27 / 205
第1部
第七章 幸せは巡る③
しおりを挟む
探索を開始して、はや三時間。
時刻としては、深夜二時を少し過ぎていた。
――夜が最も深くなる時刻。
夜の闇を好む我霊としては、最も活発になる時間帯である。
それは、戦闘がより激しくなるということでもあった。
真刃たちにとっても、エルナたちにとってもだ。
「――ふっ」
月明かりが射す渡り廊下を、エルナが駆け抜ける!
その手に握られるのは、龍頭の棍だ。
エルナは立ち塞がる巨漢の我霊の懐に入ると、棍を鋭く突き出した。
――ズンッ!
我霊の腹部が、大きく陥没する。
だが、我霊は唾液を大量に吐き出しながらも怯まない。
「があああああッ!」
生前はプロレスラーだったのか、筋肉の一部が削げ落ちているが、丸太のように太い右腕をエルナに向けて振るう。
「――くう!」
エルナは咄嗟に棍を盾に、ラリアットを防いだ。棍が大きくたわむ。
凄まじい膂力と破壊力だった。龍鱗の衣で強化した身体能力でも受けきれない。
「あうっ!」
エルナは勢いよく壁にまで吹き飛ばされた。ダンッ、と壁に小さな亀裂が走るほどに強く叩きつけられる。一瞬、呼吸ができなくなり、両膝を床についた。
「「「ぐがあああああッ!」」」
それを好機とみて、周囲の屍鬼が一斉に跳びかかった。
エルナはまだ動けない。無数に伸びてくる手に、彼女の顔が青ざめた。
嫌でもあの夜を思い出す。
初めて仕事に失敗し、追い詰められたあの時を。
全身が、わずかに硬直した。
と、その時だった。
『愚者どもめ。その娘に触れていいのは我が主だけぞ』
そう告げて、黒鉄の虎が疾走する。
そして、ジャキンッと前脚と背中の装甲からブレードを立てると、エルナに跳びかかった屍鬼どもを切り裂いた。バラバラと舞い散る肉片。
「があああああああああああ――ッ!」
知能は低くとも怒りを覚えたのか、巨漢の我霊が黒鉄の虎に襲い掛かる!
だが、黒鉄の虎は、歯牙にもかけない。
『お前もだ。屍鬼ごときが、壱妃に触れるでない』
大きくアギトを開くと、咆哮一つで巨漢の我霊も吹き飛ばした。
巨漢の我霊は壁にぶち当たり、四肢がひしゃげてへし折れた。
未だ呻いてはいるが、流石にもう動けないようだ。
『……大丈夫か? エルナよ』
と、黒鉄の虎――猿忌が尋ねる。
「う、うん……」
エルナは肩で息をしつつも答えた。続けて、ゆっくりとだが立ち上がる。
すると、
「ふん。明らかに体力不足だな。だから筋力をつけろと言っておるのだ」
両腕を組んで見物していた、ゴーシュが言う。
「連戦となると苦戦する。お前の課題の一つだな」
ゴーシュはそう告げると、先に進みだした。
エルナは静かな眼差しで異母兄の背中を見つめた。
そして一度大きく息を吐き出すと、龍頭の棍を羽衣に戻し、右腕に巻き付けた。
それから無言で異母兄の後を追った。猿忌は彼女の傍に並んで歩く。
(……悔しいけど、何も言い返せない)
エルナは、キュッと唇をかんだ。
指先は、今も疲労と緊張で震えていた。微かにだが息も乱れている。
ここまでの道程で、今のような戦闘は何度もあった。
屍鬼や危険度D程度ならば、そうそう後れは取らないエルナだが、やはり数の力は強力だ。
そのことは、誰よりもエルナ自身がよく知っている。
あの日もそうだった。連戦は本当に辛いのだ。体力以上に心が削られる。
最初は余裕があっても、三連戦以上ともなると先程のように追い込まれることもあった。
そして、その度に、助けてくれたのは猿忌だった。
(これが今の私の実力。けど……)
自分の力量を理解するゆえに、エルナは強い不安を覚えていた。
「……かなたは、無事なんでしょうか?」
ポツリ、と呟く。同時に師の言葉が脳裏に蘇る。
『あの娘は、我霊に極めて取り憑かれやすい状況にあるのだ』
(……かなた)
師に教えられた事実も心配だが、ここまでの敵が、正直に言って多すぎる。
その上、時折、エルナでは完全に手に負えないような怪物どもまで出てくる始末だ。
この館の主は、果たして、どれだけの数の我霊を取り込んでいるのか。
まるで敵が無限にポップアップするダンジョンのような館だった。
(……けど、私はまだいい。猿忌がいるし、お兄さまも、なんだかんだで危険度C以上の敵なら対応してくれるから)
そう思えば、自分は幸運に恵まれているだろう。
だが、かなたは違う。
あの少女は、未だ一人なのかもしれないのである。
この我霊だらけの館で……。
(本当に大丈夫なの? あの子は……)
エルナは眉をひそめた。
恐らくかなたの実力は、術の相性を除けば自分と互角ぐらいだろう。
年齢からすれば相当な実力者だ。
しかし、それでも危険度C以上にもなると、きっと彼女の手にも負えないはず。
それに加え、この圧倒的な敵の出現率である。
仮に我霊に取り憑かれなくても、あまりに危険すぎる状況だった。
(……かなた)
弐妃の身を案じ、エルナはキュッと唇を嚙む。
もしかすると、彼女はすでにもう……。
最悪の事態が脳裏に浮かぶ。
すると、
「……ふん。かなたならば大丈夫だ」
ゴーシュが歩みを止めた。
仮にも兄妹だからか、黙り込むエルナの心情を読み取ったようだ。
ゴーシュは、エルナを一瞥して言う。
「あれには生き延びるように命じてある。冷静沈着な娘だ。仮に格上相手に遭遇しても、逃走するなり、どうにか対処するだろう」
ゴーシュの評価に、エルナと猿忌は無言だった。
「……猿忌」
エルナが、隣を歩く猿忌にそっと触れる。
『……うむ』
猿忌は鋼の爪の音だけを響かせた。
エルナの危惧は当然、猿忌も抱いていた。
確かに戦闘面ではゴーシュの言う通りかも知れない。だが、
(むしろ最下級の方が危険だな。下手に倒せば、その場で取り憑かれかねん)
そして、そうなれば、あの娘は確実に憑依されるだろう。
もはや弐妃においては、主が保護していることを祈るしかなかった。
『……先を急ぐぞ』
猿忌は、告げる。
「……ふん、貴様が仕切るな。式神」
ゴーシュは、不快そうに返した。
彼らは今、危険度の高い我霊と遭遇した方向に進んでいた。
障害が大きいほど、その先に敵の主がいると判断したからだ。
「しかし、この代わり映えしない光景も、そろそろ終わりのようだな」
ゴーシュは前方に目をやった。そこには、一際豪華で頑丈そうな扉があった。
「あそこが最後の舞台のようだ」
ゴーシュは笑う。そうしてさらに進んで二人と一体は扉の前に立った。
「さて。俺が一番乗りか。それともすでに奴がいるのか」
いずれにしても、と続け、
「まずはノックといこうか」
言って、右腕のみを戦闘装束モードに変えた。エルナがギョッとする。
「え? ノックって? お兄さま? 何を?」
「なに。聞こえなくては失礼だからな」
ゴーシュは、楽しげに笑った。
そして――。
――ズドンッ!
拳一つで扉を粉砕する。木片が飛び散り、室内の情景が開けた。
唖然とするエルナと、何も言わない猿忌を伴い、ゴーシュは室内に入った。
部屋はかなり広い。天井も三階分の吹き抜けになっており、壁には無数の絵画。どうやら絵画だけを集めたコレクションルームのようだ。
特に目を引くのは、数メートルはある女性の肖像画だ。
ただ、ゴーシュたちにしてみれば、もっと気になる存在もいたが。
「ふん、どうやら先手は奪われたようだな」
ゴーシュは皮肉気に笑った。肖像画の前には一人の男がいた。
黒いスーツを纏う青年だ。彼の傍らには、刃の孔雀の姿もある。
そして、目を見開いてこちらを見るかなたの姿も。
「随分と派手なノックをする」
青年――久遠真刃は、呆れたように笑う。
「――お師さまっ!」
エルナの嬉しさを隠せない声が響いた。
時刻としては、深夜二時を少し過ぎていた。
――夜が最も深くなる時刻。
夜の闇を好む我霊としては、最も活発になる時間帯である。
それは、戦闘がより激しくなるということでもあった。
真刃たちにとっても、エルナたちにとってもだ。
「――ふっ」
月明かりが射す渡り廊下を、エルナが駆け抜ける!
