やり直し人生は異世界から

ローザ

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シュルツの街

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 門が見えてきた。この世界で初めての街。

「ロッカ、どの街でも門の横に兵士の詰め所が有り、そこで手続きをするからな」




「アルトご苦労だったな」
「はっ!問題なく盗賊の護送終了いたしました!」

 うわぁー凄いゴツい人だな。縦にも横にも大きい。リュシウォンさんが細マッチョならこの人はゴリマッチョだ。まさに筋肉の塊だ。

「【銀の翼】諸君ご苦労。そちらの2人が協力者か?」
「ベクスト隊長、もしかして我々を待っていたんですか?」
「当然だ、こんなに近い場所に盗賊をのさばらせていたとは、街を守る兵士として申し訳ない、君たちには感謝する有り難う。怪我が無く良かった」

 隊長さんなんだ。こういう人って冒険者よりも偉いんだよね?頭下げてくれるなんて凄い!隊長さんに習って周りの兵士達も皆頭を下げてくれる、きっと慕われているんだろうな。

「時に、盗賊のアジトも攻略済みだろうか? …ふむ…幾つか捜索依頼の物が有る。もし今回の中に有れば交渉を検討してくれ、リストを渡しておく」
「分かりました、皆で相談します」

 ローリーさんとベクスト隊長が話し合っている内に盗賊は牢に入れられ、他の皆は順次入門の手続きを済ませる。私も身分証の仮発行をして貰う為、リュシウォンさんに付き添われ詰め所に向かう。




 門の隣に有る建物は石作で広さは6畳くらいかな。テーブルと椅子が4脚、壁側に棚が有り、棚とテーブルの間に小さめの事務机が有るだけの部屋。

「はい、其処に座ってね。ロッカちゃんの身分書の仮発行で良いんだね」
「ああ、この後ギルドで登録するから其れで頼む」

 明るそうな兵士さんだな。私は何も答えてないのに… この人も私達を兄妹だと思っているのかしら。

 棚から直径20㎝位の透明な球体、水晶?をテーブルに置くと台座の凹みに金属の板をはめ込んだ。

「この石に魔力を少しだけ流して… はい、良いよ」

 ホワンと光を発したら板を外し球体を棚に戻す。板を事務机に置いて書類を作成している様だ。

「はい、出来たよ。このカードの有効期限は1週間。その間にギルドに登録してね」
「有り難うございます」

 カードを受け取り確認する。

 あれ? 何も書いてない… 裏にも何も無いよ?

「ロッカ、少し魔力を流してみろ」

 言われた通りにしてみたら、表面に文字が浮き出てきた。

 ロッカ 15歳 女
 LV8
 クラス: 新人薬師(D)
 サブ: 料理人(C)
 犯罪歴: なし

「情報はカードを作るときの魔力で書き込まれているから、その魔力を流さないと見れない。門やギルドは特別な魔道具で確認しているんだ」

 ほうほう。勝手に人の個人情報が見れないのね。見れるとしても隠蔽魔法で改ざんするけどね。

「改めて ようこそシュルツの街へ」




   ************************** 

 長い間投稿をお休みしましてしまいました。お盆休みを利用して引っ越しをしましたが、予定通りにはなかなか行きませんでした。
 気合い入れのためにファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。よろしくお願いします。
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