平凡な私が絶世の美女らしい 〜異世界不細工(イケメン)救済記〜

宮本 宗

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3 マティアス①

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自分が神に見放された醜い容姿だと気付いたのは物心がついてすぐの事だった。

『…わたくしのせいだわ…わたくしが、あの様な姿で生んでしまったから…』

『そなたのせいではない…容姿は神が器を決めるのだから…』

『それでも…、あの子の人生はこの先…とても苦しいものになってしまう…』

『私たちの子だ…。…私たちだけは、あの子を愛してあげようじゃないか…。』

『……ええ、ええ、陛下…。勿論ですわ…。
醜くとも…わたくしたちの大切な子なのですから…。』


聞こうとして聞いたわけではない。
両親のこういった会話は割りと頻繁にされている。
どちらも互いを慰め合う事で心を保とうとしているのだ。
自分たちの子が醜い容姿である現実を。
大国、レスト帝国の第一王子が、六年間の夫婦生活で待ち望んだ第一子がとても醜い子である現実を。

決して悪い両親ではない。
殆どの人間があからさまな嫌悪を示す中、父も母も優しく接してくれる。
例えその目に同情や憐れみが込もっていようとも、目を背けたくなる程醜いであろう俺を愛そうと努力してくれていたのだ。



「陛下。紅茶を用意しました。そろそろ一度休憩をされては?」

「…ああ。そこに置いておいてくれ。これが終わったら少し休む。」

昨年二十五を迎えた俺は父の後を継ぎ、この国で一番力を持つ皇帝となった。
まだまだ父は元気だったが仕事以外に何も打ち込む事がなかった俺には丁度よく、一つ返事で応えた。

「…側妃はどうしている?」

「…っ、……あの方の所です…。」

「…そうか。」

「……いいのですか?」

「ああ…構わない。…あれも…可哀想な女だからな。」

「そのような…」

「事実だろう?
俺に嫁ぐという事が女たちにとってどれ程苦渋なことか…。」

「…私は、坊っちゃん…陛下の味方です。」

「ありがとう、爺。爺にはいつもよくしてもらっているな。」

「勿体ないお言葉。」

醜い俺と普通に接してくれる人間は少ない。
この王宮で筆頭執事をしている爺は幼少の頃、俺の世話をしてくれてもいた。
腫れ物を扱うような両親は好きな事をしろと甘やかしたが爺は違う。
厳しく、優しい。周りの子供と同じように間違った事をすれば叱ってくれ、いい事をすれば褒めてくれた。
爺と、数人の優しい人間のお陰で俺はまだまともに成長したと、そう思っている。

嫁いできた側妃の裏切りにも仕方ないと思えるのも彼らのお陰だろう。
真に一人であればきっと、早くに耐えられなかった。


『…アスガルト国の長女…ルシア・カルビナ・アスガルトと申します…。
へ…陛下におかれましては…ご機嫌、麗しゅう…』


ふくよかな体に細い目。世間一般から見ても普通の容姿。
誰からも嫌悪されない、普通の容姿を持つ彼女なら、まして王女なら嫁ぎ先はいくらでもあっただろう。俺とは違って。
側妃となった女は俺と視線を合わせない様に必死だった。
真っ青な顔をして、吐き気を我慢していた。
それも当然だろう。こんな醜い男が自分の夫になるのだから。それにまだ十七のあどけない少女。
けれど、小規模ではあるがまだ戦争があちこちで起こっている、平和とは言いがたい今の世界でアスガルトの様な小国は大国の庇護なしでは生き残れない。
この世界で三つしかない大国、レスト帝国の庇護を求めルシア・カルビナ・アスガルトは俺の側妃となった。所謂政略結婚だ。

ルシアとの初夜は散々なものだった。
吐かれても困るので目を隠しことに及んだが体は固いまま。
時間をかけて前戯をするも一向に解れない。
こちらも疲れてきた頃に早く終わらせてほしいと懇願され挿入を試みたが…今思い出しても最低な夜だった。
早く終われとひたすら腰を動かした。
快楽もなく、互いに一言も甘い言葉はない。
心は冷え、ただただ、淡々と、一刻も早く初夜を終わらせる事だけを考えていた。
そんな、二度と経験したくない夜だった。

俺とルシアが結婚して半年が経った頃、ルシアは恋をした。
筋肉質で目鼻立ちもはっきりしている不細工な俺とは違い、でっぷりと肥えた体、細い目に大きな鼻と口…誰が見ても美男子と呼べるアーノルド伯爵家の次男、ライズ・アーノルド。
彼は社交界でも女性をよく虜にしているが、王宮で開かれたパーティーでルシアはライズに一目惚れしたようだ。
最初こそライズは俺の妻だからとルシアのアプローチを断っていたが…その三ヶ月後には体の関係になっていた。

誰もルシアとライズを咎めないのも俺の容姿が醜いからだった。
ルシアが悪いのではなく、俺の容姿が醜いのが悪い。
俺に嫁いだルシアは可哀想な女で、だから愛人を作っても仕方がない。それがこの国…この世界での世間の目だ。
ルシアの母国、アスガルトの王や王妃もこの件を知っていながら娘を非難しないのも同じ理由だった。

結果、俺とルシアは初夜から一切性行為をしていない。
俺もルシアも、互いに子作りの義務を拒否している。
やらねばならないと思うがどうしてもその気になれないのだ。
快楽もなく心も伴ない行為に何を楽しめばいいのか分からない。
だからもし仮に今、ルシアに子が出来たとしてもそれは俺の子ではなくライズ・アーノルドの子だ。
そうなればルシアを降格させライズと供にいられるようにしてやろうと思う。

「…爺、休憩する。…一人にしてくれ。」

「…畏まりました。ドアの側におります故、何かご用があればお呼び下さい。」

「ああ…。」


嫌悪を示さない、寧ろ好意を持っている相手とのセックスはそれほど気持ちいいものなのだろうか。
ルシアの報告は逐一入ってくる。
二人は仲睦まじい様子だったとか、朝から夕刻まで事に及んでいる日もあると聞く。
それほどまでに没頭するという事は、余程気持ちがいいのだろう。そんな経験は未だない。

ルシアを娶る以前、持て余す性欲に抗えず娼館に向かった事がある。
不細工でも枯れてはいないし年相応の性欲はあるのだ。
伽の勉強は相手が見つからずもっぱら本で勉強した。
女の体に興味もあった。一人でするのとはどう違うのかも。
けれど顔を隠し娼館に行った所で門前払いだった。
いくらローブで全身を覆っても太っていないとすぐ分かる。
大金を渡して何とか娼館の中に入ったとしても、娼婦たちは俺を見るなり嫌だ嫌だと互いにのしつけ合い、俺の相手をする娼婦が決まっても部屋でローブを脱げば吐かれてしまいもうそれ以上はどうしようもない。俺の相手は無理だと娼館を追い出されてしまう。

一度だけ。奇跡的に娼館でセックスをした事があった。
客も全く取れず金に困っているという娼婦が俺の初めての相手で、その女の容姿は普通とは言いがたい…醜女と呼ばれる類いに入っていたがそんな事はもうどうでもよかった。
真っ青な顔をしたその娼婦は嫌々といった表情で俺を相手したが…感想は言うまでもない。あの初夜のような、惨めな時間だった。
それから数年、娼館にも行っていない。


「…虚しいな…」


何の為に生まれてきたのだろう。
世間体を気にして優しく接するが余所しい両親。
凡そ自分たちの子に接する態度ではないそれ。
妻となった女にも嫌悪され、娼婦たちにも相手にされない自分の見目。
国を守る為の政務ばかりの毎日。楽しみも幸せと感じた事もない人生。

「……虚しい。歯痒い…。」

誰かに愛されたい。
愛し愛され、そのひとと一生を添い遂げ生涯を終えてみたい。



その日、数年振りに娼館へ行こうと思ったのは一人でいたくなかったからだ。
相手をされないのは分かっていた。
門前払いになる事も。
けれどもしかしたら、あの時のように金に困って相手をしてやってもいいという娼婦がいるかもしれない。
兎に角一人でいたくなかった。例えそれで、自分が傷付く事になろうとも。


日が暮れてからの花街は相変わらずの賑わいだった。
男たちは店の前でどの女を相手にしようかと吟味していて、女たちはおいでおいでと手招きする。
店の前で顔を出す女たちは普通の娼婦たちだ。
見目の整った娼婦たちは高級娼婦としての地位に就き、与えられた自室にいる。
高級娼婦たちは相手をする男を自ら選ぶ事が出来、店や自分に大金を落としてくれる男を待っている。加えるならそれなりに見目のいい男を、だ。
部屋にいる高級娼婦には絶対に相手をしてもらえる事はないだろうな、と自虐的な笑みを浮かべ上を見上げた。

「…っ!!?」

そして見つけてしまう。

「…な、…!?」

そのひとは今まで生きてきた中でも見たこともない程の美貌を持っていた。
娼館の最上階、開いた窓から外を見下ろすその美しい姿は遠目からでもはっきり分かる。
あそこだけ世界が違った。異世界だった。

周りを見渡すが彼女に気付いている男はいない様子だった。
皆こぞって客引きする女たちに目を向けていて上を見てもいない。
視線を上げれば絶世の美女がそこにいるにも関わらず、だ。

「…最上階……高級娼婦か…?」

あれだけの美女。もし彼女の存在を知っていればあの娼館の周りには男たちがひしめき合っているだろう。
だが彼女がいる娼館の入り口を見ても周りの声を聞いても彼女の話をしている男は一人もいない。
つまりそれはどういう事か。恐らく彼女は最近この月光館という娼館に来たのではないか。
あの美貌だ。娼館のオーナーに見込まれ、ただの娼婦としてではなく、初めから高級娼婦として売り出す為に教育を受けている最中なのかも知れない。

「…だとすれば…水揚げはいつだ……もう相手が決まっているのか…?」

彼女の水揚げを知ったとして、それが何になると考えた。
あれだけの美女だ。醜い俺の相手などしてくれるはずがない。他の女たちと同じ末路を辿るだけだ。嫌悪され、青ざめ、吐かれ、倒れる。
それなのに。

「っ、」

ひらひらと、彼女が手を振るから。
此方を見て、微笑んで、手を振るから。
馬鹿な男になってもいいと思った。相手をされるはずがないと分かって、でも、夢を見たいと思った。



「最上階にいた美しい娘を買いたい。」

「…っ、最上階の、ですか…!!?」

「ああ。…あの娘は水揚げ前の蕾だろう?」


俺は急いで娼館のオーナーとの面談許可を取った。
嫌悪感しかない視線を受けながら、オーナーは忙しい方ですのでと追い返そうとする男に王家の紋が刻まれている剣を見せると慌てた様にその場から消え…優しそうな面持ちの男を連れて来た。

「此方へ。ここは店の入り口ですので目立ちます。」

「ああ。」

男はキリムと名乗り、この娼館のオーナーを務めていると言った。
俺は早速最上階にいる彼女の事を聞いた。彼女はまだ水揚げ前ではないかと。そして、彼女の水揚げの相手に俺を選んで欲しいとキリムに伝える。

「……それは…命令、でしょうか…。」

「……。」

「彼女は…サイカは、あれ程の美女でしょう…?
きっとこの娼館だけでなく…この花街の一番稼ぎになると…そう確信しています。」

「ああ…だろうな。」

「…そのサイカの相手には…それなり以上の男をと…思っています。
財力も…失礼ではありますが…見目も。」

「……ああ。…言わんとする事は分かった。…では…お願い、ではなく命令しよう。彼女の水揚げの権利は俺が買う。それまで決して他の男に会わせるな。決して先に相手をさせるな。」

「っ、」

「これは前金だ。白金貨二枚。高級娼婦でもこの額の金を一晩で手にした事はないだろう。大金貨くらいはありそうだがな。」

「は…白金貨…!!?」

「この白金貨二枚を前金とし、後から更に白金貨三枚を渡す。」

「ご…五枚も…白金貨を…、」

ごくりと娼館のオーナー、キリムの喉が鳴る。
白金貨は一枚あれば一生遊んで暮らせるという金額だ。
それを五枚も用意出来るのはこの大国でもそういない。
彼女の一日を買うのに俺以上の金額を提示出来る者はいないだろう。

「………。」

有り得ない額を提示しているというのに、キリムは中々頷かない。
普通であればこれ程の額を前にすれば一つ返事で頷くだろうに何故だろうかと疑問に思う。
その答えは直ぐに分かった。それはこのキリムという男が珍しく娼婦をただの商品としてではなく、大事な商品であると共に一人の人間として扱っているからだと。


「…陛下。…サイカは、とても優しい娘なんです。」

「…?」

「あれだけの美貌を持っているのに一つも驕らない。
気が利いて、よく手伝いも買って出てくれる。…まあ、高級娼婦になろうとしているのに余り良くない事なんですけど…。
でも、美人には珍しいくらいすれていない。あの容姿に相応しい心を持っている娘なんです。」

「………。」

「あの子の事は僕も、この月光館で働く全ての者が気に入っています。
高飛車な高級娼婦たちも珍しい事にサイカを可愛がっているんです。
…正直に申し上げると…あの子を苦しめたくない。陛下には無礼な事を言っているのは百も承知しています。
陛下は…」

「…ああ。醜いと分かっている。」

「…も、申し訳ありません…」

「構わない。そこまで正直に言ってくれると逆に好感が持てるからな。
だが、俺も引く気はないとだけ言っておく。」

「……承知しました。
ですが、一つ…お約束下さい。」

「何だ。」

「サイカが…あの子が嫌がれば、何もせず…お帰り下さい。その場合、頂いた白金貨は勿論お返しします。
そうでなければ…どうか優しく接してあげて下さい。」

「…ならば…レスト帝国が皇帝、マティアス・ベルフォーレ・レストの名に懸け約束しよう。」

「…ありがとうございます…!」

彼女、サイカの水揚げは元々一月後を予定していたようで、詳しく聞けば丁度相手を吟味していた最中だったらしく俺は安堵した。
一月後にあの美しい女性と会う。彼女が嫌がらなければ…そのままセックスをする事も有り得る。
夢見心地のまま王宮へ帰り一月悶々と過ごした。
期待するな。希望を持つな。きっと一目見て嫌がるに違いない。
ああけれど、もう一度、彼女を見たい。嫌がれらたらショックを受けるだろう。だけど彼女に会いたい。
恐らく一目で恋に落ちたのだ。

時が止まったかのようなあの瞬間。
彼女だけがまるで別世界の人間だった。
穢れのない真っ白な存在に思えた。
にこりと微笑まれ手を振られた瞬間に、俺は恋に落ちてしまった。
期待するな。希望は持つな。そう思うのに期待してしまう。希望を持ってしまう。
あれだけ…人ならざる美しさを持つ彼女だ。
まるで女神の様に美しい彼女は、心も女神の様に美しい人かも知れない。
醜い俺を受け入れてくれるかも知れない。
そんな葛藤が一月…彼女に会う日まで続いた。


「ようこそお越し下さいました…へ…お客様。
サイカの部屋へご案内します。」

一月後。俺はかつてない程緊張しながらも彼女のいる娼館…月光館へ足を踏み入れる。

『うそ…あれがサイカの相手になるの…?』

『オーナーも何を考えてるのかしら。』

『サイカ程の美人はそうそういないのに…』

冷やかな声と視線を受けるがその時は何も感じなかった。
そんな事よりもこれからの事の方が気になって仕方なかった。
彼女の部屋までの道のりがやけに長く感じて、急いでいるつもりはないのに足早になってしまう。
階段を暫く上がりいよいよ最上階に着くと部屋は一つしか無かった。
おそらくこの最上階の部屋は彼女の為の部屋。
キリムが彼女の美貌を高く評価し、彼女に与えた最上級の部屋だろう。
扉の前まで来るとキリムは俺に向き合う。


「…今日初めてお客様の相手をします。どうか優しくしてあげて下さい。」

「分かっている。」

「それでは…宜しくお願いします。ごゆっくりお楽しみ下さい。」

そう言ってドアノブに手を掛けると扉はあっさりと小さな音を立てて開き…中にいたのは…それはそれは美しい、まごうことなき女神だった。
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