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24、おれのパパ
しおりを挟む⬛︎アスの息子サイド
おれのお母さんはどんな人だったの?
そう父さんに何度聞いたのだろう。おれの母はおれが小さい時に亡くなったらしい。
おれと同じ薄紫の瞳をした美しいひとだったって。写真もなくて、でも想像の中の母さんは優しくおれに微笑んでくれるんだ。
おれの髪は母さんとおなじ銀髪で、目の色は父さんとおなじ青色をしている。顔立ちは、多分母さん。父さんは、美人さんってよく言われて、おれはかっこいいって言われることが多い。
でも体格はあまり似ていない。父さんはまだ子どもだからなって言うけど、俺は早く父さんみたいな冒険者になりたいんだ!
今俺たちは、ある大陸の名前もないようなへんきょう?の村に住んでいる。ここは、大きくなくてすっごく小さな村。ここには、いい森があって土地柄もいいみたい。でもみんな優しいんだ。
父さんは、エルフの血を引いているんだって。おばあちゃんが、エルフだったみたい。
俺からしたら、ひいおばあちゃんだって。会ったことないけど、どんな人だったんだろう。エルフって確か1000年生きるって聞いた事あるっ!
もしかしたら、今も生きているのかも?
父さんは、クォーターエルフで、おれは耳は尖っていない。おれの母さんが人間だったって。だから、おれも人間。なのに、成長はゆっくりみたい。もしかしたら、人間なのに中身はエルフみたいなのかな?でも成人したらどうなるか分からないって言われている。
父さんより、年上になったらどうしようとか思ったりするけど、考えないようにしている。だって考えてもしょうがないもん!
おれ・・・早く元気になって父さんみたいに冒険者になるのが夢なんだ。本当に父さんは凄いんだ!
筋肉ムッキムキで、それに強いんだ!俺、父さんより強いひとなんて見たことないよ!だって、S級冒険者なんだからっ!自慢の父さん。
でもそんな父さんをおれは、悲しませている。
25歳(見た目年齢5歳)ぐらいまでは元気だったと思う。もう思い出せないけど。その時から少しずつなんか変だなって思うことがあって、でもよく分からなくて、気がついたら熱を出すようになっていた。
でもそれは直ぐに治っていたんだけど、最近は1週間も熱が出ることがある。頭がクラクラして、気絶することもあるんだ。とってもつらくて、頭もガンガンしたりして、もうこのまま死んじゃうのかなって思うことも何度もあって。
でも、父さんを残して死ぬ訳にはいかなくて。もっと生きたい。おれも、父さんとおなじ、S級冒険者になるんだ。
そんな時、父さんが白い子犬を連れてきてくれた。犬だァって言ったら、すぐに白虎だと怒られちゃった。もふもふの身体を抱きしめると、嫌がらなくて、とっても嬉しくなった。
ぺろぺろ身体を舐められてくすぐったくて笑っていたら、なにかブツブツ喋ってて、
確か・・・るーく?って。誰かの名前なのかな?
その日は、白と一緒に眠って、おれは久しぶりにぐっすり眠ることが出来たんだ。
朝起きたら、なんか父さんが喜んでいて、旅に出るって言ってて。突然の事でよく分からなかったけど、俺の体調不良が治るかも知れないって父さんが嬉しそうにしている。
それを聞いておれは、心の中で落ち込んだ。だって、これまでもそう言って、良くならなかったから。おれは、父さんが悲しむ姿を見たくないんだ。
おれのせいで、苦しい思いをしてほしくない。でもそんなことを父さんには言えない。
白が、その近くまで連れて行ってくれるって聞いて、嬉しくなった。おっきくなった白は、すっごくもふもふさんになってて、背中に乗っていくんだって。
そんなの、本でしか見たことなかったから、興奮しちゃった。慌てて父さんからはしゃぎすぎだと怒られちゃったけど。はしゃぎすぎると、熱が出てしまうから。
でもすっごく嬉しかったんだもん。白と一緒にいれる。身体に抱きつくと、
「ホント、そっくり!」
って笑った。
もしかして、白はおれのお母さんを知っているのかな?
父さんが、荷造りしている間に、こそっと聞いてみたら知っているんだって。でも、父さんに詳しく言うのは止められているからってそれ以上は教えてくれなかった。
ぶぅ。
白が、お仕事を終えたら直ぐに出発するって。おれと準備する。
そして出発当日何故か、父さんにフード付きコートを着せられた。空は寒いからって。もこもこにさせられ、白の背中に乗って地面を走っていくのかと思ったら、驚いちゃった。
なんと、空を飛んだんだよ?!昔は飛べなかったけど、知り合いが空を駆ける姿をみて、頑張って習得したんだって。
す、すごい~っ!初めて、空を飛んで、しかもおれと父さんが住んでいた村はもう見えなくて、時々いく街なんてすっごく小さかった。
興奮しちゃって、夜にぐったりしちゃったけど、ポーションを飲んで、途中の村や街で泊まったりして、本当に楽しいっ!だってここ最近旅なんてしたことなかったし!
初めて海を見た時は感動した。見渡す限り、水、水、水。凄かった!色んな生き物がいて、父さんが色々教えてくれた。
毎日毎日見るもの全てが新鮮で、面白いっ!
そうして、目的の大陸に到着して、ひとつのある街に着いたんだ。父さんには、この街ではフードを必ず被っているように言われて、不思議に思ったけど父さんの顔が強ばっていて嫌だっていえなかった。
ホテルの部屋にはいると、フードを縫いだけど。
ここから白とはお別れなんだって。寂しかったけど、白も華族がいるらしくて帰るんだって言われる。最後にギュッと抱きしめて、バイバイした。
ありがと、白。
父さんは、白に手紙を託していて、その返事が届くまでここで滞在するんだって。遊びに行きたいって言っても、まだ来たばかりで体調崩すかもって許可してくれなかった。
次の日は連れて行ってくれたけど、父さんもフードを被ってて、何かおかしかった。人目を避けているというか。
父さんは、S級冒険者なのに・・・。
でも、ある日父さんの知り合いが声をかけてきた。フードを被っていたけど、チラリと顔が見えて気がついたって。その人は、なんと以前この街でギルマスをしていた人だったらしく、親しげに話しかけていた。
俺のことを見てきて、咄嗟に父さんがフードを深く被らされる。
ギルマスさんは、何も言わなくて、最後に、
「リオンとルークが心配していたぞ。実家に寄ってみてはどうだ?
驚くぞぉ、お前がいた時とあっちは全然違うからなっ!」
って言ってて俺は驚いた。
父さん、この近くで育ったの?!知らなかった。おれ、何にも知らない。父さんがどこで生まれて、どこで育ったのかも。それにギルマスさんの話が本当なら、リオン、ルークって人は俺のおじぃちゃんおばぁちゃんってことなの?
2人とも男の人の名前っぽいけど。まぁ誰でも子どもを産めるから、そっかって思っているけど、そういえば俺のお母さんってもしかして男の人だったりするのかな?
あ、白に初めて会った時、確かおれの事、ルークって言ってた。おれ、似ているのかな?おじぃちゃんかおばぁちゃん、どっちか分からないけど。
でも、おれお母さんに似てるって。お父さんの親なのに、お母さんに似てるってどうゆうこと?それに、
おれの名前、『ルース』って言うんだ。ルークとアスとルース、似ている。これって偶然?
ううん、きっとそうだよ。
父さん、この街にきてから、なんかピリピリしている。なんでなんだろう?
おれの体調が治るか心配しているのかな?でも、期待しちゃうから考えないようにしているけど、もし、元気になったら・・・。
何をしようかなぁ。
父さんと一緒に旅をして、ダンジョンを潜って・・・。そのためにも鍛錬をしないといけないんだ。
俺だってそれぐらい知っている!
・・・治ればいいなぁ。おれ頑張ってピーマン食べるよ!
そうして、宿にお手紙が届いた。これから、ある街に移動するんだって。ドキドキする。おれの・・・病気治ればいいなぁ。
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