婚約破棄されるはずが……………

SAKURA

文字の大きさ
10 / 21

ヒロイン『ドミニカ・ガーランド』

しおりを挟む
どうして上手く行かないの…………。
私はただ彼に愛してほしかっただけなのに…………。
私だけを見て欲しかっただけなのに………。


“ 今のわたくし ”の名前は『ドニミカ・ガーランド』。
エル様に愛された少女。
フレアに恨まれて、死にまで追いやられた哀れな少女。
そして……“ 昔のわたくし ”の名前はフレア………ティストリア………。
わたくしは禁術を使って、わたくしとあの小娘の体を入れ換えた。
代償は……あの小娘の大切な思い出や記憶。
わたくしの代わりに彼女から代償を取った。
だってわたくしから代償として記憶を取られたら、意味がないじゃない。
禁術の後、あの小娘に精神魔法をかけた。
フレア・ティストリアを埋め込んだ。
そう、完璧だった。
わたくしの代わりにあの小娘が処刑されて、わたくしはエル様と一生幸せに暮らすはずだった…………。
なのに…………
断罪中にあろうことかあの小娘はドミニカ・ガーランドではない『誰か』になった。
そのせいで、わたくしとの婚約宣言については保留。
フレアに対しての罰に関しても保留になったのだ。
つまり、またあの憎らしい小娘のせいでわたくしの完璧なシナリオは破壊された。

どうしてよ!?なんでいつもいつもわたくしの邪魔をするのよ!なんでわたくしばかりが不幸になって、あいつは幸せになるのよ!わたくしが何をしたっていうのよ!体を取り替えてもなお!記憶を失ってもなお!どうしてなのよ!なんで上手く行かないの……。どうして…………わたくしばっかり…………。
わたくしはただエル様に愛してほしいだけなのに…………。
彼の愛がほしい。
わたくしだけを見てほしい。
わたくしの理想は…………愛は…………おかしいの…………?
わたくしがおかしいの…………?
そんなの…………あるはずない。
あり得ない。
わたくしはいつだって努力したもの。
エル様のために!
エル様にふさわしい女性になるために!!
いずれ彼を支える立派な妻になるために!!!
なのにどうしてわたくしの邪魔をするの……?
わたくしを認めてくれないの……?
いつだって……努力したのに……。
どうして…………?
エル様に愛してもらえるように頑張ったのに…………なんで…………どうして!
どうしてあんな平民が選ばれるのよ!
ぽっと出の平民の癖に!
突然割り込んできた癖に!
光の魔法が使えるからってだけでどうしてあの子ばかり…………
誉められて!愛されて!認められるのよ!
なんの努力もしてない癖に!
魔法だけしか取り柄がないくせに!
わたくしの方が何倍も努力したのに…………。
なんだってやってきたのに…………。
どうして……わたくしはあの子のように愛されないの?
お父様もお母様も……誰も誉めてくれないの?
認めてくれないの?
ただただ欲しかった……。
愛情が欲しかった。
エル様の婚約者になったら、お父様も認めてくれると思ったのに…………。
エル様に愛されると思ったのに……。
素敵な日々が送れると……そう思ったのに…………。
なのにどうして…………?
わたくしが何をしたと言うの…………?
わたくしは愛が貰えれば…………それでいいのに…………。
一人は嫌…………。
寂しいのも痛いのも苦しいの悲しいのも嫌…………。
誰かわたくしを見て…………。
わたくしだけを見て…………。
わたくしを愛して…………。
誰かわたくしを望んで…………。
わたくしを認めて…………。
わたくしに居場所をください…………。
誰でもいいから…………。
わたくしに……存在理由をください。
…………愛をください。
…………居場所をください
お願いだから…………。

誰か…………わたくしを………私を…………

『ちゃんと見てください…………』


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

皆さんこんにちは。SAKURAです。
悪役令嬢ってだいたい悪者扱いされて可哀想だなと思い、悪役令嬢はどんな思いなんだろうと思い、フレア(本当の)視点でのお話を書いてみました。
悪役令嬢はお話によって家族にも見放されたり、王子にも愛されていなかったり、元々道具のように思われていたりと………とことん不幸なんですよね。
そんな悪役令嬢はたくさん努力をしてたんでしょう。
だからこそ、ヒロインを邪険に思うんだろうなと筆者は思いました。
いきなり特別と言うだけで、周りにちやほやされて、モテてたらそりゃあ嫌ですよね。私くらいの努力もしてないくせに!とか思うんでしょうね。
まぁ、個人的な意見ですけどね。←←

今回のお話のようなことを思う人はこの世界にもたくさんいると思います。
誰だって、自分のことを周りに認めてほしいし、家族と上手くいっていない方は家族に愛されたい、認めてほしいと思うでしょう。
努力してるのに報われない、認めてもらえない……そんな人達がこの世界にはたくさんいます。
そういう人達がこの世界にいるってことを皆さんにも知ってほしいなと思ってこの小説を書きました。
偽善者のような筆者ですみません。
それでもフレアちゃんの思いを読んでみて、自分や周りにいるかもしれないこういう人達のことを少しでも考えてくれたらいいなと思いました。
また、今辛い方に少しでも今回のお話で気持ちが楽になってくれたらいいなと思いました。

なんかよくわかんないこと言い出してすみません。
以上、筆者でした。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

巻き戻ったから切れてみた

こもろう
恋愛
昔からの恋人を隠していた婚約者に断罪された私。気がついたら巻き戻っていたからブチ切れた! 軽~く読み飛ばし推奨です。

元恋人が届けた、断りたい縁談

待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。 手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。 「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」 そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

処理中です...