27 / 45
第27話※ 神官バルドゥル2
しおりを挟む
そもそも何で俺がこうなったかって、数時間前に遡る。
「…言いたくなさそうな顔だね?」
「えっと、守秘義務がありますので」
ニコリともしない従者さんや侍女さん、そしてにこやかだけど底冷えするような殺気を放つバルドゥル。だけど、アールトとの約束だ。話すわけには行かない。そもそも、何で話したら駄目かって、「こんな貴重な知識を持っていると分かれば、君が危険だ」って言われた。アールトてぇてぇ。
「ふふ。そういうところは、君もドワーフだね。だけど、時として強情は命を縮めるよ?」
バルドゥルは、御者をしていた大柄な方の従者に目配せをする。大きな図体に関わらず、彼はあっという間に俺を後ろ手に拘束した。
「さあ、素直になるまで可愛がってあげよう。———ボニファティウス」
彼が声を掛けるのと同時に、大柄な従者ボニファティウスは、俺の左手を捻り上げた。そしてそのまま…
「安心して。まずは利き手じゃない方からね」
鳥の手羽でも引きちぎるように、ミリッ、ミリッと捻られる。ヤバい、腕…
「ぐっ…!」
その途端。
バチバチバチ!!
俺の胸元から閃光が走り、後ろから低い呻き声がした。ハッと振り向くと、ボニファティウスが黒焦げになっている。
「はっ?」
「———ふぅん。アールトめ。本気だね」
従者や仲間が焦げてんのに、誰もそっちに興味を示さない。その代わり、全員の視線が俺の胸元に集まっている。
「忌々しい精霊石だな。おい、バルナバス」
「は。上級の雷精が複数宿っているようです」
「ふむ。少々厄介か」
「恐れながら陛下」
そこへ侍女さんが口を挟んだ。
「何だ、ベルタ」
「はい。客人には、淫紋らしき刻印の痕跡が」
そう言って、彼女はつかつかと俺に向かって来る。瞳がマゼンタに光っている。どうやら彼女は淫魔で、俺に魅了を掛けているようだ。身体が動かない。しかしフロルの時みたいに、彼女にメロメロになる感じはしない。無表情なベルタに無造作に服を剥かれ、恥ずかしいところが露わになる。そして彼女が下腹部に手を翳すと、エロ漫画で見るようないやらしい模様がぼんやりと浮かび上がった。
「発動対象固定の淫紋。何度か刻んでは、解除を繰り返したようです。如何なさいますか」
「あいつ、淫紋仕込んでたのか。だから心身の危機に対しては精霊石が働くようになっているが、そっち方面はノーガードなんだね。じゃあ、そっちから行くしかないかな」
「心得ました」
そんなやりとりの後、俺は地下室まで運ばれ、こうしてハーネスで天井から吊るされ、巨大なイソギンチャクに身体の中も外も、うぞうぞと撫で回されているというわけだ。
「あは。あー、いいね。ディルクがハマるわけだ。こりゃ凄い」
「んおぉぉ…オオオオ…!」
どうやってるのかは知らないが、バルドゥルはこの触手の得た感覚を、自分でも把握出来るようだ。彼の探るような視線に合わせて、俺は大股開きにさせられ、ミミズのような巨大な触手がヌルヌルとケツに出入りする。滑らかで、柔らかくて、気持ち悪くて、気持ちいい。
「どうだベルタ。書き換えは行けそうか」
「はい。刻印時の性感の二倍以上の時間と快楽で、上書きが可能です。しかし情報を引き出すには、高出力では神経が保ちません」
「ふむ、では慣らしながら徐々に行くしかないか」
その言葉と同時に、乳首とペニスにも触手が宛てがわれた。ちょ、先っぽが口みたいになってるヤツ、超キモい。触手モノでもグロい方のヤツ。だけどこれが、また…
「んォッ、オッ…」
「おや、いい表情になってきたじゃないか」
「陛下。この状態で行けば、およそ20日間で書き換えが完了の予定です」
「うーん、20日は長いな。もうちょっと行くか」
そんなやり取りの後だ。「君が僕に秘密を打ち明けたくなるように、もっと可愛がってあげるね」そんなことを宣って、彼はパチンと指を鳴らした。すると、さっきから俺をうぞうぞと嬲っていた巨大なイソギンチャクが、俺の胎内を激しく蹂躙し始めた。
「ん”お”!!!ん”ォ”オオオ”ーーー!!!」
俺は口枷をされているから、俺が口を割るとか割らないとかじゃない。むしろこうして触手で拷問して、淫紋?とやらを上書きして、俺を完全な支配下に置きたいようだ。てか、淫紋なんて、俺、いつ刻まれたんよ。アールトの工房でいやらしい夢を見たが、もしかしたらこの、知らない間に刻まれた淫紋ってヤツのせいだったのかも知れない。
「これでどうだい?」
「はい、陛下。この状態だと14日で書き換えの見込みです」
「うーん。まだちょっと長いなぁ。じゃあしょうがない、ちょっと知覚を弄るか」
彼はそう言うと、俺の額に手を翳した。すると手のひらから、細い触手が何本も伸び、俺の眉間やこめかみ、耳の後ろにぷつぷつと刺さる。
「さあ、気持ち良~くなろうね」
バルドゥルは、まるで春のそよ風のように微笑みながら、紅い瞳をカッと輝かせた。同時に、脳が沸騰するように、一気に熱くなる。
「ゴッ」
ブピュッ。
身体中の皮膚という皮膚、粘膜という粘膜から送られて来る信号が、まるでシンバルのように脳に鳴り響く。半勃ちだったちんぽから一気にザーメンが噴出し、ケツからは勢い良く触手をひり出して、またすぐにブチ込まれてはひり出し。脳内が極彩色のサイケデリックジャングルだ。戦車が列をなして一斉砲撃する中、むっちむちの美女がサンバを踊っている。あ、ピンクの象が、象が…
「あqwせdrftgyふじこlp;@:」
「ベルタ、これでどのくらい?」
「陛下。これではこのドワーフが壊れてしまいますが」
「うーん、だけど14日も待てないんだよなぁ」
「このまま続ければ12時間ほどで書き換わると思われますが、一度に30分、一日三度を限度として、後は脳神経の修復に回されるべきかと」
「仕方ないな。じゃあ、そうするか」
「は、お任せ下さい」
俺のサイケワールドの外では、そんな会話が為されていたが、俺が知る由はなかった。
その後俺は、イソギンチャクと共に地下室で過ごした。一日の大半を朦朧としながらイソギンチャクに囲まれ、這いずり回られ。しかし、何というか、慣れた。イソギンチャクは、バルドゥルが直接使役する場面を除き、俺を労るようにぬるぬると撫で回すだけ。俺はただ、温泉のように温かく心地良いマッサージに身を任せるのみだ。時折、ベルタと呼ばれるあの侍女さんが水差しを持って来て、俺の口に直接果実水のようなものを飲ませてくれる。排泄の世話は、知らない間に触手がやってくれてるみたいだ。
恐ろしいのはふじこタイム。定期的にバルドゥルがやって来て、俺はまたハーネスのまま吊り上げられる。
「○%×$☆♭#▲!※」
「ははっ。今日も元気がいいね」
極彩色の世界の中で、触手にヌルグチャにされながら、いろんなものを放出してのたうち回る。ぼんやり耳に入った限りでは、脳をいじられ、性感を20倍に高められているらしい。そして毎回廃人寸前にされては、触手が俺を癒してくれているとか。とんだマッチポンプだ。
もう日付の感覚もない。俺は一体どうなってしまうんだろう。毎回ふじこふじこしてる間に、この下腹部の淫紋ってのが完成しちゃったら、どんな扱いになっちゃうんだろうか。秘密を喋らせてポイ?だって大柄の従者のボニファティウスだっけ、あいつも丸焦げで放置されてたもんな。もしかしたら、イングルビーの後宮に閉じ込められてた時よりも、ピンチかも知んない。
ああ俺、死んだわ。今度こそ童貞、捨てたかったなぁ…。
「…言いたくなさそうな顔だね?」
「えっと、守秘義務がありますので」
ニコリともしない従者さんや侍女さん、そしてにこやかだけど底冷えするような殺気を放つバルドゥル。だけど、アールトとの約束だ。話すわけには行かない。そもそも、何で話したら駄目かって、「こんな貴重な知識を持っていると分かれば、君が危険だ」って言われた。アールトてぇてぇ。
「ふふ。そういうところは、君もドワーフだね。だけど、時として強情は命を縮めるよ?」
バルドゥルは、御者をしていた大柄な方の従者に目配せをする。大きな図体に関わらず、彼はあっという間に俺を後ろ手に拘束した。
「さあ、素直になるまで可愛がってあげよう。———ボニファティウス」
彼が声を掛けるのと同時に、大柄な従者ボニファティウスは、俺の左手を捻り上げた。そしてそのまま…
「安心して。まずは利き手じゃない方からね」
鳥の手羽でも引きちぎるように、ミリッ、ミリッと捻られる。ヤバい、腕…
「ぐっ…!」
その途端。
バチバチバチ!!
俺の胸元から閃光が走り、後ろから低い呻き声がした。ハッと振り向くと、ボニファティウスが黒焦げになっている。
「はっ?」
「———ふぅん。アールトめ。本気だね」
従者や仲間が焦げてんのに、誰もそっちに興味を示さない。その代わり、全員の視線が俺の胸元に集まっている。
「忌々しい精霊石だな。おい、バルナバス」
「は。上級の雷精が複数宿っているようです」
「ふむ。少々厄介か」
「恐れながら陛下」
そこへ侍女さんが口を挟んだ。
「何だ、ベルタ」
「はい。客人には、淫紋らしき刻印の痕跡が」
そう言って、彼女はつかつかと俺に向かって来る。瞳がマゼンタに光っている。どうやら彼女は淫魔で、俺に魅了を掛けているようだ。身体が動かない。しかしフロルの時みたいに、彼女にメロメロになる感じはしない。無表情なベルタに無造作に服を剥かれ、恥ずかしいところが露わになる。そして彼女が下腹部に手を翳すと、エロ漫画で見るようないやらしい模様がぼんやりと浮かび上がった。
「発動対象固定の淫紋。何度か刻んでは、解除を繰り返したようです。如何なさいますか」
「あいつ、淫紋仕込んでたのか。だから心身の危機に対しては精霊石が働くようになっているが、そっち方面はノーガードなんだね。じゃあ、そっちから行くしかないかな」
「心得ました」
そんなやりとりの後、俺は地下室まで運ばれ、こうしてハーネスで天井から吊るされ、巨大なイソギンチャクに身体の中も外も、うぞうぞと撫で回されているというわけだ。
「あは。あー、いいね。ディルクがハマるわけだ。こりゃ凄い」
「んおぉぉ…オオオオ…!」
どうやってるのかは知らないが、バルドゥルはこの触手の得た感覚を、自分でも把握出来るようだ。彼の探るような視線に合わせて、俺は大股開きにさせられ、ミミズのような巨大な触手がヌルヌルとケツに出入りする。滑らかで、柔らかくて、気持ち悪くて、気持ちいい。
「どうだベルタ。書き換えは行けそうか」
「はい。刻印時の性感の二倍以上の時間と快楽で、上書きが可能です。しかし情報を引き出すには、高出力では神経が保ちません」
「ふむ、では慣らしながら徐々に行くしかないか」
その言葉と同時に、乳首とペニスにも触手が宛てがわれた。ちょ、先っぽが口みたいになってるヤツ、超キモい。触手モノでもグロい方のヤツ。だけどこれが、また…
「んォッ、オッ…」
「おや、いい表情になってきたじゃないか」
「陛下。この状態で行けば、およそ20日間で書き換えが完了の予定です」
「うーん、20日は長いな。もうちょっと行くか」
そんなやり取りの後だ。「君が僕に秘密を打ち明けたくなるように、もっと可愛がってあげるね」そんなことを宣って、彼はパチンと指を鳴らした。すると、さっきから俺をうぞうぞと嬲っていた巨大なイソギンチャクが、俺の胎内を激しく蹂躙し始めた。
「ん”お”!!!ん”ォ”オオオ”ーーー!!!」
俺は口枷をされているから、俺が口を割るとか割らないとかじゃない。むしろこうして触手で拷問して、淫紋?とやらを上書きして、俺を完全な支配下に置きたいようだ。てか、淫紋なんて、俺、いつ刻まれたんよ。アールトの工房でいやらしい夢を見たが、もしかしたらこの、知らない間に刻まれた淫紋ってヤツのせいだったのかも知れない。
「これでどうだい?」
「はい、陛下。この状態だと14日で書き換えの見込みです」
「うーん。まだちょっと長いなぁ。じゃあしょうがない、ちょっと知覚を弄るか」
彼はそう言うと、俺の額に手を翳した。すると手のひらから、細い触手が何本も伸び、俺の眉間やこめかみ、耳の後ろにぷつぷつと刺さる。
「さあ、気持ち良~くなろうね」
バルドゥルは、まるで春のそよ風のように微笑みながら、紅い瞳をカッと輝かせた。同時に、脳が沸騰するように、一気に熱くなる。
「ゴッ」
ブピュッ。
身体中の皮膚という皮膚、粘膜という粘膜から送られて来る信号が、まるでシンバルのように脳に鳴り響く。半勃ちだったちんぽから一気にザーメンが噴出し、ケツからは勢い良く触手をひり出して、またすぐにブチ込まれてはひり出し。脳内が極彩色のサイケデリックジャングルだ。戦車が列をなして一斉砲撃する中、むっちむちの美女がサンバを踊っている。あ、ピンクの象が、象が…
「あqwせdrftgyふじこlp;@:」
「ベルタ、これでどのくらい?」
「陛下。これではこのドワーフが壊れてしまいますが」
「うーん、だけど14日も待てないんだよなぁ」
「このまま続ければ12時間ほどで書き換わると思われますが、一度に30分、一日三度を限度として、後は脳神経の修復に回されるべきかと」
「仕方ないな。じゃあ、そうするか」
「は、お任せ下さい」
俺のサイケワールドの外では、そんな会話が為されていたが、俺が知る由はなかった。
その後俺は、イソギンチャクと共に地下室で過ごした。一日の大半を朦朧としながらイソギンチャクに囲まれ、這いずり回られ。しかし、何というか、慣れた。イソギンチャクは、バルドゥルが直接使役する場面を除き、俺を労るようにぬるぬると撫で回すだけ。俺はただ、温泉のように温かく心地良いマッサージに身を任せるのみだ。時折、ベルタと呼ばれるあの侍女さんが水差しを持って来て、俺の口に直接果実水のようなものを飲ませてくれる。排泄の世話は、知らない間に触手がやってくれてるみたいだ。
恐ろしいのはふじこタイム。定期的にバルドゥルがやって来て、俺はまたハーネスのまま吊り上げられる。
「○%×$☆♭#▲!※」
「ははっ。今日も元気がいいね」
極彩色の世界の中で、触手にヌルグチャにされながら、いろんなものを放出してのたうち回る。ぼんやり耳に入った限りでは、脳をいじられ、性感を20倍に高められているらしい。そして毎回廃人寸前にされては、触手が俺を癒してくれているとか。とんだマッチポンプだ。
もう日付の感覚もない。俺は一体どうなってしまうんだろう。毎回ふじこふじこしてる間に、この下腹部の淫紋ってのが完成しちゃったら、どんな扱いになっちゃうんだろうか。秘密を喋らせてポイ?だって大柄の従者のボニファティウスだっけ、あいつも丸焦げで放置されてたもんな。もしかしたら、イングルビーの後宮に閉じ込められてた時よりも、ピンチかも知んない。
ああ俺、死んだわ。今度こそ童貞、捨てたかったなぁ…。
131
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる