極度の男性恐怖症悪役令嬢は配役変更を希望します!

SAKURA

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第一章 極度の男性恐怖症な少女は悪役令嬢に転生する

第二話 治らない

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しばらくぼんやりとした時間が流れた。
チクチクと時計の音が響く。
その音に混じって、コンコンと音が聞こえた。
発生源は…………

「扉?」
「失礼します」
「!?」

キィっと音を立てて扉が開く。
現れたのは、いわゆるメイド服を着た茶髪の女性。
彼女は私を見ると、目を見開いた。

「お嬢様……?お目覚めになられたのですか……?」

震える声で問いかけた。
発言から察するに、この子は病気か何かで今まで眠っていたのかもしれない。
……ってこれってかなり危ない状況ですよね!?
私はこの子じゃない。
ここがどこかもわからなければ、目の前の女性が誰かもわからない。
おそらく、この子に近しい人物だとは思うのですが……。
こういうとき……どうしたらいいんでしょう……。

「……かった」
「………?」
「良かった……!良かったです……!!無事にお目覚めになられたのですね!?」
ビクッと肩が上がるのがわかった。
「ああ本当に良かった!大丈夫ですか?どこか痛いところは?」
「え……あ……………」

待って………待ってください。
わからない。わからないです。
この子は誰?私はなに?私はどうしたらいいの?
涙を滲ませながらの目覚めを喜ぶこの人は………

「…………誰?」

静かな部屋にいやに響いた声。
「……え?」
メイドの顔から喜びが消えた。

「っ……!」

さっと、口を塞いだ。
だって、私も分からなかった。
私は今、何を……。
何を言ってしまったの……?
わからない。
思わず口にしてしまった。
取り返しのつかないことを言ってしまった。
ダメ、こんなこと考えてるまえに何か言わないと。
言わなきゃ………。

「あ……こ……これは……ちが……」

上手く口が回らない。
なにも言えない。
息が………できない。

どうしよう……どうしたら…………。

「………」
「………」

言わなきゃいけないのに、言葉がでてこない。
重たい………沈黙の時間。
先に動いたのは………彼女だった。

「だ………」
だ………?

「旦那様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

彼女はそう叫び、ドアの向こうへ消えてしまった。


「どうしよう……」

そう、呟いた。
だって旦那様………ってここの家主ですよね………?
つまり……この子の

『父親』

「うっ……あ…」

まずい………!!
体からせりあがってきた嘔吐感。
素早く近くにあった銀のトレイを引き寄せる。

「ウッ…オエ……ウプ……」

……気持ち悪い。
げほっげほっと大きく咳き込む。

あぁ……また……吐いてしまった。

転生しても……治らなかった。
その単語にさえ、恐怖を抱いてしまう。
怖くてたまらない。
それを吐き出したくて、その存在から逃げたくて……何度も何度も吐いてしまう。

「ハァ……ハァ……」

怖い……怖い。
私は『男性』が怖い。
特に『父親』という存在が……この世で一番怖い。
だから逃げなきゃ。
あの人が………違う。この子の父親が来る前に。
でもどこに?わからない。
この子はどれくらい動ける?この子の移動速度でどこまでいける?
わからない………わからないよ………。

「………助けて……おかあさん」

部屋の隅で自分の体を抱え込む。
誰も助けてくれないのに。
もう、助けてくれる人なんていないのに。
私はいつまでたってもから逃げられない。
これが、証拠だ。
また、今世も縛られて生きるのか。
あの人なんかに………。

「もう………嫌だ」

今はいずれ来る違う存在が怖くて……怖くて……たまらない。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

はいっ!というわけでこんにちは!
作者のSAKURAさんでーす☆
………
やってみたかっただけですごめんなさい(泣)
ほんの出来心だったんですぅ!((((殴
大変テンションがおかしくて申し訳ありません………。
いやあの………作者もここまで重たーい話になるとは思ってなかったんですよ。
ちょっと恋愛要素がプラスされたラブコメ書くつもりだったんですよ!?
なぜこんなに重たい話に………。
嫌でも極度の男性恐怖症だし、一番の恐怖の対象が父親ならここまでいくかなぁ………と。
………………テヘペロ☆((((殴
ごめんなさいごめんなさい!!すいません!だからそんな目で見ないで!!引かないでぇ!!(泣)
えーまぁこんなダメダメなアホ作者ですか、優しく応援してくれたら嬉しいです。
頑張って書き続けるので!(ネタが切れるまで)
きっとラブコメになるはず!うん!
だからその日まで小説ともども見守っていただけると作者が感激で泣きます。喜びます。
というわけでまた長々~と喋るとはよ引っ込め!となると思うので、名残惜しいですがこの辺で!
それではまた機会があれば!
以上、SAKURAでした!
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