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第10章 舞踏会の長い夜
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ベレニスの死後ほどなくしてヴァロフ国が滅んだことは、この時代に生まれてから歴史として知った。
けれどそれは、彼女の死の結果であって、狙ったことではなかった。
彼女が自死を選んだのは、無意味な殺戮を繰り返したくなかったから。
家族の死すら隠蔽され、権力に搾取し続けられる人生に絶望したからだ。
ベレニスの人生を奪った王が、彼女を恨むなどお門違いだ!
「違うだろう! ヴァロフ王! お前こそがベレニスから全てを奪ったんだ! 彼女の力を利用して、多くの人々の生活と命をも奪ったんだ。彼女がどれほど悲壮な思いで、剣を振るっていたのか知らないだろう! お前さえ、お前さえいなければっ!」
マルティーヌが思わず飛び出そうとすると、その手をヴィルジールが掴んで引き寄せた。
「だめだ、マティ!」
「放せよっ! あいつだけは許せない!」
身を捩って振り払おうとするマルティーヌを、必死の身体強化で拘束する。
「だめだっ! このままでは君は、あの男を殺してしまう。君に人は殺させない!」
「だけどっ……許せないんだ! あいつが彼女の人生をめちゃくちゃにしたんだ」
ベレニスの壮絶な記憶は、マルティーヌをずっと苦しめ続けてきた。
自分自身には経験がないのに、人体を斬ったときの手応えのない柔らかな感覚が、呪いのようにずっと手に残っている。
その元凶となったのがヴァロフなのだ。
彼は生まれ変わっても、罪の意識を全く持っていないどころか、同じ罪を重ねようとしている。
あの男が憎い!
ベレニス自身はヴァロフ王に対する憎しみよりも、権力にいいように利用された自分の不甲斐なさを強く悔やんでいた。
けれどマルティーヌは、彼女をそこまで追い詰め、生まれ変わった自分にまで大きな罪悪感を植え付けたヴァロフに、強烈な怒りと憎しみを感じていた。
「あいつの……あいつのせいで、彼女は耐えきれない苦しみを味わされたんだ!」
「ああ、分かってる。分かってるから、落ち着け」
怒りのあまり、まともに息をすることすら難しくなっている細い体を、ヴィルジールが抱きしめる。
「う……あぁ…………。くっ」
マルティーヌは彼にしがみつくことによって、暴走しそうになる自分を止めていた。
「お前は……?」
フィリベールは、血まみれの豪華なドレスを身に纏った場違いな美少女に首を傾げた。
彼は舞踏会会場で第四王子と踊る彼女の姿も、謁見の間で誰よりも鮮やかに剣を振るう姿も見ていなかったようだ。
「そうか、その娘も誰かの生まれ変わりか? ……いや、聖女と同じ、ただのベレニスの崇拝者か。まぁ、どうでもいいことだな。どうせ皆、ここで死ぬのだから」
フィルベールは左腕に通していた銀色の輪を三本まとめて右手に取った。
そして、アダラールの背後に回り込む。
「……やめろ、フィリベール。もうやめてくれ! 頼むベレニス、今すぐ私を殺してくれぇぇ!」
「ふふ。ベレニスにチェスラフを殺せるものか」
「早く殺せ! 手遅れになってしまう!」
必死に叫ぶ王太子の頭上に、三つの細い王冠が掲げられた。
「うわあぁぁぁっ! やめてくれーっ!」
おそらく、アダラールの頭に最初に乗せられたあの王冠が、細く鋭い魚たちを大量に召喚する力となった。
ジェラルドが追加した二つ目の王冠は、鋭い歯がずらりと並ぶ巨大な口を持った鮫の魔獣を召喚した。
さらに三つの王冠が同時に魔王の頭に乗せられたら、一体何が起こるのか。
「やめろ!」
セレスタンが右の人差し指をフィルベールに向け、照準を定めた。
この距離からあの男の動きを止めるには、魔力による攻撃しか間に合わない。
しかし、魔力を放つことができなかった。
大きすぎる力がぶつかり合えば、何が起こるのか分からない。
仲間もろともこの場が吹っ飛ぶ可能性もあるし、より強大な魔獣を召喚するエネルギーに変換される場合もある。
「ああ、お前がこの国一の魔術師と名高いセレスタンだな。そうだ、魔術攻撃はやめた方が賢明だ」
「くそっ……」
セレスタンの指先は下がらなかったが、肩が力無く落ちた。
もう、第三王子を止める術はないのだ。
「フィリベール! お前の目的は何だ! この国に魔獣を解き放ってどうするというのだ!」
ヴィルジールが叫ぶと、すぐ上の兄は「はっ」と笑った。
「血筋の悪い王子に生まれついて絶望していたが、この男が道を作ってくれた。この男はな、血のつながった第二王子に毒を盛り、第四王子のお前も魔獣に襲わせて殺そうとしたんだよ。今、病床にある陛下も、本当に病かどうか怪しいものだ」
「まさか!」
ヴィルジールが絶句する。
街道で魔獣に襲われたのは魔王の仕業だと思っていたから驚かなかったが、数年前に病に倒れた第二王子も王太子が手を下していたとは。
しかも、父親である国王まで——?
