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13 圧迫面接からの恥ずかしい暴露
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※時系列がおかしいと御指摘がありまして、確かにおかしかったので修正・追加をしました。4話5話8話を直してます。ありがとうございます。
(イツキが過去の話を言いたくないと発言したのをシュルツと初めて会った時の発言に修正・追加しました)
「あっさごっはん! あっさごっはん!」
『ご機嫌だね、イツキ』
「だって昨日のお昼御飯、めちゃくちゃ美味しかったから、朝御飯も絶対美味しいでしょう? 凄いよね、シュルツ。僕は何にも出来ないのに」
ルンルン気分で階段を降りると、やっぱり良い匂いが・・・。
途端にグーとお腹が鳴る。
それにいち早く気付いたシュルツがササッと近寄って、座らせてくれる。
・・・・・・うん、シュルツのお膝の上だね。
───何で?
「あの」
「ほら、冷めるぞ。あーんは?」
「え、あ、あーん?」
思わずつられてあーんをしてしまった。
そこにすかさずスープを掬ったスプーンが入れられる。
「んむっ・・・・・・んくっ・・・ウマあ・・・」
今日のはコーンスープ?!
「甘くて滑らか、とろとろ濃厚で幾らでもゴックン出来るぅ」
「・・・・・・っぐぅ・・・・・・だから・・・その顔でその言い方・・・無自覚で煽るの止めてくれ・・・」
「・・・ほあ? 何か言った?」
恍惚としていたらシュルツが何か言ったみたいなんだけど、聞こえなかった。
僕ってエルフで長い耳持ってるのにけっこう聞こえないんだよね?
何で?
『それは耳が悪いんじゃ無くてぇ・・・』
『意識が違うとこにいっちゃってるからでしょ』
『イツキって興味ないことにはとことん無関心だよねぇ』
『あと、自分の世界に入りがち』
そんな精霊のぼやきも、美味しい朝食の前ではただのそよ風のように流されていったようだ。
『ほんに難儀よのう・・・。何となく分かってはいたが、こうも天然なお子様だとは・・・・・・竜の子、頑張れー』
光の精霊王ルキアがソファで寛ぎながらそう呟いていたが、やはり樹希には届かなかった。
シュルツはしっかり拾っていて苦笑していたが。
結局、美味しい朝食を前に『何故シュルツの膝上であーん?』という疑問もすぐに忘れて完食した樹希だった。
さて、樹希の無意識な煽りにも耐えたシュルツはザッと軽く武装をすると樹希に声をかけた。
「イツキ、今日は森を見て回るのだろう? 俺も一緒に行くからな」
「え? 良いの? でもけっこう歩くよ?」
「イツキよりはよほど体力も経験もあると思うが?」
「うえ? あっうん・・・・・・ソーダネ・・・」
Sランクの冒険者っていってたっけ。それに竜人なんだよね?
・・・て事は強いんだろうなあ。
でも精霊の森はそんな危険な生き物はいないと思うよ?
そう言ったら、そうじゃないと返された。
「例えば、古くなった枝や木が不意に倒れたりするかもしれない。落石も。それに、精霊達もいるから心配ないだろうが、崖から滑落したり・・・そういう危険もあるだろう?」
「───・・・・・・あー、ソーダネ・・・」
「・・・おい、その間は何だ。何で急に片言になる? ・・・・・・まさかとは思うが、どれかに引っかかったのか?」
「・・・・・・」
「イ・ツ・キ?」
うっ・・・・・・。
シュルツの圧に耐えきれなくて結局全部吐かされた。
「あのー、初めて森に入ったときにね・・・段差に気付かずに・・・落ちました」
何となく敬語になってしまう。
圧迫面接ってこんな感じなのだろうか? いや知らないけど。
(※注 たぶん違うと思う)
僕がそう言ったら一気にシュルツのカッコいいお顔が険しくなりました。
ひえっ!!
「・・・・・・他には?」
「え、えと・・・・・・倒れた木に躓いて転んで・・・土砂崩れで埋もれ───ひいっ?!」
シュルツの顔が般若になった?!
怖いっ、こあいよ───!!
僕は若干涙目で青い顔をしていたのだろう。
気付いたシュルツがさあっと威圧を消して何とか元のイケメンに戻ってくれた。
「・・・スマン、怯えさせるつもりでは・・・」
バツが悪そうにそう言ったシュルツにホッとして僕も言った。
「ううん。僕を心配してくれたんだよね? その様子が精霊達と同じで・・・嬉しい。ありがとう」
「あ、いや・・・うん。とにかく、そういう危険があるから・・・というか、森人なのに森に慣れてないのか? それとも単にドジなのか・・・」
シュルツの言葉にちょっとムッとする。
「ドジじゃないよ・・・たぶん。(こんなに深い)森に入ったことないんだから仕方ないでしょ? これでも慣れたんだよ」
『・・・今でも転けてるよね?』
『木の枝に顔、良くぶつけてる』
『大きい木は避けてくれるけどね』
『若い木は動かないからぼーっとして良くぶつかってるー』
『『『『ドジっ子』』』』
「酷い」
そんな精霊達との会話を聞きながらちょっと考え事をしているシュルツ。
いやいや、そんなに僕、ドジっ子じゃないはず。
「・・・うんまあ、とにかく付いていくからな。そもそもイツキと離れたくない」
「え?」
どういう意味?
「まあ良いから、イツキは何時ものように動いてくれていい。危険があれば俺が動くから」
「・・・うん。じゃあよろしく。あ、ルキアはどうするの?」
『我はココで寛いで適当に帰るよ。気を付けてな。竜の子、イツキを頼むよ』
「はーい、行ってきます」
「任されました」
そうしてロッジから離れて森へと足を踏み入れる二人だった。
(イツキが過去の話を言いたくないと発言したのをシュルツと初めて会った時の発言に修正・追加しました)
「あっさごっはん! あっさごっはん!」
『ご機嫌だね、イツキ』
「だって昨日のお昼御飯、めちゃくちゃ美味しかったから、朝御飯も絶対美味しいでしょう? 凄いよね、シュルツ。僕は何にも出来ないのに」
ルンルン気分で階段を降りると、やっぱり良い匂いが・・・。
途端にグーとお腹が鳴る。
それにいち早く気付いたシュルツがササッと近寄って、座らせてくれる。
・・・・・・うん、シュルツのお膝の上だね。
───何で?
「あの」
「ほら、冷めるぞ。あーんは?」
「え、あ、あーん?」
思わずつられてあーんをしてしまった。
そこにすかさずスープを掬ったスプーンが入れられる。
「んむっ・・・・・・んくっ・・・ウマあ・・・」
今日のはコーンスープ?!
「甘くて滑らか、とろとろ濃厚で幾らでもゴックン出来るぅ」
「・・・・・・っぐぅ・・・・・・だから・・・その顔でその言い方・・・無自覚で煽るの止めてくれ・・・」
「・・・ほあ? 何か言った?」
恍惚としていたらシュルツが何か言ったみたいなんだけど、聞こえなかった。
僕ってエルフで長い耳持ってるのにけっこう聞こえないんだよね?
何で?
『それは耳が悪いんじゃ無くてぇ・・・』
『意識が違うとこにいっちゃってるからでしょ』
『イツキって興味ないことにはとことん無関心だよねぇ』
『あと、自分の世界に入りがち』
そんな精霊のぼやきも、美味しい朝食の前ではただのそよ風のように流されていったようだ。
『ほんに難儀よのう・・・。何となく分かってはいたが、こうも天然なお子様だとは・・・・・・竜の子、頑張れー』
光の精霊王ルキアがソファで寛ぎながらそう呟いていたが、やはり樹希には届かなかった。
シュルツはしっかり拾っていて苦笑していたが。
結局、美味しい朝食を前に『何故シュルツの膝上であーん?』という疑問もすぐに忘れて完食した樹希だった。
さて、樹希の無意識な煽りにも耐えたシュルツはザッと軽く武装をすると樹希に声をかけた。
「イツキ、今日は森を見て回るのだろう? 俺も一緒に行くからな」
「え? 良いの? でもけっこう歩くよ?」
「イツキよりはよほど体力も経験もあると思うが?」
「うえ? あっうん・・・・・・ソーダネ・・・」
Sランクの冒険者っていってたっけ。それに竜人なんだよね?
・・・て事は強いんだろうなあ。
でも精霊の森はそんな危険な生き物はいないと思うよ?
そう言ったら、そうじゃないと返された。
「例えば、古くなった枝や木が不意に倒れたりするかもしれない。落石も。それに、精霊達もいるから心配ないだろうが、崖から滑落したり・・・そういう危険もあるだろう?」
「───・・・・・・あー、ソーダネ・・・」
「・・・おい、その間は何だ。何で急に片言になる? ・・・・・・まさかとは思うが、どれかに引っかかったのか?」
「・・・・・・」
「イ・ツ・キ?」
うっ・・・・・・。
シュルツの圧に耐えきれなくて結局全部吐かされた。
「あのー、初めて森に入ったときにね・・・段差に気付かずに・・・落ちました」
何となく敬語になってしまう。
圧迫面接ってこんな感じなのだろうか? いや知らないけど。
(※注 たぶん違うと思う)
僕がそう言ったら一気にシュルツのカッコいいお顔が険しくなりました。
ひえっ!!
「・・・・・・他には?」
「え、えと・・・・・・倒れた木に躓いて転んで・・・土砂崩れで埋もれ───ひいっ?!」
シュルツの顔が般若になった?!
怖いっ、こあいよ───!!
僕は若干涙目で青い顔をしていたのだろう。
気付いたシュルツがさあっと威圧を消して何とか元のイケメンに戻ってくれた。
「・・・スマン、怯えさせるつもりでは・・・」
バツが悪そうにそう言ったシュルツにホッとして僕も言った。
「ううん。僕を心配してくれたんだよね? その様子が精霊達と同じで・・・嬉しい。ありがとう」
「あ、いや・・・うん。とにかく、そういう危険があるから・・・というか、森人なのに森に慣れてないのか? それとも単にドジなのか・・・」
シュルツの言葉にちょっとムッとする。
「ドジじゃないよ・・・たぶん。(こんなに深い)森に入ったことないんだから仕方ないでしょ? これでも慣れたんだよ」
『・・・今でも転けてるよね?』
『木の枝に顔、良くぶつけてる』
『大きい木は避けてくれるけどね』
『若い木は動かないからぼーっとして良くぶつかってるー』
『『『『ドジっ子』』』』
「酷い」
そんな精霊達との会話を聞きながらちょっと考え事をしているシュルツ。
いやいや、そんなに僕、ドジっ子じゃないはず。
「・・・うんまあ、とにかく付いていくからな。そもそもイツキと離れたくない」
「え?」
どういう意味?
「まあ良いから、イツキは何時ものように動いてくれていい。危険があれば俺が動くから」
「・・・うん。じゃあよろしく。あ、ルキアはどうするの?」
『我はココで寛いで適当に帰るよ。気を付けてな。竜の子、イツキを頼むよ』
「はーい、行ってきます」
「任されました」
そうしてロッジから離れて森へと足を踏み入れる二人だった。
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