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ぷるぷる。いたずらするぞ!
しおりを挟むひっきりなしに訪れていた人々から開放されたようで騒がしさが一旦落ち着く。そのタイミングを図って、話しかけてきたのはおねぇちゃんだった。
これは、合図だ。そろそろ始めようという。だが、まだ父が傍にいる。俺が『いたずら』を始めると母を隠してしまう可能性が高い。そのため、父を引き剥がす必要があるのだ。
談笑しているものの、父の警戒は解かれない。なぜなら、相手がおねぇちゃんだからだ。じぃじもいるのに、さすが父。
そのとき、話しかけたくてウズウズしていた他の街のギルマスたちが近づいてくる。じぃじに対して、なにやら負の感情がこもった言葉を投げかけ、それから父と母に声をかけてきた。
探るような視線と言葉。俺にとっては馴染みのある感情に満たされる。これだ、これなのだ……懐かしい空気に浸され、うっとりするが、……なんだろう。魔王様直属の配下だった時に感じた気持ちには到底なれなかった。
?
なんでだ。俺は、魔王様直属の配下で次期四天王になる男だぞ。
分からない。
父が母を守ろうとしている。けれど、相手は数々の修羅場を体験してきた猛者。まだまだ若い父は、上手く捌けることが出来ていない。
母は、どっしり構えているが。母、強い……!
……ん?
今がいいんじゃないか?
社交界に乏しいために、動揺中の父に、恐らく商会のときに色々学んでいたのか動揺しない母。いつもと違う環境に気分が高揚していく。
さっそく、『いたずら』を開始する。目の前には大きく実った食べ頃の前立腺。それを狙うのでなく、色鮮やかな腸壁を手で撫でる。
優しく上から下へ。それから下から上へ。
腸壁がビクリと震え、ギュッと締め付けてくるが、構わずに手を動かす。まだ小さな刺激だから母は、動揺しない。だけど、少し心臓の鼓動が早くなった。
今度は、右に左に手を動かす。襞にあたり、摘んでみる。でもヌルヌルしているし、上手く掴めない。無理に掴もうとせずに、手を滑らせる。小さいてだから、時間がかかるけど、前後左右満遍なく手を動かし、触っていく。
強さは変えていないというのに、さっきより強く締め付けられているし、ドックンドックンと鼓動が激しい。若干、息も荒いようだ。
「クラウド殿、どうかされたのかな? 息が荒いようだが。」
低い男の声がそう言ったのが聞こえた。他の街のギルマスのひとりなのだろう。心配しているが、その本音は別のようだが。
俺は、魔王様直属の配下だぞ。俺の地位を妬んで蹴落とそうとする馬鹿な輩がいてな。だいたいが脳筋ばかりだったからか、問題無かったのだが、死霊系は厄介なやつもいて、苦い思いをしたことがあった。
ほら、元人間なやつは、頭がいいやつもいるからな。まっ、生前に比べて知能は落ちるものだが、建前と本音を隠すなど息を吸いながら出来る輩ほど、やっかいなものはいない。
こやつも顔ひとつ変えておらんだ。母に情欲しているとしても……
なに?
なんでそんなことが分かっているのかだと?
ふふん。隠密スキルで相手の鼓動など、把握出来とるわ。息遣い、脈拍、鼓動。それらは、周囲の人間たちも同様で視線の先には母がいる。
父もそれが分かって焦っているものの、貴族の女性に腕を取られて母を連れ出したいのに、行動に移せていない。もちろん、この女性もおねぇちゃんの仲間だ。
『いたずら』は、まだまだこれからだぞ。
今度は、強く撫でる。しかも、両手で。
「ッ!」
小さく息を呑む母。まだ前立腺は触ってはいない。襞をパンを捏ねるように揉み込む。少しずつ移動し、範囲を広くしていく。腸壁全体を愛撫(おねぇちゃんに教わった単語)するように……
行動を諌めようと体を締め付けられるが、透明な液体でぬかるんでいるために容易に移動が出来る。踊りそうになる尻尾は、俺の背中に張り付かせ、腸壁を刺激しないようにしているものの、早く解放したいぐらいだ。
少しずつ移動し、排泄口というべきか出口と言うべきか、迷うところだが下へと下る。結界が張っているから、滑っても落ちることはない。下には、透明なお汁が溜まっていて、甘い匂いを漂わせていた。
啜ると、口いっぱいに蜜のような味が広がり、幸福感に包まれる。じゅるる、じゅるるる……!すぐになくなってしまい、ギュッと締まっているアナルを中から舐める。
途端に収縮する括約筋。鮮やかなピンク色の粘膜に濃い赤のコントラストは、まさに芸術的だ。啄むようにチュッチュッと繰り返す。気になって、少しだけ頭を押し当て、外を見る。上手く結界に穴を開けることも出来るのだぞ。すごいだろ?
落ちないようにちゃんと踏ん張っているから大丈夫だ。
でもすぐに布にあたり、残念な気持ちになる。しかし、問題ない。あるスキルを発動。
外の気配を探ると、男たちの瞳は、ギラギラしていた。なんで、こんな顔になるのだ?
まだ早いのでないか? 前立腺を触ってもいないというのに……
ん? なんでギラついているのが分かるのかだと?
ふふん。なんか、知らんが突然見えるようになったのだ。さっき、確認したところ千里眼というスキルを獲得しておった。……なんでと言われても、俺にもわからないぞ。
周囲を見渡してみる。すると、会場にいる男たちはみんな母のほうへと注目していることが分かった。ほぉ……これは、これは。
いや、女子たちも見ておるか。お? 中には、欲を孕んでない人間もいるな。ジッと見つめて観察すると、そのものに伴侶がいた。そうか、愛するものがいれば、母に惑わされないのだな。
ふむふむ。興味深い。だが、この会場にいる9割の人間は、母に夢中になっているようだ。俺は、母に『いたずら』が出来れば良かっただけだが、おねぇちゃんが目指す展開になったということか。
ほぉ!中には、伴侶? 恋人ぉ、それがいても、母に見蕩れ、ビンタを食らっているやつもおるぞ! おおおお! これは、破局させたということなのか?!
これこそ、悪いことではないか!
くっくっくっ。
魔王様直属の配下だったときには、毎日の如く悪いことをしていたものだが、久しぶりに満たされる思いにダークスライムとしての本能に火がつく。
俺は、頑張るっ!
中へ引き込もうとしたその時、視線を感じた。
なんだ?
どこにいる?
キョロキョロ視線を動かし、……いた。
領主のバカでかい館の窓に男がいる。まだ若い男。母を見ている?
この会場にいるものたちとは違う視線。あれは、……なんだ?
その時、抑えていた尻尾がふにりと柔らかな粘膜を突き刺した。
「~~~~~~ッ?!」
突然の刺激に母がすぐさま反応し、キツく締め付けてきた。その反動でにゅるりと体内へと引き戻される。千里眼が強制的に解除され、見えなくなったが、最後に見たあの男の顔……
ふぅん。あやつは、母に惚れているのか。
……へぇ、でも残念だったな! 父と母は、ラブラブなんだぞ。
ふん。俺は、父も母も大好きだ。
なんかムカムカする。
俺は前立腺まで戻ってくると甘えるように抱きついて、すりすり顔を擦り寄せた。俺は、父と母がいつまでも仲良く一緒にいて欲しい。
こんな気持ち、今まで知らなかった。仲の良い人間を見ると、モンスターをけしかけさせ、邪魔をしたし、家族連れをみると、驚かせて転ばせたりした。
それなのに、なぜ、父と母にはいつまでも笑って欲しいと思うのだ? 俺の名前を呼ぶ父と母。美味しいご飯を作ってくれる父。しょうがないなといいながらミルクを飲ませてくれる母。
母に怒られて、窓に吊るされる父を見たいし、これからもいっぱい甘やかしてもらいたい。
……すりすり。腕の中で、ぷるぷるしている前立腺に口付ける。何度も何度も口付け、カプリと口の中へと迎え入れた。
甘い悲鳴が聞こえる。母の甘い声。俺は、その声も好きだ。あむあむ。父の焦ったような声がきこえたけど、俺は気にせず、母の前立腺に甘えるのであった。
【クロノス】
いたずら大好きダークスライム。生後3ヶ月。少し大きくなったけど、メタルスライムより小さい。成体になるのは、5ヶ月ぐらい?
スラがスマホ1個半だとしたら、1個ほどの大きさ。成体になったら、同じぐらいになる予定。成体になるまでは赤ちゃんで、知能も引っ張られている。感情のコントロールが効かないときがあって、今回も最終的にグズグズになって甘えたさんに。
【スラ】
元々高校生で、転生してからまだ5年ほど。そのため人生経験は未熟なところがある。強くなって冒険者相手には強く出れるけど、貴族やギルマスたちの頭脳戦や経験からくる心理戦には、内心タジタジ。なるべく余裕そうには振舞っていたけど、バレバレ。特にクラウドが色気ダダ漏れ状態になってからは、もう大変。連れ出そうとするが、貴族の女性に絡まれて逃げ出せなくなった。
【クラウド】
今回の被害者。胎内を刺激され、耐えていたものの突然、鋭い先端で腸壁を刺され、体をビクつかせる。それから耐えきれないほどの快感を与えられ、顔が蕩けてしまう。口を抑え、耐えようとするが、前立腺をすりすりされ、声をかみ殺すしか出来なかった。荒い呼吸、上気する肌、汗ばむ体、蒸れる服。そして、とろける瞳。
【他の街のギルマスたち】
目の前で変化するクラウドの姿に完全に捉えられた。ジジイから中年まで様々な年齢。だが、中には匂いに敏感な獣人もいてクラウドがどんな状況なのかは一目瞭然。てか、獣人でなくてもバレバレ。
戦闘能力に加えて、その色気。喉から手が出るほど欲しいと思ってしまい、この街のギルマスを益々憎らしく思う。そして、その伴侶たる夫も。しかし、スラの戦闘能力の高さも同時に分かってしまい、断念。
【ギルドのお姉さん】
きゃあああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!クラウドさまぁ♡♡クロちゃん、すっごい成功だわっ!はぁ、はぁ、すごい……まじ、受けさまじゃないですか♡♡
スーツが汗で張り付き、魅惑的なエロボディが丸わかりだし、内股をスリスリ擦り合わせているのもヤバぁ~~~~~!バレバレですからぁ!
しかも、微かに聞こえるクチュクチュとした水音。はぁはぁはぁ♡♡
赤く色付いた頬。涙で濡れた瞳。濡れた唇から吐き出される甘い息。た、たまんねぇ~~~~~!みた? みた?! 見ましたか?! 同士の皆さん。アイコンタクトで全ての同士と連絡を取り、みんな、きゃっはっ~~~~~~~~~!となる。
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