39 / 205
第2部
第一章 お仕事、頑張ろう!③
しおりを挟む
とても広い道場。
誰もいない板張りの部屋で、彼女は静かに刀を構えていた。
――いや、刀と呼ぶのは的確ではないか。
彼女が手に握るそれは、刀身のない柄だけなのだから。
彼女は言葉を発することもなく、その柄を正眼に構えている。
それが、とても画になる。
揺るがない正中線。
姿勢の美しさもあるが、それ以上に彼女自身が美しいからだ。
年の頃は十代半ば。顔つきは凛々しく、そのため年齢以上に大人びて見える。
女性としてはやや長身で百六十後半ほど。大きな双丘に引き締まった腰。スタイルは抜群の一言だ。初対面だと高校生か、もしかすると大学生だと思う者も多いかもしれない。
艶やかで長い黒髪は、頭頂部近くで白いリボンで結いでおり、袴姿が実に似合っている。美貌の女剣士という名称を誰もが思い浮かべる少女だった。
――御影刀歌。
御影家の長女であり、エルナ、かなたと同じ学校に通う中等部の三年生だ。
「――……」
彼女――刀歌は真っ直ぐ前を見据えていた。
その場に、まるで敵でもいるかのように微動だにしない。
そして――。
――ゴウッ!
突如、刀歌の握る柄が火を噴いた。
鍔の先から刀身部分に当たる場所に火線の刃が生まれたのだ。
その長さは七十センチほどか。まさしく熱閃の刀身だ。
彼女の家系に伝わる系譜術。
日本刀の柄を依り代に熱閃の刃を生み出す秘術――《火尖刀》である。
刀歌は、熱閃の刃を振り下ろした。
火の粉が舞い、それだけで空気が灼ける。
次いで、大きく踏み込み、横に薙ぐ。再び火の粉が散った。
彼女の斬撃は止まらない。
幾つもの熱閃が空気を灼いた。
そのたびに火の粉が舞う。それが彼女の美しさをより彩る。
それは、もはや素振りと呼ぶよりも、神事の舞踊のようだった。
数分間、神事の舞踊が続く。
が、彼女の頬に熱が帯びるごとに少し変化が出てくる。
長い黒髪が躍動し、剣速がさらに速くなる。動きが全身を使ったものに変わった。
そして、彼女は口元には、徐々に獰猛な笑みが浮かんできて――。
と、
「凄いです! 姉さま!」
盛大な拍手と共にそんな声を掛けられた。
刀歌は剣を止めて、ハッとする。熱気が一気に霧散した。
刀歌が驚いた顔で振り向くと、そこには八歳ぐらいの小さな少年がいた。
愛らしさと凛々しさを共有したような少年。
御影刀真。
刀歌の可愛い弟であり、御影の次期当主でもある少年だ。
「……刀真か」
刀歌は、まだ少し高鳴る鼓動を抑えつけて、幼い弟に微笑んだ。
それに対し、刀真は姉の腰に抱き着いて笑った。
「本当に凄いです! 父さまでさえ姉さまには敵いません!」
と、尊敬の眼差しで姉を見上げる刀真。
そこには、眩しいぐらいの純粋さがあった。
「……そうだな」
刀歌は少し瞳を細めつつ、複雑な思いを抱いた。
確かに、自分の技量は、平常時ですでに現当主である父を凌いでいると思う。
それに加えて、刀歌が生まれもって持つ魂力は215。一族の中でも最高値である。
個人の力としては、もはや一族最強と呼んでもいいだろう。
しかし、
「………」
刀歌は、下唇を強く噛んだ。
いざ戦いとなれば、きっと刀歌は父に勝てないだろう。
父には母を始め、分家の数人に『隷者』がいる。分家以外にも、守護四家に次ぐ名家である御影家と親交を結ぶことを望んだ他家の者もいた。
父の魂力の総量は、恐らく1800を超えるだろう。
「…………」
刀歌は、静かに拳を固めた。
父に魂力を補充する女性たち。
魂力を他者より徴収し、魂力の総量を上げる儀式――《魂結びの儀》。
この儀式は、両者合意の決闘によって成り立つ。
勝った方が、相手の魂力を徴収できるようになるのだ。
そのため、同性であっても成り立つ儀式なのだが、《魂結び》が真価を発揮するのは、相手が異性の場合であった。同性では徴収できる魂力は精々一割程度に過ぎない。しかし、相手が異性の場合ならば、性行為を行うことで八割もの魂力を徴収できるのだ。
(ふざけるな……何が必要な儀式だ)
表情を険しくする刀歌。
あれだけは、本当に気に入らない。
あんなもの、ただの公認愛人ではないか。まさに、古き時代からの悪習だ。
そんな悪習が、当然のように今の世にまで続いているのである。
腹が立たないはずがない。
(こんなことは、断じて間違っているんだ)
刀歌は、幼い弟の頭に手を置きつつ、思う。
恐ろしいことに、《魂結び》は刀歌の学校内でさえ推奨されている。
まだ幼い中等部の生徒でさえ、隷者になることを強制された者も少なくない。
刀歌は、そういった者たちを解放していった。
彼女たち、または彼らを解放するために、あえて学校が主催する《魂結びの儀》に参加し続けているのだ。負ければ、彼女自身が隷者となるリスクを背負ってだ。
しかし、刀歌は負けたとしても隷者になるつもりはない。
(私の誇りは誰にも奪わせない)
穢される上に、魂力まで奪われるぐらいならば、その場で自害するつもりだった。
――そう。彼女は自らの身命さえも賭けて、皆のために挑んでいるのである。
(……そうだ。そのために、私は……)
そこで、彼女の心は、ズキンと痛んだ。
………………………………。
………………………。
………………。
いや、違う。
本当は、違うのだ。
(………………)
刀歌は、自分の手の中の柄に目を落とした。
確かに《魂結び》には怒りを覚えている。強い不快感もだ。
そこに偽りはない。
けれど、それだけではない。
自分は、あの窮地を。
圧倒的なまでに不利な、あの状況こそを――。
「……情けない」
グッと唇を噛む。
「……私は、私はもっと強くならなければならないな」
力と技だけではない。何よりも心を鍛えなければならない。
出なければ、いつか自分の中の『獣』に……。
「姉さま? どうかしました?」
刀真は、キョトンと顔を上げた。
姉の心情にはまるで気付いた様子はない。
刀歌は自嘲の笑みを浮かべつつ、かぶりを振った。
「……いや。なかなかどうして、ひいお爺さまのようにはいかなくてな」
「……ひいお爺さまですか?」
――剣神・御影刀一郎。
御影家の中興の祖。晩年は画家としても名を知られた、刀歌が憧れる曽祖父の名だ。
彼のおかげで、御影家は画商としても、今も繁栄していると言っても過言ではない。
実は、御影本家は刀一郎の弟の血筋になるので、正確に言えば、刀一郎は曽祖父ではないのだが、刀歌は尊敬の念を込めて、彼を「ひいお爺さま」と呼んでいた。
曽祖父とは、彼女が五歳の時まで交流があった。
しかし、曽祖父は、刀歌が六歳の時にどこかに旅立ってしまった。
恐らく死期を悟り、死に場所を探しに出たのだろうと、一族は涙ながらに語った。
曽祖父は、最期の最期まで武人だったからだ。
刀歌の部屋には、曽祖父が最後に残した絵が飾られている。
――黒衣を纏った、炎の巨腕を持つ者の絵。
タイトルは分からないが、刀歌はこの絵がとても好きだった。
暇さえあれば、ずっと魅入っているぐらいだ。
刀歌は最後に見た、曽祖父の背中を思い浮かべた。
(……ひいお爺さま)
あれから、八年。恐らく曽祖父はもう生きていない。
曽祖父は、その生涯を剣技と術を磨くことに費やした。
妻も娶らず戦い続けた。その剣技は、まさに神技だった。
曽祖父の剣に、刀歌は幼いながらも感動した。
――過剰な魂力など不要なのだ。
自身の魂力と剣技のみで、曽祖父は畏敬を抱かれるほどの引導師と成ったのである。
まさに、心技体を兼ね備えた傑物。剣神の名に恥じぬ人物だった。
「私はまだ、ひいお爺さまの域にはとても届いていない。これではダメなのだ」
敵はおろか、自分自身にさえ負けているようでは話にもならない。
「……お姉さま」
尊敬する姉の悲壮感さえ宿す表情に、刀真は初めて強い不安を抱く。
いつか、目の前の姉が消えてしまうような気がする。
そんな予感を抱いたのだ。
「お姉さまは……どこにも行きませんよね?」
思わずそう尋ねると、
「当然だ」
刀歌は、笑った。
「私には果たさなければならない使命がある。古からの悪習を一掃するのだ。それが私の目的なのだ。そう。私は――」
そこで刀歌は手に持ったままの柄を強く握りしめて呟く。
「誰にも負けるものか。……敵にも、自分にもだ」
誰もいない板張りの部屋で、彼女は静かに刀を構えていた。
――いや、刀と呼ぶのは的確ではないか。
彼女が手に握るそれは、刀身のない柄だけなのだから。
彼女は言葉を発することもなく、その柄を正眼に構えている。
それが、とても画になる。
揺るがない正中線。
姿勢の美しさもあるが、それ以上に彼女自身が美しいからだ。
年の頃は十代半ば。顔つきは凛々しく、そのため年齢以上に大人びて見える。
女性としてはやや長身で百六十後半ほど。大きな双丘に引き締まった腰。スタイルは抜群の一言だ。初対面だと高校生か、もしかすると大学生だと思う者も多いかもしれない。
艶やかで長い黒髪は、頭頂部近くで白いリボンで結いでおり、袴姿が実に似合っている。美貌の女剣士という名称を誰もが思い浮かべる少女だった。
――御影刀歌。
御影家の長女であり、エルナ、かなたと同じ学校に通う中等部の三年生だ。
「――……」
彼女――刀歌は真っ直ぐ前を見据えていた。
その場に、まるで敵でもいるかのように微動だにしない。
そして――。
――ゴウッ!
突如、刀歌の握る柄が火を噴いた。
鍔の先から刀身部分に当たる場所に火線の刃が生まれたのだ。
その長さは七十センチほどか。まさしく熱閃の刀身だ。
彼女の家系に伝わる系譜術。
日本刀の柄を依り代に熱閃の刃を生み出す秘術――《火尖刀》である。
刀歌は、熱閃の刃を振り下ろした。
火の粉が舞い、それだけで空気が灼ける。
次いで、大きく踏み込み、横に薙ぐ。再び火の粉が散った。
彼女の斬撃は止まらない。
幾つもの熱閃が空気を灼いた。
そのたびに火の粉が舞う。それが彼女の美しさをより彩る。
それは、もはや素振りと呼ぶよりも、神事の舞踊のようだった。
数分間、神事の舞踊が続く。
が、彼女の頬に熱が帯びるごとに少し変化が出てくる。
長い黒髪が躍動し、剣速がさらに速くなる。動きが全身を使ったものに変わった。
そして、彼女は口元には、徐々に獰猛な笑みが浮かんできて――。
と、
「凄いです! 姉さま!」
盛大な拍手と共にそんな声を掛けられた。
刀歌は剣を止めて、ハッとする。熱気が一気に霧散した。
刀歌が驚いた顔で振り向くと、そこには八歳ぐらいの小さな少年がいた。
愛らしさと凛々しさを共有したような少年。
御影刀真。
刀歌の可愛い弟であり、御影の次期当主でもある少年だ。
「……刀真か」
刀歌は、まだ少し高鳴る鼓動を抑えつけて、幼い弟に微笑んだ。
それに対し、刀真は姉の腰に抱き着いて笑った。
「本当に凄いです! 父さまでさえ姉さまには敵いません!」
と、尊敬の眼差しで姉を見上げる刀真。
そこには、眩しいぐらいの純粋さがあった。
「……そうだな」
刀歌は少し瞳を細めつつ、複雑な思いを抱いた。
確かに、自分の技量は、平常時ですでに現当主である父を凌いでいると思う。
それに加えて、刀歌が生まれもって持つ魂力は215。一族の中でも最高値である。
個人の力としては、もはや一族最強と呼んでもいいだろう。
しかし、
「………」
刀歌は、下唇を強く噛んだ。
いざ戦いとなれば、きっと刀歌は父に勝てないだろう。
父には母を始め、分家の数人に『隷者』がいる。分家以外にも、守護四家に次ぐ名家である御影家と親交を結ぶことを望んだ他家の者もいた。
父の魂力の総量は、恐らく1800を超えるだろう。
「…………」
刀歌は、静かに拳を固めた。
父に魂力を補充する女性たち。
魂力を他者より徴収し、魂力の総量を上げる儀式――《魂結びの儀》。
この儀式は、両者合意の決闘によって成り立つ。
勝った方が、相手の魂力を徴収できるようになるのだ。
そのため、同性であっても成り立つ儀式なのだが、《魂結び》が真価を発揮するのは、相手が異性の場合であった。同性では徴収できる魂力は精々一割程度に過ぎない。しかし、相手が異性の場合ならば、性行為を行うことで八割もの魂力を徴収できるのだ。
(ふざけるな……何が必要な儀式だ)
表情を険しくする刀歌。
あれだけは、本当に気に入らない。
あんなもの、ただの公認愛人ではないか。まさに、古き時代からの悪習だ。
そんな悪習が、当然のように今の世にまで続いているのである。
腹が立たないはずがない。
(こんなことは、断じて間違っているんだ)
刀歌は、幼い弟の頭に手を置きつつ、思う。
恐ろしいことに、《魂結び》は刀歌の学校内でさえ推奨されている。
まだ幼い中等部の生徒でさえ、隷者になることを強制された者も少なくない。
刀歌は、そういった者たちを解放していった。
彼女たち、または彼らを解放するために、あえて学校が主催する《魂結びの儀》に参加し続けているのだ。負ければ、彼女自身が隷者となるリスクを背負ってだ。
しかし、刀歌は負けたとしても隷者になるつもりはない。
(私の誇りは誰にも奪わせない)
穢される上に、魂力まで奪われるぐらいならば、その場で自害するつもりだった。
――そう。彼女は自らの身命さえも賭けて、皆のために挑んでいるのである。
(……そうだ。そのために、私は……)
そこで、彼女の心は、ズキンと痛んだ。
………………………………。
………………………。
………………。
いや、違う。
本当は、違うのだ。
(………………)
刀歌は、自分の手の中の柄に目を落とした。
確かに《魂結び》には怒りを覚えている。強い不快感もだ。
そこに偽りはない。
けれど、それだけではない。
自分は、あの窮地を。
圧倒的なまでに不利な、あの状況こそを――。
「……情けない」
グッと唇を噛む。
「……私は、私はもっと強くならなければならないな」
力と技だけではない。何よりも心を鍛えなければならない。
出なければ、いつか自分の中の『獣』に……。
「姉さま? どうかしました?」
刀真は、キョトンと顔を上げた。
姉の心情にはまるで気付いた様子はない。
刀歌は自嘲の笑みを浮かべつつ、かぶりを振った。
「……いや。なかなかどうして、ひいお爺さまのようにはいかなくてな」
「……ひいお爺さまですか?」
――剣神・御影刀一郎。
御影家の中興の祖。晩年は画家としても名を知られた、刀歌が憧れる曽祖父の名だ。
彼のおかげで、御影家は画商としても、今も繁栄していると言っても過言ではない。
実は、御影本家は刀一郎の弟の血筋になるので、正確に言えば、刀一郎は曽祖父ではないのだが、刀歌は尊敬の念を込めて、彼を「ひいお爺さま」と呼んでいた。
曽祖父とは、彼女が五歳の時まで交流があった。
しかし、曽祖父は、刀歌が六歳の時にどこかに旅立ってしまった。
恐らく死期を悟り、死に場所を探しに出たのだろうと、一族は涙ながらに語った。
曽祖父は、最期の最期まで武人だったからだ。
刀歌の部屋には、曽祖父が最後に残した絵が飾られている。
――黒衣を纏った、炎の巨腕を持つ者の絵。
タイトルは分からないが、刀歌はこの絵がとても好きだった。
暇さえあれば、ずっと魅入っているぐらいだ。
刀歌は最後に見た、曽祖父の背中を思い浮かべた。
(……ひいお爺さま)
あれから、八年。恐らく曽祖父はもう生きていない。
曽祖父は、その生涯を剣技と術を磨くことに費やした。
妻も娶らず戦い続けた。その剣技は、まさに神技だった。
曽祖父の剣に、刀歌は幼いながらも感動した。
――過剰な魂力など不要なのだ。
自身の魂力と剣技のみで、曽祖父は畏敬を抱かれるほどの引導師と成ったのである。
まさに、心技体を兼ね備えた傑物。剣神の名に恥じぬ人物だった。
「私はまだ、ひいお爺さまの域にはとても届いていない。これではダメなのだ」
敵はおろか、自分自身にさえ負けているようでは話にもならない。
「……お姉さま」
尊敬する姉の悲壮感さえ宿す表情に、刀真は初めて強い不安を抱く。
いつか、目の前の姉が消えてしまうような気がする。
そんな予感を抱いたのだ。
「お姉さまは……どこにも行きませんよね?」
思わずそう尋ねると、
「当然だ」
刀歌は、笑った。
「私には果たさなければならない使命がある。古からの悪習を一掃するのだ。それが私の目的なのだ。そう。私は――」
そこで刀歌は手に持ったままの柄を強く握りしめて呟く。
「誰にも負けるものか。……敵にも、自分にもだ」
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる