16 / 20
16 逃げられない
しおりを挟む
山中生の主張にエントリーされてしまった。
協力者の紗菜は、あきらめた顔で「こうなったら、覚悟決めな」と言った。普通の恋なら、私だって頑張る。でも、この恋をなくしてしまうかもしれないと思うと、なんとしてもエントリーを取り消させてもらわなければ。
私はひとりで生徒会室の前にやってきていた。
ドアを叩いて、中に入る。
たかが中学の文化祭、しかしされど中学の文化祭だ。年に一度、うちの学校にも生徒会というものが存在するのだということを示すように、テキパキと動いている。
「あのう……」
「もう暗幕はありませーん!」
私が要件を告げる前に、役員の女子生徒が悲鳴を上げた。申請数よりも多く必要になったクラスが複数あったのか、嫌そうな顔をしている。
「暗幕は関係なくて、その、山中生の主張の企画のことで」
段ボール箱を運んでいた彼女は、「その件は、会長に聞いて! 会長~、お客さーん!」と言い放ち、部屋をドタバタと出て行った。まるで戦場である。
会長は、三年生の男子だ。自ら率先してパンフレットの作成や入場ゲートの装飾など、手を動かしているのに好感がもてる。
「あの、先輩」
「うん?」
ペンキを持ったまま顔を上げた彼の眼鏡が、思いっきりずれた。隣の副会長が、彼の手から刷毛をさっと取り上げる。頼りがいがあってみんなを引っ張っていくリーダーというよりは、ちょっと抜けているから周りが支えてあげなくちゃ、っていう気持ちになる人のようだ。
立ち上がった会長に、私は「山中生の主張」の件で来たと告げる。クラスと名前を続けると、会長はパッと明るい顔になった。
「あ~、君か。同じクラスの児玉さんから聞いてるよ!」
嫌な予感に、口を閉ざす。ここで児玉さんの名前が出てくるなんて。
「やっぱりこういう企画って、好きな人への告白が一番盛り上がるからさあ。小坂さんの出番はトリにしておいたからね! うまくいくことを願ってるよ」
悪意ゼロ、善意のかたまり以外のなにものでもない笑顔に、私は辞退したいと言い出すことができなかった。ここで私がやめたいですと言ったら、ステージの進行にも支障が出る。新たな登壇者を募っても、なかなか現れるものではない。
私は適当に用事をごまかして、そそくさと生徒会室を出た。
「どうしよう……」
扉の前からしばらく動かず、溜息をついていると、声をかけられた。癇に障る、嫌な声。
「あら~。小坂さんだぁ。生徒会室に用事あったの?」
なんでこのタイミングで現れるのか。生徒会長に根回しをされていた件もあって、ついついじと目でにらんでしまう。
私の視線の意味を、彼女は正確に読み取る。
「だって、やっぱり告白って盛り上がるじゃない? 会長さん、すごく困ってたし」
「だからって……!」
「いいじゃない。俊のことが好きなんでしょ?」
「す……!」
好きだ、とこの往来で宣言することははばかられる。文化祭前の放課後、廊下には多くの生徒がいる。児玉さんという美少女と一緒にいる(なんなら揉めている)と、私にまで注目が集まってしまって、困る。
「それとも、ここまでお膳立てしても言えない理由でもあるのかしら?」
児玉さんが、何かを言ったわけじゃない。
でも、その声のトーンに、表情に含みがある。すべてを知っているのだという顔で、私を見る。
「理由って?」
身体が震えないようにするのに精一杯で、声はどうしても不安に揺れてしまう。
児玉さんは笑った。意地が悪いのに、それすらも魅力に落とし込んでしまう美少女は、きゃらきゃらと声を上げる。
「やっだ~。理由を知ってるのは、私じゃなくてそっちでしょう? ね? 小坂さん」
彼女は生徒会室に用事があるというわけではなかった。そのままスルーして、たまたま出くわした男子に、高い声で話しかける。
私はその姿を目の端に入れておくのも嫌になって、廊下を走った。先生に注意されても、止まれない。
どうしてあの子は、あんなに意地悪なんだろう。私なんて取るに足らない人間、無視してくれればいいのに。俊くんの幼なじみだからって、なんであんなに距離が近いの? 他の男の子にもベタベタしているのに、それじゃ満足できないの?
胸の中のもやもやが、涙になって噴出する。目があまり見えない状態で、突き進んでいたものだから、曲がり角で誰かにぶつかってしまう。
「す、すいません!」
慌てて頭を下げて、涙をごしごしと袖で拭った。
「いや、こっちもぼーっとしてたし……って、小坂さん?」
ああ、私って本当に、なんてタイミングが悪いんだろう!
「俊、くん……」
泣いていたってバレたくない。ぎゅっと一度目を閉じて、それから顔を上げてにっこり笑う。
「ほんとにごめんね。私、急いでるから」
彼の横をすり抜けようとしたところで、「待って!」と、手を取られる。
紗菜や優美と手を繋ぐことは、中学二年になった今でも、たまにあること。
でも、彼女たちとは全然違う、男の子の手。硬くて、大きいけど、優しい。
驚きに動きを止めると、彼は「その、生徒会の企画のことなんだけど……」と、言いにくそうに切り出した。
「うん」
話をするまでは逃がさないとばかりに、手首を握られっぱなしだ。ドキドキが指先から彼の心臓に繋がって、好きの気持ちが届いてしまっているかもしれない。
「本当に、告白するの? その、好きな人に」
緊張した面持ちに、私は今にも吐き出しそうになる。
好きなのは、あなたです、って。
妖精の言ったとおり、俊くんが私のことを好きでいてくれるのなら、色よい返事をくれるに違いない。でも、今の私は呪われているから。
自ら好きと言ってもダメ。
期限を越えてしまってもダメ。
俊くんから告白してくれるのを待つだけの私は、今ここで何も言うことができない。
「しなきゃダメな雰囲気」
「そんな」
絶句する俊くん。彼の顔が神妙なものになっていく。
「それって……」
誰?
唇が動く前に、「あ、いたいた!」と、彼を呼ぶ声に、手首が解放される。
「副部長~。文化祭前の練習についてなんですけど」
「わかった、すぐ行く!」
俊くんは、私と目を合わせずにその場を離れた。
私は彼の触れた手首を握る。ドキドキ、バクバクと脈打っている。
好き。
好きなのに、どうして私は、その言葉を奪われたままでいるんだろう。
協力者の紗菜は、あきらめた顔で「こうなったら、覚悟決めな」と言った。普通の恋なら、私だって頑張る。でも、この恋をなくしてしまうかもしれないと思うと、なんとしてもエントリーを取り消させてもらわなければ。
私はひとりで生徒会室の前にやってきていた。
ドアを叩いて、中に入る。
たかが中学の文化祭、しかしされど中学の文化祭だ。年に一度、うちの学校にも生徒会というものが存在するのだということを示すように、テキパキと動いている。
「あのう……」
「もう暗幕はありませーん!」
私が要件を告げる前に、役員の女子生徒が悲鳴を上げた。申請数よりも多く必要になったクラスが複数あったのか、嫌そうな顔をしている。
「暗幕は関係なくて、その、山中生の主張の企画のことで」
段ボール箱を運んでいた彼女は、「その件は、会長に聞いて! 会長~、お客さーん!」と言い放ち、部屋をドタバタと出て行った。まるで戦場である。
会長は、三年生の男子だ。自ら率先してパンフレットの作成や入場ゲートの装飾など、手を動かしているのに好感がもてる。
「あの、先輩」
「うん?」
ペンキを持ったまま顔を上げた彼の眼鏡が、思いっきりずれた。隣の副会長が、彼の手から刷毛をさっと取り上げる。頼りがいがあってみんなを引っ張っていくリーダーというよりは、ちょっと抜けているから周りが支えてあげなくちゃ、っていう気持ちになる人のようだ。
立ち上がった会長に、私は「山中生の主張」の件で来たと告げる。クラスと名前を続けると、会長はパッと明るい顔になった。
「あ~、君か。同じクラスの児玉さんから聞いてるよ!」
嫌な予感に、口を閉ざす。ここで児玉さんの名前が出てくるなんて。
「やっぱりこういう企画って、好きな人への告白が一番盛り上がるからさあ。小坂さんの出番はトリにしておいたからね! うまくいくことを願ってるよ」
悪意ゼロ、善意のかたまり以外のなにものでもない笑顔に、私は辞退したいと言い出すことができなかった。ここで私がやめたいですと言ったら、ステージの進行にも支障が出る。新たな登壇者を募っても、なかなか現れるものではない。
私は適当に用事をごまかして、そそくさと生徒会室を出た。
「どうしよう……」
扉の前からしばらく動かず、溜息をついていると、声をかけられた。癇に障る、嫌な声。
「あら~。小坂さんだぁ。生徒会室に用事あったの?」