「そうやって、我にとっても邪魔な者たちを次々と排除してくれた上に、こんな面白い古代の魔道具まで提供してくれた。魔法陣の知識もな。おかげで、ベレニスのせいで果たせなかった四百年前の野望を、今こそ叶えることができる。何者も手出しできない、我だけの強い力を手に入れるのだ。この国もこの大陸も、全て我のものだ!」
そう言い放った後、フィリベールは身を屈めていちばん上の兄に囁く。
「さあ、王太子アダラール。王冠を授けよう。貴様はそれほどまでに、王になりたかったのだろう? 我が貴様を王にしてやろう。傀儡の王に」
「やめてくれ! 私はもうこれ以上、罪を重ねたくないのだ!」
「ははは。今さら何を言う。王都にこの邪悪な力を持ち込んだのは、兄上ではないか。罪はその罪を糾弾する者がいなければ、罪とはならない。邪魔者は全て死ぬのだから心配せずとも良い」
「やめてくれ……たのむ」
「さあ、貴様が犯した罪を昇華させてやろう」
フィリベールはにやりと笑うと、銀の輪を掲げ持っていた指を開いた。
三つの輪が下方にふっと動く。
様子を見守るしかなかった誰もが、新たな魔獣の出現に備えて身構えたとき、鋭く風を切る音が広い空間を横切った。
そして、重なり合う輪が銀の髪に触れる直前に、三つの輪を別々の方向に大きく弾き飛ばした。
「あっ!」
フィリベールの左頬から鮮血が飛び散り、背後の壁に一本の矢が突き刺さった。
息絶えた鮫の巨大な骸の陰には、弓を引いたアロイスの姿があった。
けれどそれは、彼女の死の結果であって、狙ったことではなかった。
彼女が自死を選んだのは、無意味な殺戮を繰り返したくなかったから。
家族の死すら隠蔽され、権力に搾取し続けられる人生に絶望したからだ。
ベレニスの人生を奪った王が、彼女を恨むなどお門違いだ!
「違うだろう! ヴァロフ王! お前こそがベレニスから全てを奪ったんだ! 彼女の力を利用して、多くの人々の生活と命をも奪ったんだ。彼女がどれほど悲壮な思いで、剣を振るっていたのか知らないだろう! お前さえ、お前さえいなければっ!」
マルティーヌが思わず飛び出そうとすると、その手をヴィルジールが掴んで引き寄せた。
「だめだ、マティ!」
「放せよっ! あいつだけは許せない!」
身を捩って振り払おうとするマルティーヌを、必死の身体強化で拘束する。
「だめだっ! このままでは君は、あの男を殺してしまう。君に人は殺させない!」
「だけどっ……許せないんだ! あいつが彼女の人生をめちゃくちゃにしたんだ」
ベレニスの壮絶な記憶は、マルティーヌをずっと苦しめ続けてきた。
自分自身には経験がないのに、人体を斬ったときの手応えのない柔らかな感覚が、呪いのようにずっと手に残っている。
その元凶となったのがヴァロフなのだ。
彼は生まれ変わっても、罪の意識を全く持っていないどころか、同じ罪を重ねようとしている。
あの男が憎い!
ベレニス自身はヴァロフ王に対する憎しみよりも、権力にいいように利用された自分の不甲斐なさを強く悔やんでいた。
けれどマルティーヌは、彼女をそこまで追い詰め、生まれ変わった自分にまで大きな罪悪感を植え付けたヴァロフに、強烈な怒りと憎しみを感じていた。
「あいつの……あいつのせいで、彼女は耐えきれない苦しみを味わされたんだ!」
「ああ、分かってる。分かってるから、落ち着け」
怒りのあまり、まともに息をすることすら難しくなっている細い体を、ヴィルジールが抱きしめる。
「う……あぁ…………。くっ」
マルティーヌは彼にしがみつくことによって、暴走しそうになる自分を止めていた。
「お前は……?」
フィリベールは、血まみれの豪華なドレスを身に纏った場違いな美少女に首を傾げた。
彼は舞踏会会場で第四王子と踊る彼女の姿も、謁見の間で誰よりも鮮やかに剣を振るう姿も見ていなかったようだ。
「そうか、その娘も誰かの生まれ変わりか? ……いや、聖女と同じ、ただのベレニスの崇拝者か。まぁ、どうでもいいことだな。どうせ皆、ここで死ぬのだから」
フィルベールは左腕に通していた銀色の輪を三本まとめて右手に取った。
そして、アダラールの背後に回り込む。
「……やめろ、フィリベール。もうやめてくれ! 頼むベレニス、今すぐ私を殺してくれぇぇ!」
「ふふ。ベレニスにチェスラフを殺せるものか」
「早く殺せ! 手遅れになってしまう!」
必死に叫ぶ王太子の頭上に、三つの細い王冠が掲げられた。
「うわあぁぁぁっ! やめてくれーっ!」
おそらく、アダラールの頭に最初に乗せられたあの王冠が、細く鋭い魚たちを大量に召喚する力となった。
ジェラルドが追加した二つ目の王冠は、鋭い歯がずらりと並ぶ巨大な口を持った鮫の魔獣を召喚した。
さらに三つの王冠が同時に魔王の頭に乗せられたら、一体何が起こるのか。
「やめろ!」
セレスタンが右の人差し指をフィルベールに向け、照準を定めた。
この距離からあの男の動きを止めるには、魔力による攻撃しか間に合わない。
しかし、魔力を放つことができなかった。
大きすぎる力がぶつかり合えば、何が起こるのか分からない。
仲間もろともこの場が吹っ飛ぶ可能性もあるし、より強大な魔獣を召喚するエネルギーに変換される場合もある。
「ああ、お前がこの国一の魔術師と名高いセレスタンだな。そうだ、魔術攻撃はやめた方が賢明だ」
「くそっ……」
セレスタンの指先は下がらなかったが、肩が力無く落ちた。
もう、第三王子を止める術はないのだ。
「フィリベール! お前の目的は何だ! この国に魔獣を解き放ってどうするというのだ!」
ヴィルジールが叫ぶと、すぐ上の兄は「はっ」と笑った。
「血筋の悪い王子に生まれついて絶望していたが、この男が道を作ってくれた。この男はな、血のつながった第二王子に毒を盛り、第四王子のお前も魔獣に襲わせて殺そうとしたんだよ。今、病床にある陛下も、本当に病かどうか怪しいものだ」
「まさか!」
ヴィルジールが絶句する。
街道で魔獣に襲われたのは魔王の仕業だと思っていたから驚かなかったが、数年前に病に倒れた第二王子も王太子が手を下していたとは。
しかも、父親である国王まで——?
「そうやって、我にとっても邪魔な者たちを次々と排除してくれた上に、こんな面白い古代の魔道具まで提供してくれた。魔法陣の知識もな。おかげで、ベレニスのせいで果たせなかった四百年前の野望を、今こそ叶えることができる。何者も手出しできない、我だけの強い力を手に入れるのだ。この国もこの大陸も、全て我のものだ!」
そう言い放った後、フィリベールは身を屈めていちばん上の兄に囁く。
「さあ、王太子アダラール。王冠を授けよう。貴様はそれほどまでに、王になりたかったのだろう? 我が貴様を王にしてやろう。傀儡の王に」
「やめてくれ! 私はもうこれ以上、罪を重ねたくないのだ!」
「ははは。今さら何を言う。王都にこの邪悪な力を持ち込んだのは、兄上ではないか。罪はその罪を糾弾する者がいなければ、罪とはならない。邪魔者は全て死ぬのだから心配せずとも良い」
「やめてくれ……たのむ」
「さあ、貴様が犯した罪を昇華させてやろう」
フィリベールはにやりと笑うと、銀の輪を掲げ持っていた指を開いた。
三つの輪が下方にふっと動く。
様子を見守るしかなかった誰もが、新たな魔獣の出現に備えて身構えたとき、鋭く風を切る音が広い空間を横切った。
そして、重なり合う輪が銀の髪に触れる直前に、三つの輪を別々の方向に大きく弾き飛ばした。
「あっ!」
フィリベールの左頬から鮮血が飛び散り、背後の壁に一本の矢が突き刺さった。
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