろう。セッカには事後承諾となってしまうが・・・。昨日会ったばかりなのにどうもセッカはお前には気を許してるっぽいからな』
そう言ってコハクが話し出した事柄に、表面上は何時もの無表情を装っていたが、内心ではかなり動揺していた。
───偶然スタンピードに巻き込まれた挙げ句、セッカとコハクだけで数時間魔物を討伐、更にオーガキングまで倒した、だって?!
そこで川に落ちて2時間は流されていた・・・と。
それならば魔力も体力もぎりぎりで、満身創痍になっていても不思議じゃ無い。
寧ろ生きていたことが奇跡だ。
『セッカはぎりぎりの魔力で己の身体に結界魔法をかけていたから、大きな怪我が無くて済んだんだ。あと少し遅かったら限界を迎えて溺死していたろうな』
「・・・・・・なるほど。君が慌てていたのも頷ける。良く知らせてくれた。礼を言う」
『そうだろう! お礼は美味い焼肉で良いぞ! だが一番はセッカの手料理だがな。早く良くなって欲しいからお前らに協力してやっているのだ』
───全く、不遜な鳥だな。
ロルフが内心でクスッと笑うと、眠っていたはずのセッカが目を開けた。
「───コハク?」
「───!!」
『おう、我は馬車の屋根におるぞ。安心せい』
「・・・ん。・・・・・・ルゥ?」
「───あ、セッカ、調子は? 今、街へ向かっているから、もう少し寝ているといい」
「・・・・・・ああ、ありがとう・・・」
きょろりとコハクを探すように瞳を巡らせてから、コハクの念話でホッとし、その後ロルフに気付いたセッカ。
再び目蓋を閉じてすうっと眠った。
───しかしロルフはしっかり見てしまった。
そのセッカの隠されていた右の瞳に従魔との契約紋が刻まれていたのを。
契約紋はテイマーの身体の何処かに刻まれるが、基本的に見られても問題は無い。
普通なら隠すようなものでは無いが、しかしセッカの瞳に輝く契約紋は───。
『・・・・・・気付いたか』
「・・・・・・あれは、よく見ないと気付かないだろうが、分かるヤツには分かる───。貴方は、幻獣・・・グリフォンですか」
思わず言葉遣いをあらためてしまう。
冷や汗が背を伝った。
『・・・普通にして良いぞ。さすがだな。セッカと従魔契約をしたときアレの瞳に刻まれた。バレると煩いので布で隠し、我も従魔の証で認識阻害し姿を隠蔽しているのだ。分かっているだろうが秘匿事項だぞ! ・・・迂闊だった。知られたのはお前が初めてだ』
───初めて!
俺がセッカの秘密を知った初めての男!
何という僥倖!!
ロルフはちょっと斜め上の思考にトんだ。
コハクはというと・・・。
『ああ。セッカになんて言って許して貰おうか・・・数日間肉抜きとか・・・いやそれくらいで済めば良いが・・・』
悲壮感たっぷりにブツブツと呟いていて思わず笑うロルフだった。
胡散臭いでも無く、魔王の微笑みでも無く。
純粋な笑みだった。
───その後、昼休憩を挟み、街までひたすら馬車を走らせる。
コハクが、ロルフに秘密がバレた八つ当たりのようにガンガン威圧しまくったので、幸いなことに魔物には一度も遭遇しなかった。
おかげで、まだ日の高い夕刻にフォルセオの外壁に着いたのであった。
「やあ、ソマリ殿。お帰りなさい。お早いお戻りで」
門衛が身分証のチェックをしながらそう声をかける。
「ええ、帰路の道中、幸いにも魔物に遭遇しなかったんですよ。それと、途中で同行した冒険者殿が具合が悪くなりまして、早く治療院に連れて行ってあげたいんです」
「───えっ、そりゃあ大変だ。その方の身分証は・・・?」
「これです」
そう言ってロルフが自分のギルドカードと一緒に見せる。
少し前に目が覚めたセッカがロルフに言われて事前にマジックバッグ(インベントリ)から出しておいたのだ。
この時にはすでに眼帯代わりの布は戻しておいたので、セッカはロルフに右目を見られていたことに気付いていない。
実はその布は内側からでも普通に見えるように魔法付与してあり、セッカは何時も目を開けていて視界は良好だったため、馬車の中で布が外されていたことに気付かなかったのだ。
そのセッカは薬が切れたのか、更に熱が上がって荒い息を吐いている。
「───従魔は・・・ああ。その鳥ですね。脚に従魔の証もちゃんとありますから問題ありません。それじゃあ急いで向かってあげて下さい」
そう言って手を軽く振った門衛にソマリは手を振り返した。
「ありがとうございます。・・・さあ、セッカさんを先に治療院に送りましょう。ロルフさんが当然付き添いますよね? それじゃあ、ダートさんとスレッドさんが一緒にギルドまで依頼達成の報告をお願いしますね」
「おう」
「ロルフ、送り狼になるなよ。狼だけに!」
「・・・俺に病人を襲う趣味は無い」
「冗談だって!」
そんな会話をしながら、治療院に着いたのでロルフはセッカを抱き上げて降りた。
「こちらの用が済んだら皆で治療院に窺いますから。頼みますね」
「ありがとうございます、ソマリ殿」
そうして治療院で見て貰うと、やはり長時間水に浸かった事と疲労のせいで身体が弱っているとのこと。
「あとこの方、元々の魔力量がかなり多いようなんですが、相当酷使したのか魔力枯渇の一歩手前まで切っちゃってます。そのせいで余計に生命力も落ちてるんですよ。魔力回復薬を数本飲んだくらいじゃ効果が無いので、自然回復を待つしか無いですね。アレも飲み過ぎると効きにくくなったり吐き気とかでますからねぇ・・・」
「───そうですか」
やはり、コハクから聞いていたがアレが原因だろう。
───コハクに内緒だと言われてるので言わないが。
「・・・あの、今の体調では無理ですが。お互いに魔力相性が良くてですね、忌避感が無いというのならば・・・その・・・性交で精液を中に出せば副作用も気にせず回復できますよ?」
「───ああ。ギルドに入ったときに聞いた。一般的ではないが、緊急で行うことがあると」
「ええ。こういうときは大概、お相手は意識が無かったりするモノですので、後からトラブルになりやすいんです。ですから、事前にギルドカードなどに事後承諾オッケーとか、やらないでくれとか明記してるのがほとんどですね」
───セッカのカードを確認すると、不可と明記されていた。
「・・・・・・ああ、じゃあ無理ですね。後で意識が回復したときにでも聞いてみたらどうですか? お二人の魔力の流れを見るに、相性は良さそうなので」
「───そうですか。ありがとうございます」
「今日はここでこのまま様子を見ましょう。落ち着いたら、明日は宿でも大丈夫だと思います」
「分かりました」
「では、何かあればお呼び下さい」
治癒師が部屋から出ていき、コハクはセッカの枕元に降りて丸まった。
『お前も少し休め。見ていても治りはせんぞ』
「・・・・・・そうだな」
ダート達が来るまで、少し休もう。
椅子に腰掛け、静かに目を閉じた。
ロルフは熱が上がってきてぐったりしているセッカを、毛布を重ねて敷いた上に寝かせた。
額を冷やそうとして、セッカの眼帯代わりの水色の布に手をかける。
このままでは冷やすのに邪魔だからだ。
しかし昨夜も付けたままだったことを考えると、人目に晒したくは無いのかもしれない。
しかし、今回は非常事態だし眠らせているから大丈夫だろう。
・・・・・・後で謝ろう。
そんな言い訳を思いながら布を外すと、その下には傷など何処にもない、綺麗な素肌が現れた。
「・・・傷は無くとも、盲目という事もあるか」
それにしても、この顔はやはり・・・。
だが髪色は黒だったはず・・・。
セッカの額に冷たい布をあてながらそう考えていたとき、不意に頭の中に声が響いた。
『おい若造。あまり気安く触るなよ』
「・・・誰だ」
『お前がセッカと接触しているから、セッカを媒体に話してやってるのだ』
フンッという感じでふてぶてしく話す声がセッカと言ったので、ロルフはハッと気付く。
「───っコハクか。テイマー以外に念話など何故そんな芸当が出来るのかは置いておくとして、ちょうど良い。セッカが川に流された経緯が知りたいのだが」
『・・・まあ、良かろう。セッカには事後承諾となってしまうが・・・。昨日会ったばかりなのにどうもセッカはお前には気を許してるっぽいからな』
そう言ってコハクが話し出した事柄に、表面上は何時もの無表情を装っていたが、内心ではかなり動揺していた。
───偶然スタンピードに巻き込まれた挙げ句、セッカとコハクだけで数時間魔物を討伐、更にオーガキングまで倒した、だって?!
そこで川に落ちて2時間は流されていた・・・と。
それならば魔力も体力もぎりぎりで、満身創痍になっていても不思議じゃ無い。
寧ろ生きていたことが奇跡だ。
『セッカはぎりぎりの魔力で己の身体に結界魔法をかけていたから、大きな怪我が無くて済んだんだ。あと少し遅かったら限界を迎えて溺死していたろうな』
「・・・・・・なるほど。君が慌てていたのも頷ける。良く知らせてくれた。礼を言う」
『そうだろう! お礼は美味い焼肉で良いぞ! だが一番はセッカの手料理だがな。早く良くなって欲しいからお前らに協力してやっているのだ』
───全く、不遜な鳥だな。
ロルフが内心でクスッと笑うと、眠っていたはずのセッカが目を開けた。
「───コハク?」
「───!!」
『おう、我は馬車の屋根におるぞ。安心せい』
「・・・ん。・・・・・・ルゥ?」
「───あ、セッカ、調子は? 今、街へ向かっているから、もう少し寝ているといい」
「・・・・・・ああ、ありがとう・・・」
きょろりとコハクを探すように瞳を巡らせてから、コハクの念話でホッとし、その後ロルフに気付いたセッカ。
再び目蓋を閉じてすうっと眠った。
───しかしロルフはしっかり見てしまった。
そのセッカの隠されていた右の瞳に従魔との契約紋が刻まれていたのを。
契約紋はテイマーの身体の何処かに刻まれるが、基本的に見られても問題は無い。
普通なら隠すようなものでは無いが、しかしセッカの瞳に輝く契約紋は───。
『・・・・・・気付いたか』
「・・・・・・あれは、よく見ないと気付かないだろうが、分かるヤツには分かる───。貴方は、幻獣・・・グリフォンですか」
思わず言葉遣いをあらためてしまう。
冷や汗が背を伝った。
『・・・普通にして良いぞ。さすがだな。セッカと従魔契約をしたときアレの瞳に刻まれた。バレると煩いので布で隠し、我も従魔の証で認識阻害し姿を隠蔽しているのだ。分かっているだろうが秘匿事項だぞ! ・・・迂闊だった。知られたのはお前が初めてだ』
───初めて!
俺がセッカの秘密を知った初めての男!
何という僥倖!!