なんでこのタイミングで現れるのか。生徒会長に根回しをされていた件もあって、ついついじと目でにらんでしまう。
私の視線の意味を、彼女は正確に読み取る。
「だって、やっぱり告白って盛り上がるじゃない? 会長さん、すごく困ってたし」
「だからって……!」
「いいじゃない。俊のことが好きなんでしょ?」
「す……!」
好きだ、とこの往来で宣言することははばかられる。文化祭前の放課後、廊下には多くの生徒がいる。児玉さんという美少女と一緒にいる(なんなら揉めている)と、私にまで注目が集まってしまって、困る。
「それとも、ここまでお膳立てしても言えない理由でもあるのかしら?」
児玉さんが、何かを言ったわけじゃない。
でも、その声のトーンに、表情に含みがある。すべてを知っているのだという顔で、私を見る。
「理由って?」
身体が震えないようにするのに精一杯で、声はどうしても不安に揺れてしまう。
児玉さんは笑った。意地が悪いのに、それすらも魅力に落とし込んでしまう美少女は、きゃらきゃらと声を上げる。
「やっだ~。理由を知ってるのは、私じゃなくてそっちでしょう? ね? 小坂さん」
彼女は生徒会室に用事があるというわけではなかった。そのままスルーして、たまたま出くわした男子に、高い声で話しかける。
私はその姿を目の端に入れておくのも嫌になって、廊下を走った。先生に注意されても、止まれない。
どうしてあの子は、あんなに意地悪なんだろう。私なんて取るに足らない人間、無視してくれればいいのに。俊くんの幼なじみだからって、なんであんなに距離が近いの? 他の男の子にもベタベタしているのに、それじゃ満足できないの?
胸の中のもやもやが、涙になって噴出する。目があまり見えない状態で、突き進んでいたものだから、曲がり角で誰かにぶつかってしまう。
「す、すいません!」
慌てて頭を下げて、涙をごしごしと袖で拭った。
「いや、こっちもぼーっとしてたし……って、小坂さん?」
ああ、私って本当に、なんてタイミングが悪いんだろう!
「俊、くん……」
泣いていたってバレたくない。ぎゅっと一度目を閉じて、それから顔を上げてにっこり笑う。
「ほんとにごめんね。私、急いでるから」
彼の横をすり抜けようとしたところで、「待って!」と、手を取られる。
紗菜や優美と手を繋ぐことは、中学二年になった今でも、たまにあること。
でも、彼女たちとは全然違う、男の子の手。硬くて、大きいけど、優しい。
驚きに動きを止めると、彼は「その、生徒会の企画のことなんだけど……」と、言いにくそうに切り出した。
「うん」
話をするまでは逃がさないとばかりに、手首を握られっぱなしだ。ドキドキが指先から彼の心臓に繋がって、好きの気持ちが届いてしまっているかもしれない。
「本当に、告白するの? その、好きな人に」
緊張した面持ちに、私は今にも吐き出しそうになる。
好きなのは、あなたです、って。
妖精の言ったとおり、俊くんが私のことを好きでいてくれるのなら、色よい返事をくれるに違いない。でも、今の私は呪われているから。
自ら好きと言ってもダメ。
期限を越えてしまってもダメ。
俊くんから告白してくれるのを待つだけの私は、今ここで何も言うことができない。
「しなきゃダメな雰囲気」
「そんな」
絶句する俊くん。彼の顔が神妙なものになっていく。
「それって……」
誰?
唇が動く前に、「あ、いたいた!」と、彼を呼ぶ声に、手首が解放される。
「副部長~。文化祭前の練習についてなんですけど」
「わかった、すぐ行く!」
俊くんは、私と目を合わせずにその場を離れた。
私は彼の触れた手首を握る。ドキドキ、バクバクと脈打っている。
好き。
好きなのに、どうして私は、その言葉を奪われたままでいるんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
『ラーメン屋の店主が異世界転生して最高の出汁探すってよ』
髙橋彼方
児童書・童話
一ノ瀬龍拓は新宿で行列の出来るラーメン屋『龍昇』を経営していた。
新たなラーメンを求めているある日、従業員に夢が叶うと有名な神社を教えてもらう。
龍拓は神頼みでもするかと神社に行くと、御祭神に異世界にある王国ロイアルワへ飛ばされてしまう。
果たして、ここには龍拓が求めるラーメンの食材はあるのだろうか……。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる