婚約破棄されるはずが……………

SAKURA

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話を戻そうか

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「それでエルちゃん、用件ってなぁに?」
「だからエルちゃん言うな!王族の前でそんな態度なのはきっとお前だけだぞ!?」
「だってこっちじゃ王様とかいなかったし………それにパッとみ同年代なのになんで敬語で接しなきゃいけないの~?」
「お前それ、最悪不敬罪ものだからな?」
「え!?嘘!処刑とかされちゃう!?」
「いや、しないけど………まぁ今は俺たちだけだからな。だが、公の場の時はそれ相応の態度で接した方がいいな」
「了解です!エルちゃん!」
「それもやめてくれると嬉しいな!?」
「エルちゃんは可愛いので継続で!」
「だから可愛いらしさとかはいらないってば!!」
「だって本名忘れちゃったし(テヘペロ)」
「おいこらそれが本音か」
「ごめんって」
「誠意が全く感じない!!」
「誠意なんてものはどこかに捨てたよ(キリッ)」
「今すぐ拾ってこい!!」
「えーでも「はいストップ」
「このままじゃ埒が明かないからそろそろ終わろうか」
「そうだな………(リットナイスだ)」
「はーい………」
「全く、同じフレアでもこうも違うと調子が狂う………」
「えっと………なんか、すみません」
「君が謝る必要はないさ。むしろこっちの方が私は好きだ」
「わかります………。あのフレアはかなりあれでしたからね」
(ほんと、どんなこだったの………?)
「さてと、話を戻そうか」
「あ、はい」
「今回そなたたちを呼んだのはフレアに関してだ」
(私?どうなるんだろ)
「あんなことをしておいて罰がないとなると、周りが納得しないだろう」
「そうですね……」
と、今まで空気だったフレアのお父様も参戦。
「嫌だから、なにしたんですかこの子」
「知らないのか?」
「全く。リット先生にも聞いたんですけど、教えてくれなかったので」
「リット……先生?」
「…………殿下と同じようなことになっただけです」
「お前も大変だったな…………」
と、謎の繋がりを見せつけられました。
「はい!はいはい!はい!それでフレアは何したんですか!!」
(私だってお父様みたいに空気は嫌だ!!(((失礼)
「あ……あぁ…………まず」
と、殿下とリット先生がフレアのやったことを私に話していった。
「うっわぁ…………それガチのヤバイ人じゃないですか………」
「だから、そういってるだろう?」
フレアがやって来たことをまとめると、

・殿下に近づく女は裏で罵倒やら攻撃やら貴族なら家の取り潰すぞと脅すなど
・母親には毎日毎日罵倒と暴力。リット先生や使用人も同様。
・我が儘し放題
・殿下には毎日ぴったり離れず、女子がすこしでも会話をすると、
「どうして私以外の人と話していたんですか?」
と言ったあと、自らに手や足、顔などにナイフをあてがい自害行為+脅し
・ヒロインには平民の癖にとか罵倒をし、教科書を破いたり、わざと攻撃魔法を急所すれすれに当てたり、階段から突き落としたり、あげくのはてには刃物を向けて殺害未遂………などなど。

(………ヤンデレ?メンヘラ?悪役令嬢?なんかいろいろ混ざりすぎてキャラヤバすぎじゃないですかね?ヤダー)
と、聞いた私も唖然とした。
「なんか………すみませんでした………」
「だから君が謝ることはないって」
「まぁでもそういうことが合って、断罪からの婚約破棄になったんですよね?………あれ?そういえば私の立場って結局どうなってるんですか?」
「あぁ、お前がなんか変だったと言うことがあって婚約破棄については保留になっている」
「なるほど…………婚約破棄前の時のフレアはどうだったんですか?」
「さぁな…………あぁでもしばらく部屋にこもってたな」
「なんかぶつぶついってて怖かったかも…………」
(へぇ~…………ん?そういえば…………)
「あの部屋漁ったときに、隠しドア見つけたんだよね」
「「「え!?」」」
「え?」
「馬鹿!お前それを先にいえ!!」
「もしかしたら、なにか分かるかもしれない!急いでいきましょう!」
「あぁ!」

(え?え?え?どうなるの?いったい…………てか私が悪いの!?)
と、私は1人空気になっていたのだった…………。
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