1 / 38
第1話
しおりを挟む
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
朝7時。まだ夢から覚めてもいないのに、頭を打つような激しい音に、私は飛び起きた。
(いねえのか?ここだよなぁ、名波、詩、豆……豆え?なんかこれ地名じゃねえのか?こんな名前あんのかよっ)
(ええ?……いや、これ……菓子かなんかの名前じゃね?マジかよっ、間違えてるよこれ、やっべえな……)
(馬鹿たれっ!!確認せえやっ!通報されっぞ。)
明らかにヤバい感じの人達の声が、玄関ドアの向こうから聞こえる。
名波、詩豆、合ってるよ!
でも、地名じゃないし。伊豆とかじゃないし。
もちろん、豆じゃないし、菓子じゃないし。
だけど、そんなこと正している場合じゃない。
なんかわかんないけど、ヤバくない?ヤバすぎない?
私何かしたっけ?
ど、どうしよう?
音を立てないように、そーっと覗き穴から外を見た。
「…………」
怖い…………
見るんじゃなかった。
でも、気づいてよかった。
彼らは本物だ。
でも……何故?
なんでうちの前に?
なんで私の名前を?
またまたそーっと忍び足で動き、玄関から離れてベッドまで行く。
「…………」
枕元にある携帯電話を手に取り、ゆっくりと布団に潜り込んだ。
「…………」
何一つ音がしない。
ひとまずドンドンドアを叩くのはやめたようだ。
月曜日の朝、ただでさえ憂鬱なのに尋常じゃないことが起こっている。
『ブー、ブー、ブー、』
「ひゃっ」
不意に携帯電話が鳴り、思わず悲鳴をあげた。
ヤバい、気づかれたかっ!?
そっと電話を操作し、今きたメールを開いた。
(ん?父さんからだ……)
『すまない。今手を打った。もうじき奴らはいなくなる。そしたら至急帰ってくるように。悪いな、しず。』
「えっ!?」
つまり、この状況をうちの親は知っているということか!?
なんで?なんで?なんでこんなことに?
素早く父親に電話をかけるものの、繋がらない。母親にかけても留守電になる。弟にかけても、やっぱりダメだ。
とにかくパニックの私は、それから15分、玄関前からドカドカと3人組が去って行く音を確認できるまでベッドから出なかった。
そーっとまた覗き穴から彼らの不在を確認し、
「………ふ、ふぅ~」
と、忽ち安堵すると、慌ててトイレに駆け込んだ。
朝7時。まだ夢から覚めてもいないのに、頭を打つような激しい音に、私は飛び起きた。
(いねえのか?ここだよなぁ、名波、詩、豆……豆え?なんかこれ地名じゃねえのか?こんな名前あんのかよっ)
(ええ?……いや、これ……菓子かなんかの名前じゃね?マジかよっ、間違えてるよこれ、やっべえな……)
(馬鹿たれっ!!確認せえやっ!通報されっぞ。)
明らかにヤバい感じの人達の声が、玄関ドアの向こうから聞こえる。
名波、詩豆、合ってるよ!
でも、地名じゃないし。伊豆とかじゃないし。
もちろん、豆じゃないし、菓子じゃないし。
だけど、そんなこと正している場合じゃない。
なんかわかんないけど、ヤバくない?ヤバすぎない?
私何かしたっけ?
ど、どうしよう?
音を立てないように、そーっと覗き穴から外を見た。
「…………」
怖い…………
見るんじゃなかった。
でも、気づいてよかった。
彼らは本物だ。
でも……何故?
なんでうちの前に?
なんで私の名前を?
またまたそーっと忍び足で動き、玄関から離れてベッドまで行く。
「…………」
枕元にある携帯電話を手に取り、ゆっくりと布団に潜り込んだ。
「…………」
何一つ音がしない。
ひとまずドンドンドアを叩くのはやめたようだ。
月曜日の朝、ただでさえ憂鬱なのに尋常じゃないことが起こっている。
『ブー、ブー、ブー、』
「ひゃっ」
不意に携帯電話が鳴り、思わず悲鳴をあげた。
ヤバい、気づかれたかっ!?
そっと電話を操作し、今きたメールを開いた。
(ん?父さんからだ……)
『すまない。今手を打った。もうじき奴らはいなくなる。そしたら至急帰ってくるように。悪いな、しず。』
「えっ!?」
つまり、この状況をうちの親は知っているということか!?
なんで?なんで?なんでこんなことに?
素早く父親に電話をかけるものの、繋がらない。母親にかけても留守電になる。弟にかけても、やっぱりダメだ。
とにかくパニックの私は、それから15分、玄関前からドカドカと3人組が去って行く音を確認できるまでベッドから出なかった。
そーっとまた覗き穴から彼らの不在を確認し、
「………ふ、ふぅ~」
と、忽ち安堵すると、慌ててトイレに駆け込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
今日でお別れします
なかな悠桃
恋愛
高校二年の碧は黒髪のショートボブ、眼鏡の地味な女の子。特別目立つこともなく学校生活を送っていたが、阿部貴斗との出会いによって環境がガラリと変わっていく。そして碧はある事を貴斗に隠していて...
※誤字、脱字等など見落とし部分、読み難い点申し訳ございません。気づき次第修正させていただきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる