愛に包まれて。

なこ

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お見舞い。

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な、な、なんと!!!



あの悠くんが熱を出して学校をお休みしてしまいました!


心配です…



授業中も全然集中できないし…



これはもうお見舞いに行くしか!!




一応LINEしとこ、、



《悠くん学校終わったからお見舞い行くね!》


ピロリン


《マジ?ありがとう。でもマスクして来てね》


《わかった!!》





よし!じゃあなんか買って行こ!









ピーンポーンピーンポーン



「…はい」


「わわ!悠くんやい大丈夫か!」


少し鼻声で顔が赤らんでいる悠くん。


「だめかも。熱39度近くある」


「大変だああ早くベット行こ!」





「うー……」


唸る悠くん…辛そう。


「悠くん今日もご両親いない?」


「…仕事でいない」


「じゃあわたしお粥つくってくるね!」


「え、いいよ悪いし…」


「せっかくお見舞いに来たんだからこのくらいさせて!悠くんは寝てなさいっ」


「……ありがと」




______




よしおいしくできた!


「悠く……」


部屋の扉を開けると苦しそうな顔をして寝ている悠くん


あっ冷えピタ買ってきたんだ!

あと薬と…フルーツゼリー


とりあえず起こして食べさせねば!


「悠くん」


「……ん…」


「大丈夫?」


「怖い夢見た」


うっ!!そんな眼差しでわたしを見ないで!かわいすぎるから!




「はい、少しだけでも食べようね」


「いただきます」


「やばい…うまい。お粥ってこんなうまいの」


「雛さんの愛情がはいってるからねー!」


「ありがとな」


優しく笑う悠くん。

早くよくなりますように!





それから薬を飲んで

おでこに冷えピタをはってもらい

保冷剤(しかなかったので)首元やら脇を冷やしてもらいました!



「このまま1人にしておくのとても心配です…」


「もう大丈夫だよ。雛がいっぱいしてくれたからさっきより楽だし」


「うーん、でも…」


「……ひな、手かして」


「えっはい」


熱を帯びた手がわたしの手を優しく握る



「ちゅーできないからせめてこんくらいさせて」


「かわいいかよっ」


「ありがとう。気をつけて帰るんだぞ」


「悠くんも!おだいじにね」


よしよしと頭を撫でると


小さい子みたいに嬉しそうに笑った悠くん




かわいすぎてわたしがお熱でした……。







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