クジを引いたら幼馴染と異世界に来て能力身につけた

ディオス編

最後の一撃

「き、貴様ぁぁぁ、なぜぇだ。なぜ、この俺がぁっ、貴様などに震えているのだ!! 」

　アンノウンは昇を見て発狂し周りの岩を砕き暴れ始める。昇の顔を悩み目から血の涙を流す。歯は強く噛み欠けていく。

「俺は、サウストだぞ。世界で一番強い男だぞ。なぜ、ディオスなんかに負けるのだ。おかしい。おかしいぞ!! 」

「お前サウストって名前なんだな 」

　アンノウンはいよいよ自分の名前を明かした。しかし、今の昇にとっては興味が全くない。

「サウストこれで、終わりだ!! 」

　昇はサウストの顔を勢いよく殴る。殴られたサウストは数メートル吹き飛び岩に直撃した。サウストは口を開き気絶していた。

「俺の勝ちか 」

　昇はサウストを確認すると、希良梨たちを元に戻す準備をしていた。空に手を挙げて希良梨たちが元に戻るのを祈る。

「頼む。希良梨、ジレン 」

　昇は祈りが通じると思っていた。しかし、現実は厳しいものだった。昇が祈る中、突然首が斬られたことに気づいたのだった。

「これで終わりと思うなよ。雑魚 」

　昇の首を斬り落としたのはサウストと瓜二つの赤い顔をした男だった。