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好きだったカノジョと....
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「それは、大丈夫ですよ 」
「良かった....迷惑はかけないので 」
紗衣佳は髪から身体まで雨風により濡れていた。俺は紗衣佳に風呂に入るように勧めた。俺は浴室の扉の前で、タオルを準備した。変な気を起こさないように自分を強く保とうと決意した。
「天王寺さん。私はどこで寝たらいいですか? 」
「あっと、御堂筋さんはこの布団を使ってくれ。俺はその辺りで適当に寝るからさ 」
一緒に居たいけど、居てしまったら俺がどうにかなりそうだと思った。自分が抑えていた過去から蓄積されている想いや男としての性欲の全てが湧いてくると思った。
「天王寺さんダメですよ。私と一緒な布団で寝てください! 」
俺は譲る事ない紗衣佳の意思に負けて同じ布団に入った。思えば記憶を失くす前の紗衣佳も自分の意思は基本的に貫き通すタイプだった事を思い出した。隣には紗衣佳が居る。嬉しいさよりも興奮が勝っていた。少しを手を動かせば身体に触れる事が出来る。俺は全身硬直していた。
「雨の音、凄いですね 」
「あ、ああ 」
緊張や興奮で布団の中で硬直している俺にとっては雨の音など全く耳に入らなかった。それでどころではなかったからだ。だが、紗衣佳に言われて耳を傾けると雨の音が聞こえてきた。集中して雨の音を聞く事で、俺の身体は緊張が少し解けた気がした。
「天王寺さんは緊張しているんですか? 」
「ああ。緊張でどうにかなりそうだ 」
「天王寺さんは記憶失う前の私を知っていますよね......その時の私ってどんな人でしたか 」
俺は瞼を閉じて記憶を失う前の紗衣佳の事を思い返していた。紗衣佳は俺にない物を待っていた。友達は多かったし、困った人が居ればすぐ助けるような人だった。
それは俺が困っていた時も同様だった。就職する時にどの道に進むか迷っていた時に助けてくれたのは紗衣佳だった。俺は紗衣佳の明るく元気な部分と人を助ける慈愛の部分に尊敬と好意があった。俺はその積年の想いを記憶を失った今の紗衣佳に伝えた。
「天王寺さん、目を開けてください 」
俺はゆっくりと瞼を開いた。そこには暗がりでありながらも確かな紗衣佳の顔が見えていた。そして、顔が少しずつ俺の方に向かって近づいてくる。
「紗衣佳....」
「天王寺さん。キスしても....いいですか? 」
「.........ああ 」
拒否する理由は一つもなかった。例え記憶を失っていたとしても今でも好きな紗衣佳に変わりはない。俺も紗衣佳とキスをしたいという気持ちがあった。
俺は紗衣佳の頭を持ち自分の方に優しく近づけてキスを交わした。軽く触れるようなキスだったが心の中は最高に幸せだった。何故俺とキスをしようと思ったのか理由は分からないが、今はキスという行為自体を楽しもうと思った。顔の向きを変えながらも何度も何度もキスを交わした。今という時間を忘れないように心の中に身体の中に深く刻み込むように続けた。
「天王寺さん。今の自分の気持ちが分からなくて。でも、何か懐かしい気がするんです 」
「今は何も分からなくていい。今この瞬間があるという事だけを分かってくれていたら何も分からなくていい 」
俺たちはキスをしながらお互いの手や腹回りを触りながらハグを交わした。俺は紗衣佳の事が好きだ。今度こそ絶対に離したくない。この村で生活する1つの大きな理由が誕生した。
「良かった....迷惑はかけないので 」
紗衣佳は髪から身体まで雨風により濡れていた。俺は紗衣佳に風呂に入るように勧めた。俺は浴室の扉の前で、タオルを準備した。変な気を起こさないように自分を強く保とうと決意した。
「天王寺さん。私はどこで寝たらいいですか? 」
「あっと、御堂筋さんはこの布団を使ってくれ。俺はその辺りで適当に寝るからさ 」
一緒に居たいけど、居てしまったら俺がどうにかなりそうだと思った。自分が抑えていた過去から蓄積されている想いや男としての性欲の全てが湧いてくると思った。
「天王寺さんダメですよ。私と一緒な布団で寝てください! 」
俺は譲る事ない紗衣佳の意思に負けて同じ布団に入った。思えば記憶を失くす前の紗衣佳も自分の意思は基本的に貫き通すタイプだった事を思い出した。隣には紗衣佳が居る。嬉しいさよりも興奮が勝っていた。少しを手を動かせば身体に触れる事が出来る。俺は全身硬直していた。
「雨の音、凄いですね 」
「あ、ああ 」
緊張や興奮で布団の中で硬直している俺にとっては雨の音など全く耳に入らなかった。それでどころではなかったからだ。だが、紗衣佳に言われて耳を傾けると雨の音が聞こえてきた。集中して雨の音を聞く事で、俺の身体は緊張が少し解けた気がした。
「天王寺さんは緊張しているんですか? 」
「ああ。緊張でどうにかなりそうだ 」
「天王寺さんは記憶失う前の私を知っていますよね......その時の私ってどんな人でしたか 」
俺は瞼を閉じて記憶を失う前の紗衣佳の事を思い返していた。紗衣佳は俺にない物を待っていた。友達は多かったし、困った人が居ればすぐ助けるような人だった。
それは俺が困っていた時も同様だった。就職する時にどの道に進むか迷っていた時に助けてくれたのは紗衣佳だった。俺は紗衣佳の明るく元気な部分と人を助ける慈愛の部分に尊敬と好意があった。俺はその積年の想いを記憶を失った今の紗衣佳に伝えた。
「天王寺さん、目を開けてください 」
俺はゆっくりと瞼を開いた。そこには暗がりでありながらも確かな紗衣佳の顔が見えていた。そして、顔が少しずつ俺の方に向かって近づいてくる。
「紗衣佳....」
「天王寺さん。キスしても....いいですか? 」
「.........ああ 」
拒否する理由は一つもなかった。例え記憶を失っていたとしても今でも好きな紗衣佳に変わりはない。俺も紗衣佳とキスをしたいという気持ちがあった。
俺は紗衣佳の頭を持ち自分の方に優しく近づけてキスを交わした。軽く触れるようなキスだったが心の中は最高に幸せだった。何故俺とキスをしようと思ったのか理由は分からないが、今はキスという行為自体を楽しもうと思った。顔の向きを変えながらも何度も何度もキスを交わした。今という時間を忘れないように心の中に身体の中に深く刻み込むように続けた。
「天王寺さん。今の自分の気持ちが分からなくて。でも、何か懐かしい気がするんです 」
「今は何も分からなくていい。今この瞬間があるという事だけを分かってくれていたら何も分からなくていい 」
俺たちはキスをしながらお互いの手や腹回りを触りながらハグを交わした。俺は紗衣佳の事が好きだ。今度こそ絶対に離したくない。この村で生活する1つの大きな理由が誕生した。
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