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本編
魔王の娘の幼馴染
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「うぅ………暇ですぅ………」
「どこが暇なんですか?『陛下』。仕事はたくさんたまっているんですよ?」
「だから陛下はやめてくださいよぅ」
「それは失礼しました、『魔王様』」
「それも嫌です!だいたい魔王なんてもう古いんですよ!」
「仮にも魔王の娘であるあなたがそれをおっしゃいますか………。かつての魔王様はあんなにも凛々しかったというのに………」
「戦闘狂の間違いでしょう?あんなに暑苦しいお父様は大嫌いです」
「全く………うちの姫様は我儘ですねぇ。このことを聞いた父君様は何て言うか……」
「皆さんの理想が高いだけです!というか大嫌い何て言ったことを知ったらお父様の暑苦しさが増すので絶対言わないでくださいね?」
と、少し拗ねたような口調で言う少女の名前は『ルティアーナ・エルドナイト・ヴァイオレッド』。
白銀の髪に、夜の星空を思わせる紺碧色の瞳を持った絶世の美少女だ。
(本人は気づいていないが……)
そしてここ、エルドナイト王国の姫にして、かつてこの世界を混沌に陥れ、勇者との激戦を繰り広げた、魔物の中の王『魔王』の『娘』である。
「はぁ……とにかくぱっぱと今日の仕事を終わらせてください。姫様」
「はいはい。分かりましたよぅ」
と言いながらもしっかりと仕事をこなすできるお姫様だ。
ちなみに、ルティアーナの父であり、元魔王でもある『ドレッグ・エルドナイト・ヴァイオレッド』は魔王と国王を引退し、妻と国外で隠居している。
よって、彼女『ルティアーナ』は15歳という若さにして、執務をこなす天才少女なのだ!
そして、そんな彼女には『人間』の幼馴染がいる。
ガチャ
「おーいルナ!仕事、終わったか?」
彼は『ナツメ・フレイン』。
かつて魔王を討伐するために異世界から召喚された『勇者』の子孫だ。
そしてルティアーナの幼馴染でもある。
「また来たんですか?ナツメ。いい加減女性の部屋にはいる時くらいノックしてから入ってくれませんかね?」
「そんな面倒なことするわけねえだろ?だいたいお前はもう『俺の物』同然なんだからいまさら必要ないだろ?」
「だーかーらー!誰が!いつ!ナツメの!物なんかになったんですか!?」
「はぁ?そんなの……(昔からに決まってるだろ?)」
と、少女に近付き耳元で囁く。
ゾクリとした感覚に襲われる。
こういうことにうぶな少女はとたんに雪のように白い顔を真っ赤に染める。
「なっ!?いきなりなに言い出すんですか!?というか近づきすぎです!離れてくださいよこの変態!」
「なんでお前に変態呼ばわりされなきゃなんねえんだよ」
「はぁ!?そんなのナツメがいつもいつもセクハラ行為をするからでしょう!?そんなことも言わないと分からないんですか!?馬鹿なんですか!?」
「はぁ?馬鹿はお前だろうが」
「どこが馬鹿なんですか!?というかその態度はなんなんですか!?仮にも私はこの国の王女ですよ!?」
「仮じゃなくて正真正銘の王女でしょう……ついでに国王ですよ………姫様」
と、ルティアーナ付きのメイド、『アルラ・トリスタン』は苦笑する。
「へいへい、悪うございました」
「誠意が全くこもってません!」
「はいはい、お二人ともそこまで。仲がよろしいのは充分わかりましたから」
「どこがですか!?」
「ほらな?わかるやつにはわかってんだよ、俺らのことは。こういうことがわかんないから馬鹿なんだよお前は」
と言い、グイッと引き寄せられる。
小柄な少女の体はいとも簡単に少年の腕の中におさまる。
「きゃっ!」
「俺としては今すぐにでもお前に俺のことをわからせてやってもいいんだけどな?」
そう言い、不適な笑みを浮かべる。
「~~~!!」
と、声にならない叫びを上げる少女。
もちろん顔は真っ赤っかだ。
「ナツメ様も。姫様はこういうことには疎いんですから、あまり刺激を強めないでくださいませ」
「分かったよ、たく……じゃあな、ルナ。またあとで」
そう言い、額に口づけを落とす。
「なっなっ……」
突然のことに顔を赤くさせながら、口をパクパクさせる少女。
そんな様子に満足そうな笑みを浮かべると少年は部屋から立ち去って行ったのだった。
「どこが暇なんですか?『陛下』。仕事はたくさんたまっているんですよ?」
「だから陛下はやめてくださいよぅ」
「それは失礼しました、『魔王様』」
「それも嫌です!だいたい魔王なんてもう古いんですよ!」
「仮にも魔王の娘であるあなたがそれをおっしゃいますか………。かつての魔王様はあんなにも凛々しかったというのに………」
「戦闘狂の間違いでしょう?あんなに暑苦しいお父様は大嫌いです」
「全く………うちの姫様は我儘ですねぇ。このことを聞いた父君様は何て言うか……」
「皆さんの理想が高いだけです!というか大嫌い何て言ったことを知ったらお父様の暑苦しさが増すので絶対言わないでくださいね?」
と、少し拗ねたような口調で言う少女の名前は『ルティアーナ・エルドナイト・ヴァイオレッド』。
白銀の髪に、夜の星空を思わせる紺碧色の瞳を持った絶世の美少女だ。
(本人は気づいていないが……)
そしてここ、エルドナイト王国の姫にして、かつてこの世界を混沌に陥れ、勇者との激戦を繰り広げた、魔物の中の王『魔王』の『娘』である。
「はぁ……とにかくぱっぱと今日の仕事を終わらせてください。姫様」
「はいはい。分かりましたよぅ」
と言いながらもしっかりと仕事をこなすできるお姫様だ。
ちなみに、ルティアーナの父であり、元魔王でもある『ドレッグ・エルドナイト・ヴァイオレッド』は魔王と国王を引退し、妻と国外で隠居している。
よって、彼女『ルティアーナ』は15歳という若さにして、執務をこなす天才少女なのだ!
そして、そんな彼女には『人間』の幼馴染がいる。
ガチャ
「おーいルナ!仕事、終わったか?」
彼は『ナツメ・フレイン』。
かつて魔王を討伐するために異世界から召喚された『勇者』の子孫だ。
そしてルティアーナの幼馴染でもある。
「また来たんですか?ナツメ。いい加減女性の部屋にはいる時くらいノックしてから入ってくれませんかね?」
「そんな面倒なことするわけねえだろ?だいたいお前はもう『俺の物』同然なんだからいまさら必要ないだろ?」
「だーかーらー!誰が!いつ!ナツメの!物なんかになったんですか!?」
「はぁ?そんなの……(昔からに決まってるだろ?)」
と、少女に近付き耳元で囁く。
ゾクリとした感覚に襲われる。
こういうことにうぶな少女はとたんに雪のように白い顔を真っ赤に染める。
「なっ!?いきなりなに言い出すんですか!?というか近づきすぎです!離れてくださいよこの変態!」
「なんでお前に変態呼ばわりされなきゃなんねえんだよ」
「はぁ!?そんなのナツメがいつもいつもセクハラ行為をするからでしょう!?そんなことも言わないと分からないんですか!?馬鹿なんですか!?」
「はぁ?馬鹿はお前だろうが」
「どこが馬鹿なんですか!?というかその態度はなんなんですか!?仮にも私はこの国の王女ですよ!?」
「仮じゃなくて正真正銘の王女でしょう……ついでに国王ですよ………姫様」
と、ルティアーナ付きのメイド、『アルラ・トリスタン』は苦笑する。
「へいへい、悪うございました」
「誠意が全くこもってません!」
「はいはい、お二人ともそこまで。仲がよろしいのは充分わかりましたから」
「どこがですか!?」
「ほらな?わかるやつにはわかってんだよ、俺らのことは。こういうことがわかんないから馬鹿なんだよお前は」
と言い、グイッと引き寄せられる。
小柄な少女の体はいとも簡単に少年の腕の中におさまる。
「きゃっ!」
「俺としては今すぐにでもお前に俺のことをわからせてやってもいいんだけどな?」
そう言い、不適な笑みを浮かべる。
「~~~!!」
と、声にならない叫びを上げる少女。
もちろん顔は真っ赤っかだ。
「ナツメ様も。姫様はこういうことには疎いんですから、あまり刺激を強めないでくださいませ」
「分かったよ、たく……じゃあな、ルナ。またあとで」
そう言い、額に口づけを落とす。
「なっなっ……」
突然のことに顔を赤くさせながら、口をパクパクさせる少女。
そんな様子に満足そうな笑みを浮かべると少年は部屋から立ち去って行ったのだった。
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