悪役令嬢に転生したのは極度の男性恐怖症の人見知りでした☆悪役令嬢なんて主要キャラクターは私には無理です!私は平凡に生きます!

SAKURA

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6歳・社交デビュー!?そんなの無理!

六歳になりました!誕生日パーティー?そんなもの結構です!!

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皆さまごきげんよう。フィアナ・ヴァレンタインです。
いきなりですが私、六歳になりました!
貴族は6歳から社交デビュー?をするそうで、今日は私の誕生日パーティーをするそうなんですが……
(誕生日パーティーとか正直結構です!!家族だけで十分です!なんでこんなたくさんの人に祝われなきゃならないんですか!挨拶とか無理です!お部屋に帰らせてください!)
これが今の私の心境でございます。
情けなくてすいませんねぇ!人見知りだからしょうがないんです!なんでこんなに男の人が多いんですか!?なんなんですか!?嫌がらせですか!?私を恐怖で殺してしまいたいんですか!?(怒)
せめて、女性の方が多ければまだ良かったのに……(泣)
しかも全員かなりのお偉いさんなんですよね!?挨拶しないといけないんでしょ!?もうやだお部屋帰りたい!!!



ただいま私はお父様のお隣……つまり壇上にあがっております。
(あぁ……人が……いっぱい……やめて……!そんないっせいに私を見ないでください!注目しないで!目立ちたくないのぉぉぉぉ!!!)
と、心のなかで悶えております。え?顔ですか?もちろん普通です。頑張れ私のポーカーフェイス!!
「本日は我が娘、フィアナの誕生日パーティーにお越しいただき、誠にありがとうございます。娘のフィアナからも、感謝の言葉を皆さまに送らせていただきます」
(あぁ……やっぱり私もなにか言わなきゃいけないんですね……事前に話は聞いてました、聞いてましたけど!本当に言わなきゃダメですか!?こんなに大勢の前で!無理です!私、緊張しすぎて死にそうです!!!(泣)……でも、ここまで来たらやるしかないですよね……大丈夫です……私はできます……心を落ち着けて、練習した一言を言えば終わるんですから……そう……練習通りに)
「お集まりの皆さま、お初にお目にかかります。ヴァレンタイン公爵が娘フィアナ・ヴァレンタインと申します。本日は私の誕生日パーティーにお越しいただきありがとうございます。どうぞ本日のパーティーを楽しんでいってください」
完璧なカーテシーと控えめな微笑みで締めくくる
(い……言えたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やった!良かった!一度も噛まず、完璧に言えました!グッチョブです私!!)
「さて、じゃあ来てくださった方々に挨拶をしに行こうか」
その一言で、私の喜びは一瞬で崖におとされました。
(あぁ……まだやることがあるんですね……もういいですよ!こうなったらどんとこいです!私の完璧なポーカーフェイスでやりきって見せますよ!)




(確かにどんとこいと言いました……言いましたけど、国王様が来ていらっしゃるとか聞いてませんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
なんなんですか!?何かの罰ゲームですか!?私頑張ったよね!?挨拶頑張りましたよね!?なのになんなんでさかこの展開は!!!)
「いやはや、お前の娘は随分と美しく、聡明に育ったなぁ、あんな立派な挨拶をするとは驚きだよ」
「ありがとうございます国王陛下。本日はお忙しいなかお越しいただきありがとうございます」
「そんなに、かしこまらなくていいよ。オーガストおじ様とでも呼んでくれたまえ。(え?byフィアナ)いやはや、ラルフ(お父様の愛称です)の娘を一目見れると聞いたからね、急いで仕事を終わらせてきたよ。こんなに可愛らしい娘さんだったとはね。
全く……どうしてもっと早く私に会わせてくれなかったんだい?ラルフ」
「チッ……そのまま仕事に埋もれていれば良かったものを……」
(お父様……いくら昔の学友だからってその言い方は……というか黒いです……お父様怖いです……ガタガタ」
「怖い怖い……まったくきみは相変わらず短気だねぇ…君の可愛い娘さんが怯えているよ。」
(え…?バレてたんですか…!?この人軽そうに見えて意外にすごい人なんじゃ…!?)
フィアナさん、失礼ですよ、それ
「いやぁ、私は昔から観察眼が優れていてね」
(こ…この人…エスパーですか!?)
「いや、エスパーではないよ、君の顔がコロコロ変わるから分かりやすいだけさ」
(わ…私の完璧なポーカーフェイスを見破ったというのですか…!?)
「おい、家のフィアナをからかうのはやめてくれるか?オーガ(国王様の愛称かと…)」
「ハハハ!悪い悪い、そう怒らないでくれよ。殺気が漏れてるぞ?ほら周りの皆さんも怯えているじゃないか」
「っ!!!…しっ…失礼した」
(なんなんでしょうか…この状況は…あの…お部屋に避難していいですか?もうなんかこの人たち怖い(涙目))
「おっと、退屈させてしまったかな?失礼失礼。そうだ、良かったらうちの息子と少し話してみないかい?君と同い年だし、話しやすいはずだ」
「え…!?あ、いえ大丈夫です。お構い無く…」
(全力でお断りさせていただきます!だって、国王様の息子様ということは王子様でしょ!?明らかに攻略対象?ってやつですよね!?私はそのような方々とは関わりたくないので、このまま空気でお願いしますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!)
「そういわずに…きっとハルトも退屈にしているだろうし…ここは、国王のお願いってことで相手してくれないかな?」
(いやいやいやいや!国王のお願い=命令じゃないですか!ヤダー…拒否権じゃないですかぁ…男性恐怖症の私が一対一で攻略対象…しかも王子様とお話ししろと!?私に死ねと言っているんですかこの方は!!!うぅ…わかりました…わかりましたよぅ…相手すればいいんでしょう?相手すれば……)
「…う…わ…わかりました」
「ありがとう!あ、そうだ良かったら王宮にも今度遊びに来なさい。きっとクリスティーナも喜ぶから」
(今さらっと命令口調しましたよね!?てか王妃様の相手もしろと!?もうやだ、この王様……私の平凡ライフへの道を返してくださいぃぃぃ……)
そんな私の心情はそっちのけで王様は王子様を呼びつけました。


「お呼びですか?父上」
「あぁ、こちらヴァレンタイン公爵家のご令嬢フィアナ嬢だ。」
「はい、存じ上げております。先程の挨拶で拝見しましたし…」
「おぉ、そうだったな。ハルト、そっちでフィアナ嬢とお話してきなさい。」
「わかりました。では、行きましょうかフィアナ様」
「は…はい!」
と、他のご令嬢ならコロッと一瞬で堕ちるような笑みを向け、私をエスコートする中…私の心情は
(私は堕ちませんけどね!ていうかこの人綺麗?というか完璧すぎて逆に怖いんですけど!え?私がおかしいんですか!?あぁ…いやだ…早くこの手を離してしまいたい……!!)
と、私は心のなかで未知の恐怖に怯えていた。
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