やり直し人生は異世界から

ローザ

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いざ行かん異世界へ

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『ロッカ…… ロッカ、オきてなの。キブンワルイの?』
「あ… うっ… 大丈夫」

 鬱蒼とした森の中。着いたのか異世界【ジャンクーラン】
 ゆっくりと起き上がり、腕や首を回してみる。怪我は無いようだ。
 光の玉が、点滅しながら私の周りを飛んでいる。

 ベルクーリュー様が私に付けてくれた(精霊?)無知な私を導いてくれる(先生?)

「まずは自己紹介からね。私は桐谷六花、あなたのお名前は?」
『…ナマエないの… ワタシタチにコはナイの、ミンナおなじなの』
「そうなの? でも私にとってあなたは一人?だから… 私が呼び名を付けても良いかしら? ………ライト。ダメだ」

 たぶん呪文にかぶっちゃう。うん~、丸・ピカ? テン、テンちゃん!

「テンちゃん、どうかなぁ」
『アリガトウなの』
「ふふっ… これからよろしく。さて、水…無いかな… 近くに水有るか分かる?」
『ワカるの。でもジブンでサガしてみるの。そのホウがセイドがアガルの。イマのうちにレンシュウなの』
「…?… おお、そうだ! 貰ったんだ! やり方教えて」
『ゲームとそうカワラないの。ステータスオープンでガメンをヒラクとナカにいろいろアルの。アケテなの』
「ステータスオープン!」

 なるほど、個人データーの他に魔法や技・能力、地図は能力の欄に有る。

『アタマのナカでトナえてもヒラクの。コウモクをユビでサワルかイシキするとセツメイブンがでるの』

 テンちゃんの説明に従って画面を開けてそれぞれの説明を読んでいく。これは付けて貰ったナビ機能の一部かな?



 今の私は、こおーんな感じだ

 ロッカ 15歳 女 身長162 cm 

 種族:人間
 クラス:薬師見習い(F)  
 サブ職:無職 
 LV3
 HP28
 MP127
 腕力38
 脚力37
 瞬発力32
 体術10
 攻撃力28
 防御力148
 
 魔法スキル:土・水・風・火(オールF)・闇(S)・光(C)・精霊(F)・
       時空魔法(S)     

 固有スキル:マッピング(F)・地図機能(F)・鑑定(F)・製薬(F)・
       調合(F)・料理(C)・裁縫(C)・隠蔽魔法(S)・回復魔法(F)
       クリーン(S)・生活魔法・回復上昇

 称号:三大神の加護・精霊の愛し子


 なんかバランスの悪いステータス何ですけどぉ~💦 MPが増えてる、まあ薬師だから無きゃな。脚力は山暮らし設定だからかな? 瞬発力は? 攻撃力28! これダメ、死んだ!
  
「テンちゃん、私生き残れない! 弱いよ! 弱っチーよ!」
『ダイジョウブなの。イベントリーをみるの。ストレージにブキがあるの。ソウビすればつよくなるの』
「ん? イベントリーとストレージの違いってなあに?」
『ストレージはチョゾウコ・ホカンコ・ソウコ、イベントリーはモクロク・ザイコヒョウ』


 なるほど、[ストレージのイベントリー] は [倉庫に入っている物の在庫表]と言うことか。
 あれ?ゲームではそんな使い方してないよね? どちらも=アイテムボックス的な? そこんとこテンちゃんに聞いてみる。

『マドウグをアイテムボックス、ジクウカンマホウをストレージっていうのイベントリーはいつのマにかオナじモノになってたの』

 そんな適当で良いのか? まあ、此処でこだわっても仕方が無い、ナビ画面で説明も読んでみる。

 時空間魔法で作られたストレージは容量・重量無限・時間経過無し、収納の指輪とセットに成っているそうだ。
 指輪を装備することで無意識に魔法を使ってる事になるんだと。あと、他の人に観られたときの言い訳にしてマジックバッグに入れてる振りするんだって。

 中身を確認すると、水の入った革袋・テント・毛布・干し肉・調味料・調理器具・調合セット・HP/MPポーション・下着数枚・収納の指輪・マジックバッグ お金。
 薄皮製長袖シャツ(+3)・革製のロングベスト(+5)・革製のスリムパンツ(+3)・革製のアームバンド(+4)・革製のマント(+10)・膝丈ブーツ(+5)(共にロックウルフの皮)
 ベルト付きの剣(+40)・短剣(+20)・ボーガン(+30)・銀のサークレット(+30)

『ロッカ、アイテムのナカからサークレットをつけるの。セイシンイジョウカイフクとボウギョリョク(+30)がアガルの』

 防御力が178に上がった。

『ユビワをツケテ、ブキをヨびダすの』
「短剣…」

 自分の手の中に短剣が握られている。

『アタマのナカでトナえてもダイジョウブなの、ブキをコウカンするの』

 思っただけで、手の中の武器がクルクルと変わる。

『マモノのドロップヒンもユビワをツウじてジドウでストレージにハイルの』
「マジックバッグじゃないの?」
『ロッカはジクウマホウをモッテルの、ユビワとツナがっているのはストレージでナンでもハイルの。イキモノはダメなの。バッグはニンイなの。ツギにステータスのセッテイをしてほしいの』

 テンちゃんの指導の下、画面をいじっていく。闇・時空魔法(当然ストレージも)と、マッピング・地図・鑑定・三大神の加護は持っている人が珍しく面倒ごとになるから隠蔽魔法で隠蔽! バッグも貴重なアイテムだから、個人登録をした上で容量は内緒だって。因みに500㎏は入るって。スゲーなー。実際には肩モゲルヨ!

『フクをキガえるの。イメージしてチェンジなの』

 一瞬でスーツから異世界ファッションに変わった。22歳の魔女ッ子ですか?恥ずかし~💦


 薄いクリーム色の長袖シャツは革製品なのに通気性が良く柔らかい。
 オレンジに近い茶色のロングベストは、膝上10㎝のミニワンピにも見え柔らかいが程よい硬さが有り、戦いの際は動きを阻害しないよう、太ももからヒップラインまでスリットが入っている。体に沿ったプリンセスラインが女性らしさを見せていた。
 パンツは黒のレギンスに似ている。伸縮性が有り、どんな動きでも大丈夫だろう。身体のラインがモロ分かりで恥ずかしいが、ベストがあるから良いか。
 ブーツはベストと同じ色の膝丈ブーツ。


「すごい! 更衣室いらずだね!」
『デキルのロッカだけなの』

 何と! 人前では気を付けないと。

 武器を納めるベルトを着け、最後に黒いマントで終わり。このマントも皮のクセに凄くかるく、その上リバーシブルになっている。

 ベルト付きの剣・マジックバッグ・銀のサークレット・収納の指輪。
 服装一式はロックウルフの皮を使用し、着心地柔らかいのにとても丈夫で物理攻撃に特化していてそれぞれに補正が着いているのに、シリーズで装備すると更に補正ボーナス+10が付くんだって。おかげで、LV3、HP28なのに防御力だけがずば抜けて高い、オール218。剣も装備したから不安だった攻撃力も上がった。

 魔物達ドンと来いや! 初心者には有り難い装備です。


 改めて ステイタス・オープン
 
 ロッカ 15歳 女 身長162 cm 

 種族:人間
 クラス:薬師見習い(F)  
 サブ職:無職 
 LV3
 HP28
 MP127
 腕力38
 脚力37
 瞬発力32
 体術10
 攻撃力68
 防御力218
 
 魔法スキル:土・水・風・火(オールF)・光(C)・精霊(F)
            

 固有スキル:製薬(F)・調合(F)・料理(C)・裁縫(C) ・回復魔法(F)
       クリーン(S)・生活魔法・回復上昇

 称号:無し




 装備を調えたところで移動しますか。

「マップ・オープン」

 半径50M位かな。脳内に浮かんだ地図は、はっきり言ってカスだ。どうした物かと頭を振ると、地図も移動する。右に10歩、前に10歩、中心部分も移動する。暫くジグザグに移動していると、テンちゃんの色違い精霊が飛んできた。

『どうしたの』
『マイゴになったの』
『アソぼうよ』

「テンちゃん、この子たちは…」
『カゼ・ツチ・ミズ・のセイレイなの』
「やったー 私、川か泉、水の有るところに行きたいの。誰かしらない?」
『ミズはミズがしっているよ』
『しってるー アンナイするよー こっちだよ』
『いこう、いこう』
「テンちゃんごめん、初っ端から狡しちゃった。精霊ってこんなに人懐っこいの? もっと隠れていると思っていたよ」
『ロッカはトクベツ。ヒトにはスガタをミセナイの』
「なら私が町に居る間、テンちゃんはどうするの?」
『テンはマチにはいかないの』

 あっ! そうだった。ベルクーリュー様は森での修行の間だって言ってたんだっけ。

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