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新たな捜査に
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そして、翌日になり、昼過ぎに、同僚の作部刑事から、今回の極秘捜査のメンバーから、江草刑事は、はずされたと通知を受けた。どうも、作部刑事曰く、捜査四課の主力メンバーで今後動くらしく、何で私に回ってきたのかと疑問にも思い、本人も気色悪く辞退したく考え直し気味だった。
そうこうしているうちに、勤務時間も夕方になり江草刑事は、ある窃盗事件の犯人とある知人の面会立会いを終え、警視庁へ戻って捜査一課に入ると、作部刑事が、ある女性と面談していた。それを横目に江草刑事は、席についてため息をついた。そして、さあ、次だとつぶやいた。
実は先日、昼過ぎに警視庁捜査一課の江草刑事に、一本の電話がきた。以前、江草刑事が、大学時代から親しくしていた大手出版会社勤務の春央 貢より高校の同級生だった堀上 恒武と連絡とれなくなって1カ月が経ってとのことだった。
早速、江草刑事は、磯崎課長に、その旨を伝え、翌日に喫茶店で会うことになった。
朝早くから出勤前に会いたいということで、モーニングサービスをしている十和汐駅前喫茶店で、春央氏と江草刑事は、久しぶりに会った。春央氏曰く、行方不明の堀上氏とは、大学卒業後も、毎月1度は週末に東京駅周辺で、飲みに行っていた仲だったらしく、ここ1カ月ほど連絡が、取れなくなって都内
のマンションに1人住まいだが、管理人にも問い合わせると、ここ1カ月近く姿を見ないということだった。そこで、不審に思い、大学の同級生で、警視庁の江草刑事に相談したくとのことだった。2人は、30分ほど喫茶店で話していたが、もう勤務の時間が近いということで、春央氏は、会社に向かい、江草
刑事は、また連絡すると伝えた。
警視庁に着くやいなや、堀上 恒武についての、基本身元情報を確信すべく警視庁より出張の役所職員に連絡し、メールを送信した。2時間ほどして、連絡があり高校は、東京都内の廼花高校であり、大学は、都内の明坂大学であったらしく、勤務先は、準大手音楽環境検査会社だったとのことだった。
連絡があり、江草刑事は、さっそく情報整理に取り掛かった。
勤務先と思われる音楽環境検査会社のラベンターは、アメリカの外資系かなと当初思ったが、どうやらの南米の出資会社であることが、分かった。一瞬、机上でパソコン処理中に、異業界の要注意の通達を思い出し、ひょっとすると(要注意潮目企業?)と勘が冴え、企業の名前と洗い出しを捜査三課へ依頼した。
そして、捜査三課からの返答に、江草刑事は、やはりそうかとひと安心した。何に安心したかというと、当時企業の資金繰りが芳しくなかったら外資系の資金に依存しつつ何かと協賛していると噂を聞いていたからである。そして、明日からこの人物の足跡を追いかけてみようと、出身地の都内水戸区役所へ伺おうと考え、他に出身高校と出身大学へも立ち寄ろうと決心し、今日のうちに未決済の書類整理に取り掛かった。
翌日、都内水戸区役所へ彼の出生と住家について調査の協力に願い出た。すると、1時間ほどして、総務課の杉民課長が、何枚か基本情報を閲覧させていただいた。
受け取った写しによると、彼は、中国に幼い頃、年離れた姉夫婦と住み、中国の日本人小学校に通学して、高校から帰国子女で、日本に帰っていた。両親は、仕事の都合で、外国に移住していて、姉と共に長年全く音信もとっていないらしい。この情報に、江草刑事は、これは、考えられない構成だなと驚いていた。
これからの彼の調査は、困難だなとも感じていた。
そうこうしているうちに、勤務時間も夕方になり江草刑事は、ある窃盗事件の犯人とある知人の面会立会いを終え、警視庁へ戻って捜査一課に入ると、作部刑事が、ある女性と面談していた。それを横目に江草刑事は、席についてため息をついた。そして、さあ、次だとつぶやいた。
実は先日、昼過ぎに警視庁捜査一課の江草刑事に、一本の電話がきた。以前、江草刑事が、大学時代から親しくしていた大手出版会社勤務の春央 貢より高校の同級生だった堀上 恒武と連絡とれなくなって1カ月が経ってとのことだった。
早速、江草刑事は、磯崎課長に、その旨を伝え、翌日に喫茶店で会うことになった。
朝早くから出勤前に会いたいということで、モーニングサービスをしている十和汐駅前喫茶店で、春央氏と江草刑事は、久しぶりに会った。春央氏曰く、行方不明の堀上氏とは、大学卒業後も、毎月1度は週末に東京駅周辺で、飲みに行っていた仲だったらしく、ここ1カ月ほど連絡が、取れなくなって都内
のマンションに1人住まいだが、管理人にも問い合わせると、ここ1カ月近く姿を見ないということだった。そこで、不審に思い、大学の同級生で、警視庁の江草刑事に相談したくとのことだった。2人は、30分ほど喫茶店で話していたが、もう勤務の時間が近いということで、春央氏は、会社に向かい、江草
刑事は、また連絡すると伝えた。
警視庁に着くやいなや、堀上 恒武についての、基本身元情報を確信すべく警視庁より出張の役所職員に連絡し、メールを送信した。2時間ほどして、連絡があり高校は、東京都内の廼花高校であり、大学は、都内の明坂大学であったらしく、勤務先は、準大手音楽環境検査会社だったとのことだった。
連絡があり、江草刑事は、さっそく情報整理に取り掛かった。
勤務先と思われる音楽環境検査会社のラベンターは、アメリカの外資系かなと当初思ったが、どうやらの南米の出資会社であることが、分かった。一瞬、机上でパソコン処理中に、異業界の要注意の通達を思い出し、ひょっとすると(要注意潮目企業?)と勘が冴え、企業の名前と洗い出しを捜査三課へ依頼した。
そして、捜査三課からの返答に、江草刑事は、やはりそうかとひと安心した。何に安心したかというと、当時企業の資金繰りが芳しくなかったら外資系の資金に依存しつつ何かと協賛していると噂を聞いていたからである。そして、明日からこの人物の足跡を追いかけてみようと、出身地の都内水戸区役所へ伺おうと考え、他に出身高校と出身大学へも立ち寄ろうと決心し、今日のうちに未決済の書類整理に取り掛かった。
翌日、都内水戸区役所へ彼の出生と住家について調査の協力に願い出た。すると、1時間ほどして、総務課の杉民課長が、何枚か基本情報を閲覧させていただいた。
受け取った写しによると、彼は、中国に幼い頃、年離れた姉夫婦と住み、中国の日本人小学校に通学して、高校から帰国子女で、日本に帰っていた。両親は、仕事の都合で、外国に移住していて、姉と共に長年全く音信もとっていないらしい。この情報に、江草刑事は、これは、考えられない構成だなと驚いていた。
これからの彼の調査は、困難だなとも感じていた。
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