ロルフはちょっと斜め上の思考にトんだ。
コハクはというと・・・。
『ああ。セッカになんて言って許して貰おうか・・・数日間肉抜きとか・・・いやそれくらいで済めば良いが・・・』
悲壮感たっぷりにブツブツと呟いていて思わず笑うロルフだった。
胡散臭いでも無く、魔王の微笑みでも無く。
純粋な笑みだった。
───その後、昼休憩を挟み、街までひたすら馬車を走らせる。
コハクが、ロルフに秘密がバレた八つ当たりのようにガンガン威圧しまくったので、幸いなことに魔物には一度も遭遇しなかった。
おかげで、まだ日の高い夕刻にフォルセオの外壁に着いたのであった。
「やあ、ソマリ殿。お帰りなさい。お早いお戻りで」
門衛が身分証のチェックをしながらそう声をかける。
「ええ、帰路の道中、幸いにも魔物に遭遇しなかったんですよ。それと、途中で同行した冒険者殿が具合が悪くなりまして、早く治療院に連れて行ってあげたいんです」
「───えっ、そりゃあ大変だ。その方の身分証は・・・?」
「これです」
そう言ってロルフが自分のギルドカードと一緒に見せる。
少し前に目が覚めたセッカがロルフに言われて事前にマジックバッグ(インベントリ)から出しておいたのだ。
この時にはすでに眼帯代わりの布は戻しておいたので、セッカはロルフに右目を見られていたことに気付いていない。
実はその布は内側からでも普通に見えるように魔法付与してあり、セッカは何時も目を開けていて視界は良好だったため、馬車の中で布が外されていたことに気付かなかったのだ。
そのセッカは薬が切れたのか、更に熱が上がって荒い息を吐いている。
「───従魔は・・・ああ。その鳥ですね。脚に従魔の証もちゃんとありますから問題ありません。それじゃあ急いで向かってあげて下さい」
そう言って手を軽く振った門衛にソマリは手を振り返した。
「ありがとうございます。・・・さあ、セッカさんを先に治療院に送りましょう。ロルフさんが当然付き添いますよね? それじゃあ、ダートさんとスレッドさんが一緒にギルドまで依頼達成の報告をお願いしますね」
「おう」
「ロルフ、送り狼になるなよ。狼だけに!」
「・・・俺に病人を襲う趣味は無い」
「冗談だって!」
そんな会話をしながら、治療院に着いたのでロルフはセッカを抱き上げて降りた。
「こちらの用が済んだら皆で治療院に窺いますから。頼みますね」
「ありがとうございます、ソマリ殿」
そうして治療院で見て貰うと、やはり長時間水に浸かった事と疲労のせいで身体が弱っているとのこと。
「あとこの方、元々の魔力量がかなり多いようなんですが、相当酷使したのか魔力枯渇の一歩手前まで切っちゃってます。そのせいで余計に生命力も落ちてるんですよ。魔力回復薬を数本飲んだくらいじゃ効果が無いので、自然回復を待つしか無いですね。アレも飲み過ぎると効きにくくなったり吐き気とかでますからねぇ・・・」
「───そうですか」
やはり、コハクから聞いていたがアレが原因だろう。
───コハクに内緒だと言われてるので言わないが。
「・・・あの、今の体調では無理ですが。お互いに魔力相性が良くてですね、忌避感が無いというのならば・・・その・・・性交で精液を中に出せば副作用も気にせず回復できますよ?」
「───ああ。ギルドに入ったときに聞いた。一般的ではないが、緊急で行うことがあると」
「ええ。こういうときは大概、お相手は意識が無かったりするモノですので、後からトラブルになりやすいんです。ですから、事前にギルドカードなどに事後承諾オッケーとか、やらないでくれとか明記してるのがほとんどですね」
───セッカのカードを確認すると、不可と明記されていた。
「・・・・・・ああ、じゃあ無理ですね。後で意識が回復したときにでも聞いてみたらどうですか? お二人の魔力の流れを見るに、相性は良さそうなので」
「───そうですか。ありがとうございます」
「今日はここでこのまま様子を見ましょう。落ち着いたら、明日は宿でも大丈夫だと思います」
「分かりました」
「では、何かあればお呼び下さい」
治癒師が部屋から出ていき、コハクはセッカの枕元に降りて丸まった。
『お前も少し休め。見ていても治りはせんぞ』
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椅子に腰掛け、静かに目を閉じた。
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