373 / 499
第12部
第六章 鬼才再び②
しおりを挟む
一流のメイドであるシャルロットは、愕然としていた。
「こ、これは……」
静かに、喉を鳴らす。
「クラインから聞いてはいたが、想像を超えたセンスだな……」
ゴクリ、と。
歴戦の傭兵であるオトハも喉を鳴らした。
そこは、クライン工房のキッチン。
二人の女傑が見守る中、一通りの調理を終え、とある品が完成したところだった。
「……? 想像を超えたって?」
白いキャミソールの上に、ピンク色のエプロンを纏うユーリィが小首を傾げる。
彼女が今回の調理人であった。
大きな皿に並べられたのは、サンドイッチだ。
しかし、ただのサンドイッチではない。
まず挟むトーストの色が凄い。赤、青、緑、銀色まである。
「(オ、オトハさま……)」
シャルロットが、小声で話しかける。
「(ユーリィちゃんが使用したのは、市販のトーストですよね?)」
「(う、うむ)」
オトハが頷く。
「(昨日、私が朝食用に買ってきたトーストだ)」
「(そ、そうですか)」
シャルロットが青ざめた顔でオトハの顔を見つめた。
「(私、ちょっと、自分の腕に自信が無くなってきました。ユーリィちゃんの調理手順を見ていたはずなのに、何故色が変わったのか全く分かりませんでした)」
「(……それは私も同じだ)」
シャルロットほどではないが、オトハも中々の料理の腕を持っている。
料理に対する知識も豊富だ。しかし、それでも分からなかった。
「(どうして色が変わるんだ? それに……)」
そこで、サンドイッチの具材にも目をやる。
(……う)
少し頬が引きつってきた。
そこには、焼かれた鶏の頭らしきものがはみ出していた。
嘴もあって、舌らしきものが飛び出しているように見える。
「(鶏肉の類は一切使っていなかったはずだが……?)」
「(は、はい。どこから現れたのでしょうか? あの鶏は……)」
シャルロットも息を呑む。
他にも黒い蟲の脚らしきものも見える。
ちなみに、レタスは紫色や黄色いものもあった。
「あ、あの、ユーリィさん」
シャルロットは、思い切って話を切り出した。
椅子の背もたれにエプロンをかけていたユーリィが振り向いた。
「なに?」
「そ、その、一つ頂いてもよろしいでしょうか?」
「……? 別に構わないけど」
言って、ユーリィはサンドイッチを一つ掴んでシャルロットに手渡した。
一瞬だけ、シャルロットの頬が強張った。
「ス、スコラ! お前!」
オトハは唖然とする。
シャルロットはオトハに目配せして、小声で告げた。
「(あるじさまのためです。ユーリィちゃんには悪いですが、毒見をさせて頂きます)」
「(お、お前、そこまでクラインのことを……)」
オトハは少し感動した。
同じ男を愛する女として敬意さえ抱く。
シャルロットは真剣な眼差しで、さらに語る。
「(ご安心を。私には貴人を守るメイドとして毒見スキルがあります。危険と察したら、即座に吐き出します)」
「(……いや。それはそれで、エマリアの奴が泣くんじゃないか?)」
「(大丈夫です。分からないように吐き出しますから)」
と、シャルロットは力強く首肯する。
オトハは「……そうか」と呟いた。
「(分かった。任せよう。その、すまない。クラインのために)」
「(いえ。これはユーリィちゃんのためでもありますから)」
シャルロットは、殉職者の笑みを浮かべた。
「(それに私はメイド。愛についてもですが、何より、あるじさまへの献身においては誰にも負ける訳にはいきません)」
そう宣言してから、シャルロットは改めてサンドイッチに目をやった。
それは、よりにもよって、蟲の脚のようなものがサンドしているものだった。
トーストの色は銀色。レタスは紫色だ。
(う、ぐ)
さしものシャルロットも内心で呻く。
が、すぐに覚悟を決めて。
――カリッと。
少し可愛らしい仕草で、サンドイッチを口にした。
(……え?)
そして目を見開く。
(甘い。そして少し苦みがある。これは黒糖ベースのお菓子? トーストは焼いたもの? 絶妙な具合にカリッとしてる。けど、え?)
シャルロットは、サンドイッチから口を離してユーリィに尋ねた。
「……ユーリィちゃん」
「……なに?」
「その、オーブンは使っていなかったですよね?」
「うん」
ユーリィが小首を傾げてから頷く。
シャルロットは言葉を失った。
……では、何がトーストを焼いたのか?
