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第三章 現代編
第42話 「本気ィトークウィメン☆」その1…えんじょい☆ざ『異世界日本』
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※第36話の続きになります。
*****
「クラムちゃ~ん、ここグラデトーンお願い。フェットチーネさん、塗り潰しベタチェックお願いしま~す」
「分かりました」
「ブランちゃん、7ページ目の大ゴマの背景は爆発トーンにするの~?」
「うん、それでお願いしますぅ~」
「……トーン処理しゅ~りょ~! あーもう限界! ちょっと寝るー!」
「アダジも寝る~~! 締め切りギリギリやけども!」
そんな私達を見てフェットチーネさんが呆れ顔でため息をついた。
「はぁ、締め切りギリギリなんは、あなた達だけやないですよ。あなた達ほんまに新刊引っさげて即売会に参加する気ですか」
うぐぐ……。まったくもってその通りなんですが、フェットチーネさんキッツイ……!
「殿木部さんは相方と連絡がつかず、更に追加4P、それも今からネーム作業やけども。
倉持さんは更にその追加ページのトーン作業。私はこれから仕事が忙しくて手伝えなくなる……」
ああああああ! フェットチーネさんが私達の心をザクザクと殺しにきてる!
キツい現実を突きつけられて、私達二人共、口から魂がこぼれ落ちてます……。
「く……クラムちゃん、東京の同人誌即売会イベントには笑って参加しような……!」
「うん……」
「全く……。二人とも、どうしてそこまで追い込まれるまで、原稿やらんかったの!?」
額に手をあてたフェットチーネさんが、俯きながら、ため息つきながら、そう呟く。
すっかり私達二人のオカン役になってしまったフェットチーネさん……。
今現在の私達二人には、バルバレスコさんよりも怖い存在と化しています(冷汗)
しかも偶然なのか意識してなのか、即売会イベントが近づくたびにインターネットで出回る例の有名なコラ画像みたいなセリフを言わはる……。
「はぁ、しゃーないですね。休んでる間に何か食べるもの作っとくから」
ああああああ! フェットチーネさん大好き! さすが私達二人のオカン役!
そう思わず叫びたかったのだけれど、私達二人の口から漏れたのは「あうおおお……」というゾンビのうめき声。わお。
「倉持さん冷凍庫の食材、それと調味料を適当に使うよ~」
「おおうおお……」
「あ、オイスターソース有る。真空パックのタケノコも発見。牛肉は……無くなってるか~。豚肉で代用して青椒肉絲もどき作ろっか。冷凍のスライスピーマンも使うよ~」
「ああおうう……」
それを呆然と聞いていた、私とルームシェアしている同居人の殿木部 蘭ことブランちゃんは、ボソリと私に呟いた。
ちなみに、彼女が私のヲタク道の師匠である。
「クラムちゃん……」
「……なぁに?」
「綺麗なお姉さんの関西弁って、エエなぁ」
「エエなぁ」
「次はフェットチーネさんをモデルにノーマルカプ本作ろっかなぁ」
「とうとう男性向け作るの? 確かにエロエロバディだけど」
「どうして一足飛びにソコへ行く。まずは健全本よ」
「まずはって……いずれは男性向け出すつもりなんだ……。フェットチーネさんなら百合も似合うと思うけど」
「おうふ。お主、なかなか良い着眼点じゃのう。彼女ならタチ……いやいや、そう見せかけてのネコもなかなか……」
「猫がどうしたんですか? ここはペット禁止のはずやと思ったけど」
そう言いながらフェットチーネさんが、食欲を刺激する料理を盛り付けた皿を載せた、お盆を片手にやって来た。
「あー。意味が分からんかったらスルーして下さい。大日本帝国の使うてた暗号なんで(大ウソ)」
「ダイニッポン……?」
ああ~、さすがにそこまで学習は進んでないかー。日本語を覚えるの凄い速かったけど。
彼女は料理を机の上に置いて私達に言う。
「ご飯はレトルトのをレンチンしたやつでエエね?」
「「ありがとうございまぁす」」
「じゃあ二人が食べてる間に本棚の本を見せてもらおかな。変わったタイトルが多いから見てみたかったし」
ゾンビと化していた私達が、ガバッと凄まじい勢いで跳ね起きた。
「『バローロ親分と若頭のイケナイ☆オフィスラブ』とか『僕がイケメンパワハラ上司の性奴隷になったワケ』とか。あ、クラムさんのは表紙見てるとイケメンと片方はおデブさん男が多い。マニアックやね~」
「「ああああああ! やめてフェットチーネさんそれ以上の羞恥プレイはやめてええェェェェ!!」」
私達二人は床を必死にはいずりまわり、薄い本を広げて読み始めたフェットチーネさんの足に齧り付く。
「どうしたんですか二人共? 綺麗な絵に、女みたいに綺麗な顔の男の人が沢山出てきてエエやないの。男の人同士で組んず解れつするのは見るの初めてやけど」
「「おぎゃああああァァァァ……!」」
今度こそ、浄化されるゾンビのように、床でのたうち回る私達。
フェットチーネおかん! 私達が悪うございましたっ!
だから私達の性癖どストライクの、薄い本朗読会という公開処刑は勘弁して下さい!!
「はいはい、分かりましたから。冷めないうちにご飯みんなで食べてしまいましょ」
助かった!
でもフェットチーネさん、絶対息子が生まれたら勝手に部屋を掃除して、息子が隠していたエロ本を机の上に置いとくタイプだわ。
「何か失礼なこと考えてるやろ、倉持さん」
「ヒイッ!? 何も考えてませんっ!」
*****
「クラムちゃ~ん、ここグラデトーンお願い。フェットチーネさん、塗り潰しベタチェックお願いしま~す」
「分かりました」
「ブランちゃん、7ページ目の大ゴマの背景は爆発トーンにするの~?」
「うん、それでお願いしますぅ~」
「……トーン処理しゅ~りょ~! あーもう限界! ちょっと寝るー!」
「アダジも寝る~~! 締め切りギリギリやけども!」
そんな私達を見てフェットチーネさんが呆れ顔でため息をついた。
「はぁ、締め切りギリギリなんは、あなた達だけやないですよ。あなた達ほんまに新刊引っさげて即売会に参加する気ですか」
うぐぐ……。まったくもってその通りなんですが、フェットチーネさんキッツイ……!
「殿木部さんは相方と連絡がつかず、更に追加4P、それも今からネーム作業やけども。
倉持さんは更にその追加ページのトーン作業。私はこれから仕事が忙しくて手伝えなくなる……」
ああああああ! フェットチーネさんが私達の心をザクザクと殺しにきてる!
キツい現実を突きつけられて、私達二人共、口から魂がこぼれ落ちてます……。
「く……クラムちゃん、東京の同人誌即売会イベントには笑って参加しような……!」
「うん……」
「全く……。二人とも、どうしてそこまで追い込まれるまで、原稿やらんかったの!?」
額に手をあてたフェットチーネさんが、俯きながら、ため息つきながら、そう呟く。
すっかり私達二人のオカン役になってしまったフェットチーネさん……。
今現在の私達二人には、バルバレスコさんよりも怖い存在と化しています(冷汗)
しかも偶然なのか意識してなのか、即売会イベントが近づくたびにインターネットで出回る例の有名なコラ画像みたいなセリフを言わはる……。
「はぁ、しゃーないですね。休んでる間に何か食べるもの作っとくから」
ああああああ! フェットチーネさん大好き! さすが私達二人のオカン役!
そう思わず叫びたかったのだけれど、私達二人の口から漏れたのは「あうおおお……」というゾンビのうめき声。わお。
「倉持さん冷凍庫の食材、それと調味料を適当に使うよ~」
「おおうおお……」
「あ、オイスターソース有る。真空パックのタケノコも発見。牛肉は……無くなってるか~。豚肉で代用して青椒肉絲もどき作ろっか。冷凍のスライスピーマンも使うよ~」
「ああおうう……」
それを呆然と聞いていた、私とルームシェアしている同居人の殿木部 蘭ことブランちゃんは、ボソリと私に呟いた。
ちなみに、彼女が私のヲタク道の師匠である。
「クラムちゃん……」
「……なぁに?」
「綺麗なお姉さんの関西弁って、エエなぁ」
「エエなぁ」
「次はフェットチーネさんをモデルにノーマルカプ本作ろっかなぁ」
「とうとう男性向け作るの? 確かにエロエロバディだけど」
「どうして一足飛びにソコへ行く。まずは健全本よ」
「まずはって……いずれは男性向け出すつもりなんだ……。フェットチーネさんなら百合も似合うと思うけど」
「おうふ。お主、なかなか良い着眼点じゃのう。彼女ならタチ……いやいや、そう見せかけてのネコもなかなか……」
「猫がどうしたんですか? ここはペット禁止のはずやと思ったけど」
そう言いながらフェットチーネさんが、食欲を刺激する料理を盛り付けた皿を載せた、お盆を片手にやって来た。
「あー。意味が分からんかったらスルーして下さい。大日本帝国の使うてた暗号なんで(大ウソ)」
「ダイニッポン……?」
ああ~、さすがにそこまで学習は進んでないかー。日本語を覚えるの凄い速かったけど。
彼女は料理を机の上に置いて私達に言う。
「ご飯はレトルトのをレンチンしたやつでエエね?」
「「ありがとうございまぁす」」
「じゃあ二人が食べてる間に本棚の本を見せてもらおかな。変わったタイトルが多いから見てみたかったし」
ゾンビと化していた私達が、ガバッと凄まじい勢いで跳ね起きた。
「『バローロ親分と若頭のイケナイ☆オフィスラブ』とか『僕がイケメンパワハラ上司の性奴隷になったワケ』とか。あ、クラムさんのは表紙見てるとイケメンと片方はおデブさん男が多い。マニアックやね~」
「「ああああああ! やめてフェットチーネさんそれ以上の羞恥プレイはやめてええェェェェ!!」」
私達二人は床を必死にはいずりまわり、薄い本を広げて読み始めたフェットチーネさんの足に齧り付く。
「どうしたんですか二人共? 綺麗な絵に、女みたいに綺麗な顔の男の人が沢山出てきてエエやないの。男の人同士で組んず解れつするのは見るの初めてやけど」
「「おぎゃああああァァァァ……!」」
今度こそ、浄化されるゾンビのように、床でのたうち回る私達。
フェットチーネおかん! 私達が悪うございましたっ!
だから私達の性癖どストライクの、薄い本朗読会という公開処刑は勘弁して下さい!!
「はいはい、分かりましたから。冷めないうちにご飯みんなで食べてしまいましょ」
助かった!
でもフェットチーネさん、絶対息子が生まれたら勝手に部屋を掃除して、息子が隠していたエロ本を机の上に置いとくタイプだわ。
「何か失礼なこと考えてるやろ、倉持さん」
「ヒイッ!? 何も考えてませんっ!」
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