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60.コレット様
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ようこそいらっしゃいませ、コレット様。わたくしがエリザベートですわ。
はい、牛カルビ定食とビールですわね。かしこまりました。
まぁ、リュシエンヌ様のお友達なんですの? リュシエンヌ様はお元気でいらっしゃいまして? あら、リュシエンヌ様のお仕事体験記が大人気で? リュシエンヌ様が働いた場所には就職希望者が殺到して、売上も数倍に? まぁ、素晴らしい影響力ですわ。うちの職場体験にぜひと依頼が殺到? 中には高額な謝礼を提示する者も? あら、でもリュシエンヌ様はやりたいことしかやらないと。ほほほほ、理想的なインフルエンサーですわ。おめでたいことですわぁ。
ふふふ、愉快なご友人がいらしてようございますわね? え? はい、フレネミーですか? ええっと確かフレンズとエネミーですわよね、友達ヅラして足引っ張るってアレですわよね? え、もしやリュシエンヌ様はフレネミー……? あ、リュシエンヌ様ではなく、ヒロインが? ええっ、ヒロインがコレット様のフレネミー!? ……こっわ。
た、大変ですわ、それは破滅の道に足を踏み入れてるようなものですわ。そそそそれで、どういった状況ですの?
まぁ、有力なご子息を侍らせ、彼らの前でコレット様を褒める……。ええっと、どのように?
……ウフフ、コレット様、素敵な髪飾りですわぁ~。コレット様のバラ色の髪にピッタリですわ。アタクシの髪なんて、つまらない小麦色ですもの、ほら、以前にコレット様がおっしゃいましたわ。麦のもみがらの色だって、そのときは悲しかったですけれど、アタクシ考えましたの、小麦は民の命を支える大切な穀物だって。アタクシは小麦色の髪を誇りに思うんだって……
はぁ、あのーちなみに、コレット様はもみがら色って….…、言ってない、はい言ってませーん。
んまっ、アポ無しでコレット様のお茶会に乱入? ええー鋼メンタルー。え、あれ、ヒロインって男爵令嬢ですわよね? 公爵家のお茶会に飛び入り参加って、不敬以外のなにものでもありませんわよね? ええー、コレット様に会いたくて来ちゃった、エヘッ、ですか? ……えええーうざいーーー。
まぁ、突然の訪問は控えてほしいとやんわり伝えたところ、ヒロインが涙をポロポロ流し、コレット様が悪者に……。ヒロイン……おそろしい子!
そう、もうとにかく関わりたくない……攻略対象も有力子息も好きにすればいいから、こっちみんな……こういうことですわね。
ええっ、もう修道院に行こうかしらですって? 待て待てーい。諦めるには早すぎる。
コレット様、試合はまだ始まったばかりでしてよ。それでは、ヒロイン対策三箇条、ご唱和ください。
一.ヒロインとは二人きりでは合わない。
第三者がいればよし、いなければ侍女でもよし。
二.ヒロインの言動は日時と共に全て書き記す。
毎日、第三者証人の署名を得る。影の署名でもよし。
三.ヒロインと取り巻きズの行動を絶えず監視。
マルタイの位置情報は常に共有。
えぇ、公爵家総出でやりましょう。全ての影をヒロインと取り巻きに張り付かせるのです。公爵家の命運がかかります、全集中です。
それでは、反撃を開始いたしましょう。ヒロインの得意技を倍返しいたしますわ。誉め殺しと告げ口ですわ。なるべく多くの観衆がいる場所でお願いいたしますわ。
……ヒロイン様ご機嫌よう。昨日はお茶会に思いがけずお越しいただき嬉しかったですわ。第一王子殿下とお約束がおありだと伺っておりましたが、不意に思い立って我が家に立ち寄られたとのこと。第一王子殿下とのお約束よりご優先いただけて光栄ですわ。
あぁ、そうですわ。こちらのハンカチ、昨日ヒロイン様がお忘れになったものですわ。なんでも王弟殿下からの贈り物だそうですわね。あら、失礼いたしました、ハンカチは騎士団長からお借りしたものでしたわね。王弟殿下は確か……そうでしたわ、王家に代々伝わる指輪をヒロイン様に。まぁ、今も薬指にはめていらっしゃいますのね……
わざとだよ?