その手に握られるのは、龍頭の棍だ。
エルナは立ち塞がる巨漢の我霊の懐に入ると、棍を鋭く突き出した。
――ズンッ!
我霊の腹部が、大きく陥没する。
だが、我霊は唾液を大量に吐き出しながらも怯まない。
「があああああッ!」
生前はプロレスラーだったのか、筋肉の一部が削げ落ちているが、丸太のように太い右腕をエルナに向けて振るう。
「――くう!」
エルナは咄嗟に棍を盾に、ラリアットを防いだ。棍が大きくたわむ。
凄まじい膂力と破壊力だった。龍鱗の衣で強化した身体能力でも受けきれない。
「あうっ!」
エルナは勢いよく壁にまで吹き飛ばされた。ダンッ、と壁に小さな亀裂が走るほどに強く叩きつけられる。一瞬、呼吸ができなくなり、両膝を床についた。
「「「ぐがあああああッ!」」」
それを好機とみて、周囲の屍鬼が一斉に跳びかかった。
エルナはまだ動けない。無数に伸びてくる手に、彼女の顔が青ざめた。
嫌でもあの夜を思い出す。
初めて仕事に失敗し、追い詰められたあの時を。
全身が、わずかに硬直した。
と、その時だった。
『愚者どもめ。その娘に触れていいのは我が主だけぞ』
そう告げて、黒鉄の虎が疾走する。
そして、ジャキンッと前脚と背中の装甲からブレードを立てると、エルナに跳びかかった屍鬼どもを切り裂いた。バラバラと舞い散る肉片。
「があああああああああああ――ッ!」
知能は低くとも怒りを覚えたのか、巨漢の我霊が黒鉄の虎に襲い掛かる!
だが、黒鉄の虎は、歯牙にもかけない。
『お前もだ。屍鬼ごときが、壱妃に触れるでない』
大きくアギトを開くと、咆哮一つで巨漢の我霊も吹き飛ばした。
巨漢の我霊は壁にぶち当たり、四肢がひしゃげてへし折れた。
未だ呻いてはいるが、流石にもう動けないようだ。
『……大丈夫か? エルナよ』
と、黒鉄の虎――猿忌が尋ねる。
「う、うん……」
エルナは肩で息をしつつも答えた。続けて、ゆっくりとだが立ち上がる。
すると、
「ふん。明らかに体力不足だな。だから筋力をつけろと言っておるのだ」
両腕を組んで見物していた、ゴーシュが言う。
「連戦となると苦戦する。お前の課題の一つだな」
ゴーシュはそう告げると、先に進みだした。
エルナは静かな眼差しで異母兄の背中を見つめた。
そして一度大きく息を吐き出すと、龍頭の棍を羽衣に戻し、右腕に巻き付けた。
それから無言で異母兄の後を追った。猿忌は彼女の傍に並んで歩く。
(……悔しいけど、何も言い返せない)
エルナは、キュッと唇をかんだ。
指先は、今も疲労と緊張で震えていた。微かにだが息も乱れている。
ここまでの道程で、今のような戦闘は何度もあった。
屍鬼や危険度D程度ならば、そうそう後れは取らないエルナだが、やはり数の力は強力だ。
そのことは、誰よりもエルナ自身がよく知っている。
あの日もそうだった。連戦は本当に辛いのだ。体力以上に心が削られる。
最初は余裕があっても、三連戦以上ともなると先程のように追い込まれることもあった。
そして、その度に、助けてくれたのは猿忌だった。
(これが今の私の実力。けど……)
自分の力量を理解するゆえに、エルナは強い不安を覚えていた。
「……かなたは、無事なんでしょうか?」
ポツリ、と呟く。同時に師の言葉が脳裏に蘇る。
『あの娘は、我霊に極めて取り憑かれやすい状況にあるのだ』
(……かなた)
師に教えられた事実も心配だが、ここまでの敵が、正直に言って多すぎる。
その上、時折、エルナでは完全に手に負えないような怪物どもまで出てくる始末だ。
この館の主は、果たして、どれだけの数の我霊を取り込んでいるのか。
まるで敵が無限にポップアップするダンジョンのような館だった。
