俺の相方はハイエナです

水都(みなと)

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「……陽向さん」
「ヨル? ……んっ」

顔を近づけられたと思ったら、そのまま口づけられた。柔らかい、熱い。
唇を舌でこじあけられる。仕方なく口を開けると、俺の舌に牙のような犬歯が当たった。

「ん……っ、ふ」
「陽向さん、僕……」
「……いいよ」
「えっ?」

ヨルが目を丸くする。
自分の顔が赤くなってるのがわかって恥ずかしい。顔を背けて、なんとか言葉を続ける。

「ずっとお預けさせてたんだから……いいよ」
「いいよって、あの……」
「シていいって言ってんだよ。本当はシたいんだろ。……恋人、なんだから」

女とはそういう関係にならなくても、さっさと事に及ぶときだってあった。
でも男……しかも獣人……。いずれ求められるとわかってはいたが、誤魔化しながらここまできてしまった。
まだ躊躇する気持ちもあるが、それ以上に、今はヨルのぬくもりが欲しい。

「陽向さん、本当にいいんですか? 無理してませんか?」
「あんまり聞くなよ。気が変わるかもしれないだろ」

戸惑うヨルの首に腕をまわして引き寄せた。
灰色の髪に埋もれそうな丸い耳に、唇を近づける。

「……抱けって言ってんだよ」
「っ、陽向さん……!」

やっと火がついたらしいヨルに、噛みつくように何度もキスをされた。
息が吸えなくてクラクラする。そのまま押し倒されそうだったから、ヨルの胸を押し返す。

「床はやめろよ。ベッド使え」
「そ、そうですよね。すみません。じゃあ……失礼しますっ!」
「ちょ……っ!」

歩いて数歩のベッドに行くだけなのに、ヨルが俺を抱きかかえる。
お姫様抱っこ、される側になるなんて思ってもみなかった。

抱えられるとヨルの胸に耳がピタリと当たる。
ドキドキと脈打つヨルの鼓動が、俺のものと重なった。

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