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第一章
異世界らしー
しおりを挟む翌日、私は王城内を散歩した。
靴を探しに行ったともいう。
〈家に帰って靴を持ってきてもいいけどね。みんなが私が裸足だったのは知ってるから〉
《そちらに支給用の服が置いてあります》
〈あ、ほんと? 私に合うサイズあるかな~?〉
《メイド服などもありますよ》
〈うわー、コスプレ。でも異世界らしー〉
《─── 異世界を楽しんでいただけているようで良かったです》
〈うーん……どうだろう。楽しんでいるというか、現状を確認しないと安心できないというか。あ、そっちのみんなを信じていないってわけではないよ。初めてのところは探検したいっていうワクワク感もあるから〉
《はい、わかっています》
言葉に笑いが含まれている。
うーん、昨日は図書館の私の部屋に食材がいっぱい用意されていたから普通に料理できた。
〈ほかのみんなは?〉
《いくらか食材はあります。ですが初めての戦闘を経験したためか、食事もせずに寝ています》
〈あーらら。ご飯食べないと回復しないだろうに〉
《たぶん、明日も寝ていますよ。筋肉痛で》
《アイリスたちは戦闘のない世界からきたのでしょう?》
〈いやー、戦闘とはある程度無縁の国からきた、ってだけ。ほかの国では戦争や紛争は起きてたよ〉
《そうだったんですね》
そういいながら、シンクで水を出し、包丁とまな板を使い、コンロを使った。
自分の世界と違い、魔導具だということを忘れて。
それを指摘されたけど、使えるのは使える。
というのも、コンロはガスコンロに近いものだったし、魔導具は魔力というか手を置いて気を送ればいいって聞いてたし。
それで普通に鍋を置いてガスコンロのようにツマミを左に捻ったら普通に使えただけ。
それで作ったのは野菜炒め。
普通に野菜がいっぱいあるから傷む前に使わなきゃ、って思っただけ。
ご飯炊いてないし(この世界にも米や炊飯器がある)、パスタもマカロニも乾麺であるし、うどんまである(蕎麦はなかった)。
そして生麺も見つけたから、それを炒めて焼きそばに変更。
調味料?
見つからなかったから部屋に【帰還】で戻って取ってきた。
ついでにデザートにアイスも持ってきた。
今朝はロールパンを見つけたから、それに焼きそばを挟んで焼きそばパンにした。
食生活は同じらしい。
ただ調味料が用意されてなかったそうだ。
ということで、王城内の探索に向かったわけ。
《あなたにお任せしてよかったです》
〈そっちの世界みたいに一度破壊するかも、だよ〉
《かまいません。そのときは修復しますから》
〈そのときはお願いします〉
【帰還】を悪用しない私に何故か感謝してたけど。
そのうち悪用したりして。
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