やり直し人生は異世界から

ローザ

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【超福パーティー】再び

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 兵士達がたどり着いた時には全て息絶え、落ち着いて魔物の検分が出来る頃にはギルドの者達も到着した。

「同士討ち、弱った所を狩っていったのか…」
「あちゃぁ~ 引っ掻き傷や牙で開いた穴、毛皮は最低額だぞ」

 今回の討伐に集めたのはCランク以上。然程大きな街でも無い上にダンジョンも無い街では高ランクの冒険者はそんなに居ない為、引退した者やギルドの職員なども掻き集めてやって来ていた。その中には解体専門の職員も混じっていてザッと検分し告げてきた。

「オイ待てよ!この魔物達全部其奴らにやるのか!」
「俺達は何もしてないんだ、権利は無いだろ?兵士はどうだ?」
「俺達も鞘から一本も抜いてない。着いた時には最後の一戦!って、状況だったからな」
「此処に居る冒険者達には、ギルドから金一袋が出る。戦わずして金が入るんだ良いだろ」

 不満有る者もいた様だが、その一言で幕が下がった。




「人の汚点を何暴露してんだよ!」
「まぁまぁ 汚点と言っても疚しいものでは無いし、あの陰で今が有るんだから…」

 タイミングが良かったのか、はたまた実力以上の魔物を討伐する事で、4人全員がランクアップ出来、今ではCランクパーティーで4人共に個人Dランクになった一件だった。
 暫くの間は、からかわれたり嫌味や妨害をされたが反骨精神で撥ね除けてきた。






「17人だって?」
「ああ、だからロープも足りないし、俺達だけだと連れて行けなくてな」

 ローリーさんが襲撃から今に至る経過を説明してくれる。

「でッ、盗賊どもは何処に居るんだ?」

 皆で足下を指さした。一つの穴に複数で入っているうえ、飲まず食わずで寝るどころか座る事が出来ず、体力の限界に来ているのか、又は兵士の声を聞き付け観念したか食事途中から随分と静かなのだ。

「はぁ!これ土魔法なのか! お嬢ちゃん面白い物を作ったな。でも、街の中では作るなよ。良い子だな」

 盗賊の手首に魔力封じの枷を付け、順番に縄を掛け檻の中に詰めていく。この状態で街まで護送するそうだが兵士の皆さん凄く嫌そうな表情です。
 檻の中を見て納得。凄く汚い。私のせいかもしれないけど、つい眉を顰めてしまう。

「キチャ無い😰…」

 元々垢まみれの小汚いおっさんだったが、更に糞尿塗れにも成っていた。

「【クリーン】・【クリーン】・【クリーーン】!」 

 ババチ、ババチ 匂いが鼻について不愉快です。自分にも【クリーン】を掛けるとサーシャさんに抱きしめられ、リュシウォンさんには頭を撫でられた。他の人達も頻りに頷いたりして…
  脱臭。消臭の環境で育った私には耐えられない。普通の反応だよね? おかしくないよね?




「さてと街に戻るぞ!」
『はっ!』




「オイ、やったな!あの盗目賞金が掛かってるぞ」
「本当か!」


     **************************

 回復役ってランク上がりにくいと思うのですが【銀の翼】は無茶ヤンチャばかりだからにしておこう。


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