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始まりの街
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ある日、僕達は突然異世界転移してしまったんだ。そこでまずは住む家とここで暮らすための仕事を探さないといけないや!僕達は目の先に見えた街へと向かったんだ…。
「ねぇ…らいと!」
「なんだみら?」
「とりあえずさ、これはどう考えても異世界転移してしまったからさ…僕達には住む所が欲しいよね!」
らいとは僕の隣を歩きながら少し考える。
「まあ、暮らすところないと不便だしな!じゃあ…とりあえず不動産屋でも探しに行ってみるか?」
「うん!」
らいとの提案でまずは街へ行き不動産屋さんを探す事にしたんだ。しばらく歩くと街の入口が見えてきて門には門番が二人立っている。お城があるくらいだから警備の門番なんだろうな。僕達が街へ入ろうとすると…兵士の様な門番に声をかけられたんだ。
「おい!お前達!怪しい姿をしているがどこからきたのだ?」
僕達は元の世界の制服姿だ。この世界では怪しい姿だという事にやっと気づく…。門番は僕達を怪しい奴と判断しているらしい……。
門番は僕達に詰め寄る。
「おい!聞いているのか?」
僕はついオドオドしてしまう。
(らいと!どうしたらいい?)
(流石にこの姿は怪しまれるか……よし!)
(いいかみら!俺があいつらに襲いかかるからその間に逃げろ!)
(ええっ!僕一人じゃどうしたらいいか分からないよ…やだよ!)
僕達がどうしたらいいかコソコソ話してると突然、筋肉隆々の大男が僕達の後ろから間に入ってきて声をかけてきた。
「おお!君達待たせたな!こんな所に居たのか?」
僕達が呆気に取られていると大男は話を進める。
「兵士よ!この子達は私の客人なのだ。通してもらうぞ!」
「はっ!いつもご苦労様です!」
兵士は大男に挨拶をすると僕達も通してくれたんだ。僕達は街の門を通り抜けて大男の後ろをついて行く。
(ねえ、らいと!この人何者なんだろ?)
(さあな…でも俺達を救ってくれたのは間違いないな…それに……。)
(それに?なにさ?)
(あの男の闘気は…只者じゃねえ……。)
あのらいとがこんなに冷や汗をかくなんて…。僕はこの男の凄さを改めて実感した。男について行きながらそんな話を後ろで話していると男が何処かに辿り着いたんだ。そこは『情熱不動産』という名前からして暑苦しそうな不動産屋だ。
「よし着いたぞ!君達…ここは私の経営している店【情熱動産】そして私がオーナーのダンと言うんだ!よろしくな!まあ中へ入りなさい。」
僕達は不動産屋さんの中へ。応接室に通される。そして椅子へかけるとダンさんも目の前のソファーにドカりと座る。おお…ソファーが壊れそう。僕がそんな事を考えているとダンさんの口が開いたんだ。
「さて…君達の事を聞きたいのだが…。」
まあ普通はそうなるよね。この世界では見かけない姿の僕達に聞きたい事は山ほどあるんだろうな…。そうそうに僕は軽い自己紹介をする事にしたんだ。
「僕は、みらいと言います!」
「俺は、らいと!俺達はこの世界とは違う別の世界から来たんだ!」
「えっ!?ちょ!らいと!?」
慌ててらいとを止めようとしたけど時既に遅しで僕がダンさんの顔を見るとその目は見開き驚いている。
「き…君達…その姿から見てこの世界の者達ではないとは思ったがやはり……。」
僕は観念してこれまでの経緯を正直に話す。僕達の世界の話。そして僕のノートが開いたかと思ったら突然この世界に吸い込まれて現在に至った事を話したんだ。
「そうか…。いや!そうですかと簡単に信じられる話ではないがこの世界には魔法というものも存在しているしな、そして君達の眼は……。」
そう言ったダンさんは僕達をじっと見ている。
「えっ?僕達になにかついてますか?」
「ああ!いやなんでもない…。いや、二人共いい目をしてるなと思ってな!だから君達の話を私は信じる事にしようじゃないか?」
この目の前にいるダンさんという方は凄く優しくて心が凄く広い方だ。この世界の事を全く知らない僕達にとってはとても有難い存在だ。でも…僕達の眼に何かあるのかな…僕はちょっと気になっていると。ダンさんはニコニコしている。ここはダンさんを信じるしかないよね。僕はダンさんを信じる事にしようと思いながら、ふと、らいとを見ると笑顔で話し出す。
「おっさん!俺も、おっさんが気に入ったぜ!」
「ちょっと!らいと!失礼だよ。」
「はっはっは!威勢がよく元気のいい奴は私も好きだぞ!」
そう言うとダンさんは笑いながら机の上に二冊の書を出したんだ。
「さて、私はこの街で不動産屋をしてるのだがまず君達には住む家が必要だろう?」
「えっ?実は僕達もその話はしてたんです。」
そうだろうと言わんばかりに腕を組んで頷くダンさん。
「それで私からの提案なのだが……。」
「提案ですか?」
ダンさんの提案とはなんだろうか…僕はドキドキしながら聞いていたんだ。
「そうだ、まず君達に私は住む家を貸そうと思っている。」
「家をですか。有難いお話ですが僕達お金が…。」
「そうだぜおっさん、俺達は文無しだが?」
らいとがそう言うとダンさんは続きを話す。
「あっはっは!まあそうなるな!そこでだ。実は私は不動産屋の他にこの街にはギルドという冒険者の為の仕事を斡旋してくれる施設がある。そこのギルド長もしているのだ。」
なるほど 、それなら僕達をここまで面倒もみれるわけか。僕がそんな事を考えているとダンさんが続ける。
「私が家を貸す。そして君達はギルドで仕事をこなし私に家賃を払えば良い。」
僕達は顔を見合わせる。
「ん?」
「ほ、本当ですか!?」
僕達の喜びの声を聞いてダンさんはニッコリ微笑むと言い放つ!!……。
「では早速…君達に依頼をしようじゃないか!?」
「えっ!?」
「はああ!?」
お読み下さりありがとうございます!
みらいとらいとは果たしてどうなる!?
「ねぇ…らいと!」
「なんだみら?」
「とりあえずさ、これはどう考えても異世界転移してしまったからさ…僕達には住む所が欲しいよね!」
らいとは僕の隣を歩きながら少し考える。
「まあ、暮らすところないと不便だしな!じゃあ…とりあえず不動産屋でも探しに行ってみるか?」
「うん!」
らいとの提案でまずは街へ行き不動産屋さんを探す事にしたんだ。しばらく歩くと街の入口が見えてきて門には門番が二人立っている。お城があるくらいだから警備の門番なんだろうな。僕達が街へ入ろうとすると…兵士の様な門番に声をかけられたんだ。
「おい!お前達!怪しい姿をしているがどこからきたのだ?」
僕達は元の世界の制服姿だ。この世界では怪しい姿だという事にやっと気づく…。門番は僕達を怪しい奴と判断しているらしい……。
門番は僕達に詰め寄る。
「おい!聞いているのか?」
僕はついオドオドしてしまう。
(らいと!どうしたらいい?)
(流石にこの姿は怪しまれるか……よし!)
(いいかみら!俺があいつらに襲いかかるからその間に逃げろ!)
(ええっ!僕一人じゃどうしたらいいか分からないよ…やだよ!)
僕達がどうしたらいいかコソコソ話してると突然、筋肉隆々の大男が僕達の後ろから間に入ってきて声をかけてきた。
「おお!君達待たせたな!こんな所に居たのか?」
僕達が呆気に取られていると大男は話を進める。
「兵士よ!この子達は私の客人なのだ。通してもらうぞ!」
「はっ!いつもご苦労様です!」
兵士は大男に挨拶をすると僕達も通してくれたんだ。僕達は街の門を通り抜けて大男の後ろをついて行く。
(ねえ、らいと!この人何者なんだろ?)
(さあな…でも俺達を救ってくれたのは間違いないな…それに……。)
(それに?なにさ?)
(あの男の闘気は…只者じゃねえ……。)
あのらいとがこんなに冷や汗をかくなんて…。僕はこの男の凄さを改めて実感した。男について行きながらそんな話を後ろで話していると男が何処かに辿り着いたんだ。そこは『情熱不動産』という名前からして暑苦しそうな不動産屋だ。
「よし着いたぞ!君達…ここは私の経営している店【情熱動産】そして私がオーナーのダンと言うんだ!よろしくな!まあ中へ入りなさい。」
僕達は不動産屋さんの中へ。応接室に通される。そして椅子へかけるとダンさんも目の前のソファーにドカりと座る。おお…ソファーが壊れそう。僕がそんな事を考えているとダンさんの口が開いたんだ。
「さて…君達の事を聞きたいのだが…。」
まあ普通はそうなるよね。この世界では見かけない姿の僕達に聞きたい事は山ほどあるんだろうな…。そうそうに僕は軽い自己紹介をする事にしたんだ。
「僕は、みらいと言います!」
「俺は、らいと!俺達はこの世界とは違う別の世界から来たんだ!」
「えっ!?ちょ!らいと!?」
慌ててらいとを止めようとしたけど時既に遅しで僕がダンさんの顔を見るとその目は見開き驚いている。
「き…君達…その姿から見てこの世界の者達ではないとは思ったがやはり……。」
僕は観念してこれまでの経緯を正直に話す。僕達の世界の話。そして僕のノートが開いたかと思ったら突然この世界に吸い込まれて現在に至った事を話したんだ。
「そうか…。いや!そうですかと簡単に信じられる話ではないがこの世界には魔法というものも存在しているしな、そして君達の眼は……。」
そう言ったダンさんは僕達をじっと見ている。
「えっ?僕達になにかついてますか?」
「ああ!いやなんでもない…。いや、二人共いい目をしてるなと思ってな!だから君達の話を私は信じる事にしようじゃないか?」
この目の前にいるダンさんという方は凄く優しくて心が凄く広い方だ。この世界の事を全く知らない僕達にとってはとても有難い存在だ。でも…僕達の眼に何かあるのかな…僕はちょっと気になっていると。ダンさんはニコニコしている。ここはダンさんを信じるしかないよね。僕はダンさんを信じる事にしようと思いながら、ふと、らいとを見ると笑顔で話し出す。
「おっさん!俺も、おっさんが気に入ったぜ!」
「ちょっと!らいと!失礼だよ。」
「はっはっは!威勢がよく元気のいい奴は私も好きだぞ!」
そう言うとダンさんは笑いながら机の上に二冊の書を出したんだ。
「さて、私はこの街で不動産屋をしてるのだがまず君達には住む家が必要だろう?」
「えっ?実は僕達もその話はしてたんです。」
そうだろうと言わんばかりに腕を組んで頷くダンさん。
「それで私からの提案なのだが……。」
「提案ですか?」
ダンさんの提案とはなんだろうか…僕はドキドキしながら聞いていたんだ。
「そうだ、まず君達に私は住む家を貸そうと思っている。」
「家をですか。有難いお話ですが僕達お金が…。」
「そうだぜおっさん、俺達は文無しだが?」
らいとがそう言うとダンさんは続きを話す。
「あっはっは!まあそうなるな!そこでだ。実は私は不動産屋の他にこの街にはギルドという冒険者の為の仕事を斡旋してくれる施設がある。そこのギルド長もしているのだ。」
なるほど 、それなら僕達をここまで面倒もみれるわけか。僕がそんな事を考えているとダンさんが続ける。
「私が家を貸す。そして君達はギルドで仕事をこなし私に家賃を払えば良い。」
僕達は顔を見合わせる。
「ん?」
「ほ、本当ですか!?」
僕達の喜びの声を聞いてダンさんはニッコリ微笑むと言い放つ!!……。
「では早速…君達に依頼をしようじゃないか!?」
「えっ!?」
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