婚約破棄されるはずが……………

SAKURA

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そして始まる自己紹介

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結局、病院では脳も体にも全く異常はありませんでした。
やったね!
そして私がちゃんとまともだったと分かったティストリア一家との自己紹介などが始まったのだった。


「まず私はお前………フレアの父親で、ティストリア家の当主だ。
名前は『エルダント・ティストリア』という。これから不自由なことがあると思うが、よろしく頼む」
「私はフレアの母親の『ロザリア・ティストリア』よ。これからよろしくね」
「はい!よろしくお願いします」
「最後は僕だね。『リフレット・ティストリア』みんなからは『リット』って呼ばれてる。フレアの弟。年は15」
「あれ?口調変わった?」
「君がフレアと別人なら恨む理由もないしね。あっちは驚きと怒りのあまりああなっただけだから。フレアの中の君は別人なんだろ?だったらあんな態度にしなくてもいいかなって」
「あ、そうですか」
(普通逆じゃないかな?あと恨むて……なにしたのよフレア)
「えーと、見た目はフレア・ティストリアだけど、中身の私は矢野 美智瑠って言います!日本生まれの日本育ちです!16歳で高校生でした!」
「ニホン?」
「コウコウセイって?」
(あ、やっぱ通じないか)
「えっと、日本は私がいた世界にある国のひとつです。高校生は……学生……かな?」
「「「???」」」
「えっと……アンマリキニシナイデクダサイ」
フレアは理解してもらうことを諦めた!


「それで、どうして君はフレアになっているんだい?」
「そんなの知りませんよ。気づいたらお城の中?にいて、婚約破棄?言い渡されてたので」
「じゃあこうなった原因は不明ってことか」
「私……元の世界に帰れるんでしょうか」
「わからない」
(デスヨネー。やっぱ帰れないのかなー……ラノベとかだと定番だし)
「とりあえず、フレアは今まで通りこの屋敷に居てくれればいい。わからないことはリットに聞くといい」
「「わかりました」」
「あと、後日王子方との話し合いがあるから、それにも参加してくれ」
「了解です」
「それじゃあ今日は部屋に戻ってくれていいぞ。屋敷内のことは、使用人に聞いてくれ」
「はーい」
(とりあえず、リットさんを連れて図書室?書庫?にでも行ってこの世界のこととかフレアのことを聞いててみよう。うんそうしよう)

こうして、ティストリア家の自己紹介?が終わり、フレアの今後の方針が決まったのだった
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