はい、牛カルビ定食とビールですわね。かしこまりました。
まぁ、リュシエンヌ様のお友達なんですの? リュシエンヌ様はお元気でいらっしゃいまして? あら、リュシエンヌ様のお仕事体験記が大人気で? リュシエンヌ様が働いた場所には就職希望者が殺到して、売上も数倍に? まぁ、素晴らしい影響力ですわ。うちの職場体験にぜひと依頼が殺到? 中には高額な謝礼を提示する者も? あら、でもリュシエンヌ様はやりたいことしかやらないと。ほほほほ、理想的なインフルエンサーですわ。おめでたいことですわぁ。
ふふふ、愉快なご友人がいらしてようございますわね? え? はい、フレネミーですか? ええっと確かフレンズとエネミーですわよね、友達ヅラして足引っ張るってアレですわよね? え、もしやリュシエンヌ様はフレネミー……? あ、リュシエンヌ様ではなく、ヒロインが? ええっ、ヒロインがコレット様のフレネミー!? ……こっわ。
た、大変ですわ、それは破滅の道に足を踏み入れてるようなものですわ。そそそそれで、どういった状況ですの?
まぁ、有力なご子息を侍らせ、彼らの前でコレット様を褒める……。ええっと、どのように?
……ウフフ、コレット様、素敵な髪飾りですわぁ~。コレット様のバラ色の髪にピッタリですわ。アタクシの髪なんて、つまらない小麦色ですもの、ほら、以前にコレット様がおっしゃいましたわ。麦のもみがらの色だって、そのときは悲しかったですけれど、アタクシ考えましたの、小麦は民の命を支える大切な穀物だって。アタクシは小麦色の髪を誇りに思うんだって……
はぁ、あのーちなみに、コレット様はもみがら色って….…、言ってない、はい言ってませーん。
んまっ、アポ無しでコレット様のお茶会に乱入? ええー鋼メンタルー。え、あれ、ヒロインって男爵令嬢ですわよね? 公爵家のお茶会に飛び入り参加って、不敬以外のなにものでもありませんわよね? ええー、コレット様に会いたくて来ちゃった、エヘッ、ですか? ……えええーうざいーーー。
まぁ、突然の訪問は控えてほしいとやんわり伝えたところ、ヒロインが涙をポロポロ流し、コレット様が悪者に……。ヒロイン……おそろしい子!
そう、もうとにかく関わりたくない……攻略対象も有力子息も好きにすればいいから、こっちみんな……こういうことですわね。
ええっ、もう修道院に行こうかしらですって? 待て待てーい。諦めるには早すぎる。
コレット様、試合はまだ始まったばかりでしてよ。それでは、ヒロイン対策三箇条、ご唱和ください。
一.ヒロインとは二人きりでは合わない。
第三者がいればよし、いなければ侍女でもよし。
二.ヒロインの言動は日時と共に全て書き記す。
毎日、第三者証人の署名を得る。影の署名でもよし。
三.ヒロインと取り巻きズの行動を絶えず監視。
マルタイの位置情報は常に共有。
えぇ、公爵家総出でやりましょう。全ての影をヒロインと取り巻きに張り付かせるのです。公爵家の命運がかかります、全集中です。
それでは、反撃を開始いたしましょう。ヒロインの得意技を倍返しいたしますわ。誉め殺しと告げ口ですわ。なるべく多くの観衆がいる場所でお願いいたしますわ。
……ヒロイン様ご機嫌よう。昨日はお茶会に思いがけずお越しいただき嬉しかったですわ。第一王子殿下とお約束がおありだと伺っておりましたが、不意に思い立って我が家に立ち寄られたとのこと。第一王子殿下とのお約束よりご優先いただけて光栄ですわ。
あぁ、そうですわ。こちらのハンカチ、昨日ヒロイン様がお忘れになったものですわ。なんでも王弟殿下からの贈り物だそうですわね。あら、失礼いたしました、ハンカチは騎士団長からお借りしたものでしたわね。王弟殿下は確か……そうでしたわ、王家に代々伝わる指輪をヒロイン様に。まぁ、今も薬指にはめていらっしゃいますのね……
わざとだよ?
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