そもそも黒糖は材料にさえなかったはずなのだが……。
(と、ともあれ)
シャルロットは、もう一度サンドイッチを咀嚼して告げる。
「……見事な味です。これならばクライン君も満足するでしょう」
純粋な味という点においては、そう判定するしかなかった。
というより、これだけの味は、シャルロットでも簡単には作り出せない。
「うん。ありがとう」
ユーリィは微笑んだ。オトハは唖然としている。
そしてユーリィは、サンドイッチを、白いクロスを底に敷いたバケットの中に、崩れないように気をつけて入れていく。
最後に魔法瓶の中へと、ケトルを使って液体を注いでいく。
――しゅわわわ。
という音に、オトハとシャルロットはギョッとするが、ユーリィの方は満足げな顔であり、液体を充分注ぎ切ると、キュキュッと魔法瓶の蓋を締めた。
「準備は出来た。アッシュに言ってくる」
言って、ユーリィは、一階にいるアッシュの元へと駆け出した。
キッチンに残されたのは、オトハとシャルロットの二人だ。
二人はしばし硬直していたが、
「オ、オトハさま」
「あ、うん」
互いに頷くと、棚からコップを一つ取り出した。
そしてケトルに残された液体を注いでみる。
――しゅわわわ。
「う、あ」
「これは……」
思わず青ざめる二人。
それは一言で述べると、気泡まみれのドス黒い液体だった。
その色は、ブラックコーヒー並みの濃さである。
しかし、匂いは全く違うものだ。キツイぐらいに甘い。
「で、では行きます!」
「ス、スコラ、いや待て! シャルロット!」
ぐいっと未知の液体に口をつけるシャルロットの勇気に、思わず名前で呼ぶオトハ。
彼女はギュッと目を瞑りながら、ゴクゴクと飲み始めた。
どうやらかなり飲みにくい液体のようで、何度か口は離したが、それでも最後まで飲み干した。シャルロットは自分の口元を片手で押さえた。
「だ、大丈夫なのか? シャルロット」
オトハが心配そうに声をかける。
すると、シャルロットは一瞬、葛藤するように表情を歪めた。
そして――。
「……美味しい」
「うそ!?」
「本当です。甘くて、凄く刺激的な味。けど、これってどうやって……」
シャルロットは、コップを両手で持って、じいっと見つめた。
しばしの沈黙。
「りょ、料理って……」
シャルロットは、少し泣き出しそうな顔で振り向いた。
そして尋ねる。
「何なのでしょうか?」
「こ、これは……」
静かに、喉を鳴らす。
「クラインから聞いてはいたが、想像を超えたセンスだな……」
ゴクリ、と。
歴戦の傭兵であるオトハも喉を鳴らした。
そこは、クライン工房のキッチン。
二人の女傑が見守る中、一通りの調理を終え、とある品が完成したところだった。
「……? 想像を超えたって?」
白いキャミソールの上に、ピンク色のエプロンを纏うユーリィが小首を傾げる。
彼女が今回の調理人であった。
大きな皿に並べられたのは、サンドイッチだ。
しかし、ただのサンドイッチではない。
まず挟むトーストの色が凄い。赤、青、緑、銀色まである。
「(オ、オトハさま……)」
シャルロットが、小声で話しかける。
「(ユーリィちゃんが使用したのは、市販のトーストですよね?)」
「(う、うむ)」
オトハが頷く。
「(昨日、私が朝食用に買ってきたトーストだ)」
「(そ、そうですか)」
シャルロットが青ざめた顔でオトハの顔を見つめた。
「(私、ちょっと、自分の腕に自信が無くなってきました。ユーリィちゃんの調理手順を見ていたはずなのに、何故色が変わったのか全く分かりませんでした)」
「(……それは私も同じだ)」
シャルロットほどではないが、オトハも中々の料理の腕を持っている。
料理に対する知識も豊富だ。しかし、それでも分からなかった。
「(どうして色が変わるんだ? それに……)」
そこで、サンドイッチの具材にも目をやる。
(……う)
少し頬が引きつってきた。
そこには、焼かれた鶏の頭らしきものがはみ出していた。
嘴もあって、舌らしきものが飛び出しているように見える。
「(鶏肉の類は一切使っていなかったはずだが……?)」
「(は、はい。どこから現れたのでしょうか? あの鶏は……)」
シャルロットも息を呑む。
他にも黒い蟲の脚らしきものも見える。
ちなみに、レタスは紫色や黄色いものもあった。
「あ、あの、ユーリィさん」
シャルロットは、思い切って話を切り出した。
椅子の背もたれにエプロンをかけていたユーリィが振り向いた。
「なに?」
「そ、その、一つ頂いてもよろしいでしょうか?」
「……? 別に構わないけど」
