【R18BL】転生したらドワーフでした【後日談更新中】

明和来青

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第27話※ 神官バルドゥル2

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 そもそも何で俺がこうなったかって、数時間前に遡る。

「…言いたくなさそうな顔だね?」

「えっと、守秘義務がありますので」

 ニコリともしない従者さんや侍女さん、そしてにこやかだけど底冷えするような殺気を放つバルドゥル。だけど、アールトとの約束だ。話すわけには行かない。そもそも、何で話したら駄目かって、「こんな貴重な知識を持っていると分かれば、君が危険だ」って言われた。アールトてぇてぇ。

「ふふ。そういうところは、君もドワーフだね。だけど、時として強情は命を縮めるよ?」

 バルドゥルは、御者をしていた大柄な方の従者に目配せをする。大きな図体に関わらず、彼はあっという間に俺を後ろ手に拘束した。

「さあ、素直になるまで可愛がってあげよう。———ボニファティウス」

 彼が声を掛けるのと同時に、大柄な従者ボニファティウスは、俺の左手を捻り上げた。そしてそのまま…

「安心して。まずは利き手じゃない方からね」

 鳥の手羽でも引きちぎるように、ミリッ、ミリッと捻られる。ヤバい、腕…

「ぐっ…!」

 その途端。

 バチバチバチ!!

 俺の胸元から閃光が走り、後ろから低い呻き声がした。ハッと振り向くと、ボニファティウスが黒焦げになっている。

「はっ?」

「———ふぅん。アールトめ。本気だね」

 従者や仲間が焦げてんのに、誰もそっちに興味を示さない。その代わり、全員の視線が俺の胸元に集まっている。

「忌々しい精霊石だな。おい、バルナバス」

「は。上級の雷精が複数宿っているようです」

「ふむ。少々厄介か」

「恐れながら陛下」

 そこへ侍女さんが口を挟んだ。

「何だ、ベルタ」

「はい。客人には、淫紋らしき刻印の痕跡が」

 そう言って、彼女はつかつかと俺に向かって来る。瞳がマゼンタに光っている。どうやら彼女は淫魔で、俺に魅了を掛けているようだ。身体が動かない。しかしフロルの時みたいに、彼女にメロメロになる感じはしない。無表情なベルタに無造作に服を剥かれ、恥ずかしいところが露わになる。そして彼女が下腹部に手をかざすと、エロ漫画で見るようないやらしい模様がぼんやりと浮かび上がった。

「発動対象固定の淫紋。何度か刻んでは、解除を繰り返したようです。如何なさいますか」

「あいつ、淫紋仕込んでたのか。だから心身の危機に対しては精霊石が働くようになっているが、そっち方面はノーガードなんだね。じゃあ、そっちから行くしかないかな」

「心得ました」



 そんなやりとりの後、俺は地下室まで運ばれ、こうしてハーネスで天井から吊るされ、巨大なイソギンチャクに身体の中も外も、うぞうぞと撫で回されているというわけだ。

「あは。あー、いいね。ディルクがハマるわけだ。こりゃ凄い」

「んおぉぉ…オオオオ…!」

 どうやってるのかは知らないが、バルドゥルはこの触手の得た感覚を、自分でも把握出来るようだ。彼の探るような視線に合わせて、俺は大股開きにさせられ、ミミズのような巨大な触手がヌルヌルとケツに出入りする。滑らかで、柔らかくて、気持ち悪くて、気持ちいい。

「どうだベルタ。書き換えは行けそうか」

「はい。刻印時の性感の二倍以上の時間と快楽で、上書きが可能です。しかし情報を引き出すには、高出力では神経が保ちません」

「ふむ、では慣らしながら徐々に行くしかないか」

 その言葉と同時に、乳首とペニスにも触手が宛てがわれた。ちょ、先っぽが口みたいになってるヤツ、超キモい。触手モノでもグロい方のヤツ。だけどこれが、また…

「んォッ、オッ…」

「おや、いい表情になってきたじゃないか」

「陛下。この状態で行けば、およそ20日間で書き換えが完了の予定です」

「うーん、20日は長いな。もうちょっと行くか」

 そんなやり取りの後だ。「君が僕に秘密を打ち明けたくなるように、もっと可愛がってあげるね」そんなことをのたまって、彼はパチンと指を鳴らした。すると、さっきから俺をうぞうぞと嬲っていた巨大なイソギンチャクが、俺の胎内を激しく蹂躙し始めた。

「ん”お”!!!ん”ォ”オオオ”ーーー!!!」

 俺は口枷をされているから、俺が口を割るとか割らないとかじゃない。むしろこうして触手で拷問して、淫紋?とやらを上書きして、俺を完全な支配下に置きたいようだ。てか、淫紋なんて、俺、いつ刻まれたんよ。アールトの工房でいやらしい夢を見たが、もしかしたらこの、知らない間に刻まれた淫紋ってヤツのせいだったのかも知れない。

「これでどうだい?」

「はい、陛下。この状態だと14日で書き換えの見込みです」

「うーん。まだちょっと長いなぁ。じゃあしょうがない、ちょっと知覚をいじるか」

 彼はそう言うと、俺の額に手をかざした。すると手のひらから、細い触手が何本も伸び、俺の眉間やこめかみ、耳の後ろにぷつぷつと刺さる。

「さあ、気持ち良~くなろうね」

 バルドゥルは、まるで春のそよ風のように微笑みながら、紅い瞳をカッと輝かせた。同時に、脳が沸騰するように、一気に熱くなる。

「ゴッ」

 ブピュッ。

 身体中の皮膚という皮膚、粘膜という粘膜から送られて来る信号が、まるでシンバルのように脳に鳴り響く。半勃ちだったちんぽから一気にザーメンが噴出し、ケツからは勢い良く触手をひり出して、またすぐにブチ込まれてはひり出し。脳内が極彩色のサイケデリックジャングルだ。戦車が列をなして一斉砲撃する中、むっちむちの美女がサンバを踊っている。あ、ピンクの象が、象が…

「あqwせdrftgyふじこlp;@:」

「ベルタ、これでどのくらい?」

「陛下。これではこのドワーフが壊れてしまいますが」

「うーん、だけど14日も待てないんだよなぁ」

「このまま続ければ12時間ほどで書き換わると思われますが、一度に30分、一日三度を限度として、後は脳神経の修復に回されるべきかと」

「仕方ないな。じゃあ、そうするか」

「は、お任せ下さい」

 俺のサイケワールドの外では、そんな会話が為されていたが、俺が知る由はなかった。



 その後俺は、イソギンチャクと共に地下室で過ごした。一日の大半を朦朧としながらイソギンチャクに囲まれ、這いずり回られ。しかし、何というか、慣れた。イソギンチャクは、バルドゥルが直接使役する場面を除き、俺を労るようにぬるぬると撫で回すだけ。俺はただ、温泉のように温かく心地良いマッサージに身を任せるのみだ。時折、ベルタと呼ばれるあの侍女さんが水差しを持って来て、俺の口に直接果実水のようなものを飲ませてくれる。排泄の世話は、知らない間に触手がやってくれてるみたいだ。

 恐ろしいのはふじこタイム。定期的にバルドゥルがやって来て、俺はまたハーネスのまま吊り上げられる。

「○%×$☆♭#▲!※」

「ははっ。今日も元気がいいね」

 極彩色の世界の中で、触手にヌルグチャにされながら、いろんなものを放出してのたうち回る。ぼんやり耳に入った限りでは、脳をいじられ、性感を20倍に高められているらしい。そして毎回廃人寸前にされては、触手が俺を癒してくれているとか。とんだマッチポンプだ。

 もう日付の感覚もない。俺は一体どうなってしまうんだろう。毎回ふじこふじこしてる間に、この下腹部の淫紋ってのが完成しちゃったら、どんな扱いになっちゃうんだろうか。秘密を喋らせてポイ?だって大柄の従者のボニファティウスだっけ、あいつも丸焦げで放置されてたもんな。もしかしたら、イングルビーの後宮に閉じ込められてた時よりも、ピンチかも知んない。

 ああ俺、死んだわ。今度こそ童貞、捨てたかったなぁ…。
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