やり直し人生は異世界から

ローザ

文字の大きさ
26 / 29

シュルツの街

しおりを挟む
 門が見えてきた。この世界で初めての街。

「ロッカ、どの街でも門の横に兵士の詰め所が有り、そこで手続きをするからな」




「アルトご苦労だったな」
「はっ!問題なく盗賊の護送終了いたしました!」

 うわぁー凄いゴツい人だな。縦にも横にも大きい。リュシウォンさんが細マッチョならこの人はゴリマッチョだ。まさに筋肉の塊だ。

「【銀の翼】諸君ご苦労。そちらの2人が協力者か?」
「ベクスト隊長、もしかして我々を待っていたんですか?」
「当然だ、こんなに近い場所に盗賊をのさばらせていたとは、街を守る兵士として申し訳ない、君たちには感謝する有り難う。怪我が無く良かった」

 隊長さんなんだ。こういう人って冒険者よりも偉いんだよね?頭下げてくれるなんて凄い!隊長さんに習って周りの兵士達も皆頭を下げてくれる、きっと慕われているんだろうな。

「時に、盗賊のアジトも攻略済みだろうか? …ふむ…幾つか捜索依頼の物が有る。もし今回の中に有れば交渉を検討してくれ、リストを渡しておく」
「分かりました、皆で相談します」

 ローリーさんとベクスト隊長が話し合っている内に盗賊は牢に入れられ、他の皆は順次入門の手続きを済ませる。私も身分証の仮発行をして貰う為、リュシウォンさんに付き添われ詰め所に向かう。




 門の隣に有る建物は石作で広さは6畳くらいかな。テーブルと椅子が4脚、壁側に棚が有り、棚とテーブルの間に小さめの事務机が有るだけの部屋。

「はい、其処に座ってね。ロッカちゃんの身分書の仮発行で良いんだね」
「ああ、この後ギルドで登録するから其れで頼む」

 明るそうな兵士さんだな。私は何も答えてないのに… この人も私達を兄妹だと思っているのかしら。

 棚から直径20㎝位の透明な球体、水晶?をテーブルに置くと台座の凹みに金属の板をはめ込んだ。

「この石に魔力を少しだけ流して… はい、良いよ」

 ホワンと光を発したら板を外し球体を棚に戻す。板を事務机に置いて書類を作成している様だ。

「はい、出来たよ。このカードの有効期限は1週間。その間にギルドに登録してね」
「有り難うございます」

 カードを受け取り確認する。

 あれ? 何も書いてない… 裏にも何も無いよ?

「ロッカ、少し魔力を流してみろ」

 言われた通りにしてみたら、表面に文字が浮き出てきた。

 ロッカ 15歳 女
 LV8
 クラス: 新人薬師(D)
 サブ: 料理人(C)
 犯罪歴: なし

「情報はカードを作るときの魔力で書き込まれているから、その魔力を流さないと見れない。門やギルドは特別な魔道具で確認しているんだ」

 ほうほう。勝手に人の個人情報が見れないのね。見れるとしても隠蔽魔法で改ざんするけどね。

「改めて ようこそシュルツの街へ」




   ************************** 

 長い間投稿をお休みしましてしまいました。お盆休みを利用して引っ越しをしましたが、予定通りにはなかなか行きませんでした。
 気合い入れのためにファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。よろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

優の異世界ごはん日記

風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。 ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。 未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。 彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。 モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

聖女じゃない私の奇跡

あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。 だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。 「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。 王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。 影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。 私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。

処理中です...