(……けど、私はまだいい。猿忌がいるし、お兄さまも、なんだかんだで危険度C以上の敵なら対応してくれるから)
そう思えば、自分は幸運に恵まれているだろう。
だが、かなたは違う。
あの少女は、未だ一人なのかもしれないのである。
この我霊だらけの館で……。
(本当に大丈夫なの? あの子は……)
エルナは眉をひそめた。
恐らくかなたの実力は、術の相性を除けば自分と互角ぐらいだろう。
年齢からすれば相当な実力者だ。
しかし、それでも危険度C以上にもなると、きっと彼女の手にも負えないはず。
それに加え、この圧倒的な敵の出現率である。
仮に我霊に取り憑かれなくても、あまりに危険すぎる状況だった。
(……かなた)
弐妃の身を案じ、エルナはキュッと唇を嚙む。
もしかすると、彼女はすでにもう……。
最悪の事態が脳裏に浮かぶ。
すると、
「……ふん。かなたならば大丈夫だ」
ゴーシュが歩みを止めた。
仮にも兄妹だからか、黙り込むエルナの心情を読み取ったようだ。
ゴーシュは、エルナを一瞥して言う。
「あれには生き延びるように命じてある。冷静沈着な娘だ。仮に格上相手に遭遇しても、逃走するなり、どうにか対処するだろう」
ゴーシュの評価に、エルナと猿忌は無言だった。
「……猿忌」
エルナが、隣を歩く猿忌にそっと触れる。
『……うむ』
猿忌は鋼の爪の音だけを響かせた。
エルナの危惧は当然、猿忌も抱いていた。
確かに戦闘面ではゴーシュの言う通りかも知れない。だが、
(むしろ最下級の方が危険だな。下手に倒せば、その場で取り憑かれかねん)
そして、そうなれば、あの娘は確実に憑依されるだろう。
もはや弐妃においては、主が保護していることを祈るしかなかった。
『……先を急ぐぞ』
猿忌は、告げる。
「……ふん、貴様が仕切るな。式神」
ゴーシュは、不快そうに返した。
彼らは今、危険度の高い我霊と遭遇した方向に進んでいた。
障害が大きいほど、その先に敵の主がいると判断したからだ。
「しかし、この代わり映えしない光景も、そろそろ終わりのようだな」
ゴーシュは前方に目をやった。そこには、一際豪華で頑丈そうな扉があった。
「あそこが最後の舞台のようだ」
ゴーシュは笑う。そうしてさらに進んで二人と一体は扉の前に立った。
「さて。俺が一番乗りか。それともすでに奴がいるのか」
いずれにしても、と続け、
「まずはノックといこうか」
言って、右腕のみを戦闘装束モードに変えた。エルナがギョッとする。
「え? ノックって? お兄さま? 何を?」
「なに。聞こえなくては失礼だからな」
ゴーシュは、楽しげに笑った。
そして――。
――ズドンッ!
拳一つで扉を粉砕する。木片が飛び散り、室内の情景が開けた。
唖然とするエルナと、何も言わない猿忌を伴い、ゴーシュは室内に入った。
部屋はかなり広い。天井も三階分の吹き抜けになっており、壁には無数の絵画。どうやら絵画だけを集めたコレクションルームのようだ。
特に目を引くのは、数メートルはある女性の肖像画だ。
ただ、ゴーシュたちにしてみれば、もっと気になる存在もいたが。
「ふん、どうやら先手は奪われたようだな」
ゴーシュは皮肉気に笑った。肖像画の前には一人の男がいた。
黒いスーツを纏う青年だ。彼の傍らには、刃の孔雀の姿もある。
そして、目を見開いてこちらを見るかなたの姿も。
「随分と派手なノックをする」
青年――久遠真刃は、呆れたように笑う。
「――お師さまっ!」
エルナの嬉しさを隠せない声が響いた。
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる