巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~

細波

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~ノーブル~ 偉い人?そんなんしらね

事情説明会(一方的には無理でした)

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 俺は鼻歌を歌いながらギルドへやって来た。ギルドは24時間365…  あ、こっちは違ったっけ?  まぁ毎日いつでも開いている。うちの田舎のコンビニ擬きは22時に閉まったのにね。

俺は総合受け付けに行くとメガネが色々と指示を出している。忙しそうだけどちょっといいかなぁ?

「シンさんですか?  ちょうどいいです、緊急の依頼をギルドから出してます。街の南東エリアに突然巨大な木が生えてきました。それを調べたいのですが手を貸していただけますか?」 

俺はちょっと大きめの声で、「すんません、私がやりました」と言うとギルド内がシーンとなった。ん?  解決じゃん、よかったね。

「参考人発見しました。取り調べますのでこちらへ来てもらえますか?」

冷たい目と声でメガネが言う。おいおい…  そんな冷たくされても俺は喜ばないぞ?話を聞きたいならカツ丼用意しろよ!  そんなボケを無視されながら周囲を何人かで取り囲まれ小部屋に移動させられた。

小部屋の椅子に座らせられ俺は取調べを受けている、ドラマみたいじゃん。目の前にはいつぞやのおっちゃん。記録係はメガネのようだ。

「まぁ、薄々気づいてるかと思うが俺がここのギルドマスターのアレスだ。そっちは副のアヤナだな。」

ふーん…  それで何が聞きたいの?  俺も話したい事があるからさっさと始めようよ。

「まずはあの木の前にどうやってあの林に入ったかからだな。」

え、そんなん普通に入ったよ。教会住の見習いとイケメンのパーティと一緒に。てか、おっちゃん名前かっこいいな。

「いや、普通は無理だぞ?  貴族の連中も俺たちもシスターに連れて行ってもらおうとしたが林で迷わされた。しかも普通の木より堅くて伐採もできやしない。」

ふーんって、さっきからこれしか言っとらんわ。どうせあれだろ?教会か林に害のある目的で入ったんじゃねーの?  多分それじゃ入れねーよ。

「相変わらず変にいろいろ知ってるやつだな。流石≪巻き込まれた者≫持ちだな。」

あ、多分それ関係ないよ。緑のボディービルダーに会ったからだもん。
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