悪役令嬢に転生したのは極度の男性恐怖症の人見知りでした☆悪役令嬢なんて主要キャラクターは私には無理です!私は平凡に生きます!

SAKURA

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過去物語

前世での日常 『地獄』

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「いってらっしゃい」
「いってきます。………気を付けてね」
「………えぇ」
今、悪魔は寝ている。
その間に私は学校へいく。
お母さんはそれをいつも見守ってくれる。
私は私がいない間、悪魔に暴力をふられるであろう母親に注意をしてから学校にいく。
昨日も、また痣が増えた。
制服から見える腕だから、ばれてしまうかもしれない。
(………なんて……ごまかそうかな……)
そう思いながら、通学路を歩く。
「!?」
「おっはよー!日和!」
「なんだ、美咲か……驚かさないでよ」
と、私の肩を叩いた人物を確認すると、笑顔を浮かべる。
「ごめんって!……?どうしたの?怪我?」
「あ……えっとちょっとぶつけちゃって……」 
「そっか……大丈夫?昔からほんとドジなんだから」
「ごめん」
彼女は日野 美咲。中学校からの友達で、私の唯一の親友だ。
「それより、聞いてよ!「永遠愛」のフィアナがほんと、ムカつくんだよね!良いところで毎回邪魔してくるの!」
「とわあいって……美咲が最近よくやってるっていうおとめゲーム?ってやつですよね?」
「そう!『大切な貴方に永遠の愛を………』略して『永遠愛』!私の推しはハルト様なんだけど、その婚約者のフィアナがいつもいつも邪魔してくるんだよね~定番だから、仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど、でもやっぱりムカつく!!」
と、美咲は表情をコロコロ変えながら、楽しそうに話す。
私はゲームなんてものやったことないけれど、美咲が楽しそうに話すからいつかやってみたいと思う。
でも、どうしても思ってしまう。
(永遠の愛………か。そんなの………あるわけないのに………)
もし、本当に永遠の愛があるならば、私たちはこんな目にあってないだろうから………
私の親は昔はとても仲がよく、お互いを愛し合っていた。
私のことも愛してくれていた。
でも、仕事をクビになってから、父は………

悪魔になってしまった。

気に入らないことがあれば、私や母に暴力をふるうようになった。
それが、毎日、何年も続いている。
母は私を守り、唯一愛してくれる存在だ。
いつか………母と一緒に悪魔から逃げるんだ。
それが、いまの私の目的。
そのためには勉強を頑張らないと………
もしかしたら、私の頭がよくなれば、悪魔が父に戻ってくれるかもしれない。
また、優しくしてくれるかもしれない。
わずかな期待を寄せながら、今日も私は地獄に行く。
地獄への道を歩くのだった



「!?」
(また………)
お尻にザワザワとした気持ち悪い感覚。
また、痴漢か……今度は誰だろう。
(早く……駅につかないかな) 
多分、助けてくれる人はいない……
そういう世界だから。
「あ!あなた日和に何してるんですか!」
「ッチッ……」
「あ、こら!」
美咲は唯一私を助けてくれる人。
美咲が気づいてくれると私を助けてくれる。
私は羨ましい。
自分で自分を守れないから。 
(強く……なりたい)
そう、思う。



学校につくと、私と美咲は別れる。
クラスが違うのもあるけど、知られたくないから。
(……また……ない)
靴箱から上履きがなくなるのは、日常茶飯事。
鞄から予備の上靴を取り出す。
(また……探しにいかないと………。今日は……何をされるんだろうな)
私は歩きだす。
地獄に向かって、歩きだす。
戦いに行く。
勝てるはずもない………戦いへ
また、地獄の一日が………始まる………
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