言って、ユーリィはサンドイッチを一つ掴んでシャルロットに手渡した。
一瞬だけ、シャルロットの頬が強張った。
「ス、スコラ! お前!」
オトハは唖然とする。
シャルロットはオトハに目配せして、小声で告げた。
「(あるじさまのためです。ユーリィちゃんには悪いですが、毒見をさせて頂きます)」
「(お、お前、そこまでクラインのことを……)」
オトハは少し感動した。
同じ男を愛する女として敬意さえ抱く。
シャルロットは真剣な眼差しで、さらに語る。
「(ご安心を。私には貴人を守るメイドとして毒見スキルがあります。危険と察したら、即座に吐き出します)」
「(……いや。それはそれで、エマリアの奴が泣くんじゃないか?)」
「(大丈夫です。分からないように吐き出しますから)」
と、シャルロットは力強く首肯する。
オトハは「……そうか」と呟いた。
「(分かった。任せよう。その、すまない。クラインのために)」
「(いえ。これはユーリィちゃんのためでもありますから)」
シャルロットは、殉職者の笑みを浮かべた。
「(それに私はメイド。愛についてもですが、何より、あるじさまへの献身においては誰にも負ける訳にはいきません)」
そう宣言してから、シャルロットは改めてサンドイッチに目をやった。
それは、よりにもよって、蟲の脚のようなものがサンドしているものだった。
トーストの色は銀色。レタスは紫色だ。
(う、ぐ)
さしものシャルロットも内心で呻く。
が、すぐに覚悟を決めて。
――カリッと。
少し可愛らしい仕草で、サンドイッチを口にした。
(……え?)
そして目を見開く。
(甘い。そして少し苦みがある。これは黒糖ベースのお菓子? トーストは焼いたもの? 絶妙な具合にカリッとしてる。けど、え?)
シャルロットは、サンドイッチから口を離してユーリィに尋ねた。
「……ユーリィちゃん」
「……なに?」
「その、オーブンは使っていなかったですよね?」
「うん」
ユーリィが小首を傾げてから頷く。
シャルロットは言葉を失った。
……では、何がトーストを焼いたのか?
そもそも黒糖は材料にさえなかったはずなのだが……。
(と、ともあれ)
シャルロットは、もう一度サンドイッチを咀嚼して告げる。
「……見事な味です。これならばクライン君も満足するでしょう」
純粋な味という点においては、そう判定するしかなかった。
というより、これだけの味は、シャルロットでも簡単には作り出せない。
「うん。ありがとう」
ユーリィは微笑んだ。オトハは唖然としている。
そしてユーリィは、サンドイッチを、白いクロスを底に敷いたバケットの中に、崩れないように気をつけて入れていく。
最後に魔法瓶の中へと、ケトルを使って液体を注いでいく。
――しゅわわわ。
という音に、オトハとシャルロットはギョッとするが、ユーリィの方は満足げな顔であり、液体を充分注ぎ切ると、キュキュッと魔法瓶の蓋を締めた。
「準備は出来た。アッシュに言ってくる」
言って、ユーリィは、一階にいるアッシュの元へと駆け出した。
キッチンに残されたのは、オトハとシャルロットの二人だ。
二人はしばし硬直していたが、
「オ、オトハさま」
「あ、うん」
互いに頷くと、棚からコップを一つ取り出した。
そしてケトルに残された液体を注いでみる。
――しゅわわわ。
「う、あ」
「これは……」
思わず青ざめる二人。
それは一言で述べると、気泡まみれのドス黒い液体だった。
その色は、ブラックコーヒー並みの濃さである。
しかし、匂いは全く違うものだ。キツイぐらいに甘い。
「で、では行きます!」
「ス、スコラ、いや待て! シャルロット!」
ぐいっと未知の液体に口をつけるシャルロットの勇気に、思わず名前で呼ぶオトハ。
彼女はギュッと目を瞑りながら、ゴクゴクと飲み始めた。
どうやらかなり飲みにくい液体のようで、何度か口は離したが、それでも最後まで飲み干した。シャルロットは自分の口元を片手で押さえた。
「だ、大丈夫なのか? シャルロット」
オトハが心配そうに声をかける。
すると、シャルロットは一瞬、葛藤するように表情を歪めた。
そして――。
「……美味しい」
「うそ!?」
「本当です。甘くて、凄く刺激的な味。けど、これってどうやって……」
シャルロットは、コップを両手で持って、じいっと見つめた。
しばしの沈黙。
「りょ、料理って……」
シャルロットは、少し泣き出しそうな顔で振り向いた。
そして尋ねる。
「何なのでしょうか?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる