カスタマイズの番外編(エロ満載ッ!)

そば太郎

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23、アスの子育て

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⬛︎アスサイド

「・・・・・・っ、くっなんで、熱が下がらないっ!」
目の前のベッドには、熱にうなされ、苦しそうに喘ぐ男の子がいた。
その呼吸は荒く、顔を真っ赤にして、一目で高熱が出ているのが分かる。

「もう、1週間なんだぞ!」
苦しそうに喘ぐ我が子をみて、何もすることが出来ない自分が、どうしようもなく、情けなくて自分に怒りが湧いてくる。医者に言っても、原因不明といわれ、気休めの薬を処方され、ポーションを飲ませても、その時は呼吸を安らげるが、すぐに熱がぶり返す。

なんなんだ・・・っ、これは!

小さい時は、元気で風邪ひとつ引かない子どもだった。すくすく成長し、段々と似てくるその顔立ちに苦しい気持ちと愛おしい気持ちが溢れてきた。

それなに、少しずつ本当に少しずつ、体調を崩すようになっていって、最近では高熱を出すことも頻繁になってきている。まだ、40歳(見た目年齢8歳)なんだぞ!

どうして、この子ばかり・・・。
明日になったら、鑑定を受けられる。数ヶ月前に、魔物に襲われていた貴族の馬車を助けた。その貴族が、たまたま王族に連なるもので、城に所属する鑑定士に見てもらえることに。

それが、やっと明日なのだ。



◇◇◇◇◇◇◇◇

S級冒険者カードを提示し、城の門番に何故か敬礼された。そうして、部屋に通されソファに息子を寝かせる。熱はまだ少しあるが、昨日より顔色は良い。

しばらくすると、助けた貴族がやって来て、その後ろに1人の男が立っている。鑑定士だろう。
「お願いする。息子を診てほしい。」

一礼し、失礼しますと、息子の顔を見て、それから手のひらを翳し、鑑定が行われる。手のひらから光を発して、数秒後光が終わった。

唾を無意識に飲み込み、
「げ、原因は・・・?息子は何の病気なのだろうか?」
俺はS級として情けない顔をしているのだろう。だが、息子を心配する1人の父親なのだ。

「安心してください。特に大きな病気は見られませんでした。しかし、虚弱、栄養失調という項目がありました。失礼ですが、ご飯は食べられていますでしょうか?」

鑑定士の言葉に信じられなかった。病気ではない?!信じられない。

「ほ、本当なのか?こんなことになる前は、誰よりもご飯を食べる子だったんだ。熱がない日は、優しい食事だが食欲もある。それなのに・・・虚弱?」

「それなら、どうだろうか?しばらく城下町に滞在して、医者から指導された栄養食を食べ、経過を見てみたらどうか?」
貴族の言葉に、藁にすがる気持ちで、お願いした。

これで前みたいに元気な姿を見せてくれたら!

だが、その期待は裏切られることに。高エネルギー食を食べても一向に虚弱と栄養失調はなくならなかった。1回、呪いではないかと疑ったが、それなら鑑定欄に書かれるはずだと。

これ以上ここで、することもなく、住んでいる村に戻った。

苦しいだろうに、俺に心配かけないように笑う息子をみて涙が出てくる。グッと涙を堪えて、少しでも栄養がつくものを用意するべく、森に向かう。

ここなら、良質な果物や野獣などが取れるから、重宝している。今日も、狩りをしていた最中、懐かしい気配を感じた。その方向へ向かって駆けると、やっぱり・・・。
家で飼っていた白虎の白。俺たちが産まれる前から、家にいて俺たちとよく遊んでくれていた。

「久しぶりだな、白。」
声をかけると、分かっていたようで、
「あ、誰かとおもったぁ。アス、アスっ!元気だった?みんな、心配していたんだよ!
リオンも、ルークも、みんなっ!」
そうか、あのことを白は知らないのだな。確かに、姿を見なかった。

「元気だよ。こんなところで白と会えるとは驚いた。誰か他にいるのか?」
まさかな・・・と思いつつそう尋ねる。だってここはあの大陸とは別の場所だし、国交もないのだから。

「ううん、俺、仕事できているから、1人!あともう少しで終わるから、それが終わったら帰るんだぁ!アスは、1人なのか?」
気配を感じないから、おそらく大丈夫だろうと思っていたが、白の言葉に安心する。

「いや、村の方に息子と一緒に暮らしている。」
本当なら言う必要のないことを伝えてしまっていた。白は、目をキラキラさせて、アスの子ども?!みたいって騒いでくる。口止めをした上で小さくなってもらって、家に連れて帰った。

白をみて、息子が少しでも笑顔になって欲しかったからだ。もふもふは、あの人に似てこの子も好きなのだ。白には、俺と会ったことも息子のことも内緒にして欲しいと伝えると、変な顔をしたが、わかったと言ってくれた。

そうして、家に帰り、息子に会わせた。そうして、一言、
「ルーク?」
やっぱり分かるか。息子は、ルークに似ている。その髪の色も、その顔立ちも・・・。瞳の色は、俺の色だが。

「あぁ、俺の息子だ。」
それだけで多くは語らない。白は何かを察したようだった。
息子が目を覚まし、目の前の白をみて驚いているが、嬉しそうにギュッと抱きしめている。

白は、息子の腕の中スンスン匂いを嗅ぎ、ペロリと首筋を舐めた。擽ったそうにして笑う息子。
「う~、う~、う~?、なんかおかしい?」
しきりに首を傾げている白に、目を見開く。もしかして・・・なんか感じるのか?

「し、白。何か分かるのか?お願いだ、何故か分からないが、息子は体調を崩しやすいんだ。ここ数ヶ月は特に熱が出ての繰り返して・・・っ!」
息子が、悲しそうな顔になっているが、今はこの状況を何とかしたい気持ちでいっぱいだった。

「~~?、体調?・・・ルーク?・・・子ども?・・・???」
うんうん唸っている。

白は思い出すことはなく、今日は家に泊まることになった。白を抱きしめて、一緒に寝るんだと、嬉しそうに言う息子に、俺は笑う。・・・久しぶりにこんな笑顔をみたな。

最近は特に申し訳なさそうにしていることが多かったから。まだこんなに小さいのに、神は、なんでこんな試練を与えてくるのか。(アスは、リオンと創造神の関係のことは一切知らない。)

愛する人との息子。絶対になくしたくはない。お願いだ、白。ここで会ったのも何か理由があるのだろう。息子を、・・・俺の息子を助けてくれ。

次の日の朝早く、突然白が、
「・・・わかったぁ」
と声を出した。俺は目を覚ましていたから、その言葉に反応したが、まだ息子は夢の中ですやすやと寝ている。

声を潜めて、
「もしかして、体調のことか?」
「うん。前、ルークに白の子ども、産んで貰った時、言ってた!」
「・・・は?」
突然なにか信じられないことを言った白。よくよく聞いてみると、本当に信じられなかった。
リオンは、ルークに白の子どもを産ませていたなんて・・・っ!

ほ、本当にアイツは何を考えているんだ!しかも、俺を追い出したあとだと?!

血の繋がりは、ないらしいが、それでも・・・っ!ルークを愛したのは、リオン以外俺だけじゃないと知ってショックを受ける。
変態だ、変態だとは思っていたが、まさか白の子を・・・。

放心していたが、白の次の言葉で現実に戻った。

『一口でも母乳を飲ませないといけない』
・・・。その言葉に、あの時のことを思い出す。そういえばあの時、インキュバスに操られていたリオンが・・・言っていた。お乳をあげよう、と。

虚弱なのは、それでなのか?母乳を飲まなかったから?

にわかには信じられなかったが、その可能性は大いにありえる内容だと何故か思った。息子に飲ませないと・・・。


寝ている息子を見る。種族が違うから一概に比べられないが、同世代のこどもたちと比較しても背は低く、痩せている。若干やせこけ、肌の荒れも目立っているし、銀色の髪も潤いがなく、パサパサしている。

本来なら、元気に森の中を駆け回りたい性格なのに・・・。

俺は白の言葉を聞いて、リオンに会う決意をした。だが、ルークには会えない。おそらく何らかのスキルを使われているはずだ。
そのため、白に手紙を託した。今の俺たちの現状と、母乳を分けて欲しいこと。

どう思われてもいい・・・、俺は息子のためなら死んでもいい・・・、だから、だから、どうか息子の命だけは助けてくれ。
このまま高熱を出し続けると、身体が持たない。
だから、お願いだ。リオン・・・俺から息子を奪わないでくれ。

こうして、俺は息子を連れて、あの大陸、あの場所に行くことにした。手紙には、近くの街に向かう旨を書いたから、そこに着いたらまた手紙を出す。

そこまで計画し、心配なのは、ひとつ。

この子は、長旅に耐えられるかどうか・・・。

そう心配していたら、白が連れていこうか?と。一気に3mの大きさになって、驚いた。そこまで大きくなれるのか。
息子は大喜びしている。背中にのって、連れて行ってくれると。
これなら、早く向こうに付けるだろう。白にありがとうと伝え、白の仕事が終わり次第向かうことになった。
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