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セピアの告白1
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この世界には いくつもの国がある。
リリーラが住んでいたシュートリア王国もその一つだ。
この世界の国々は 4匹の神獣に守られている。
獅子、狼、鷲、そして竜…
大陸ごとに信仰している神獣が違い、大陸のはるか上空には神獣がすむ城があると言われている。
神獣は守護する大陸に危機が訪れると現れるといわれていた。
10年前の戦いの際にも 神獣が現れて、戦いを終息させていた。
「それでね…神獣には番っていうのがいるのよ…」
クッキーを食べながら セピアは説明を続ける。
最初は上品に振る舞っていたが 途中で やーめたっと言って 砕けた話し方になった。
「神獣と番が愛し合いことによって 神獣の魔力がすっごくふえるのよ
それと神獣に癒しの魔力を使えるのは番のみなのよ
普通の人間が癒しの魔力をつかっても 神獣側の魔力ではじかれちゃうんですって」
セピアは、紅茶を飲んでちょっと一呼吸する。
「神獣は番のことって すぐにわかるんですって。
番の魔力の匂い?でわかるみたい 」
すごいわよね…と言ってセピアは笑う。
「ねぇ、リリーラちゃん 私の髪の色と瞳何色に見える?」
「すごく綺麗な赤に…みえますが…」
簡単な答えに リリーラは少し戸惑った。
「そうよね 赤にしか見えないわよねー
でも 2年前までは私もリリーラちゃんと一緒で 髪も瞳も真っ白だったのよ」
「真っ白…って」
リリーラは驚いた。真っ赤なその髪は 染めたようには見えない。
そして 瞳も元は真っ白とは思えないくらい、深い赤い色の瞳だ。
「私の両親は小さい頃に亡くなってね 森の近くにすむおじいちゃんにそだててもらっていたの。
おじいちゃんは 私を街に連れて行かないし、行ったとしても フードをかぶらせてたし…
可愛がってはくれていたのよ
毎日ご飯作ってくれてたし、足に乗せてくれて 歌とかうたってくれたりしてね…
おじいちゃんとの2人暮らしは楽しかったんだけど、年のせいかしら 弱っていっちゃって…
ベッドから起き上がれなくなっちゃってね
毎日おじいちゃんの側で泣いてたわ
朝起きたら おじいちゃんがもう…息してなくって…
泣いて泣いて…必死でおじいちゃんを呼んだら…手からあったかい力を感じたの…」
セピアが紅茶を一口飲む。
「手から赤い光が出て、おじいちゃんの体を包んだの」
「おじいさんは…生き返られたのですか?」
リリーラの質問に セピアは、首をふる。
「もう…生き返りはしなかったわ…
その力は 病気とか傷とかは治せるんだけど 寿命を伸ばすのはできないみたいなのよね。
長生きしたからね。おじいちゃんは…」
セピアの話に リリーラはかける言葉もなかった。
「手から何か出て びっくりしていたらね 家の 外外で ドーンって大きな音が鳴ったの!
雷が落ちたみたいに!
びっくりして、外に出たら 大きくって 真っ赤な髪の毛の男がいたの!」
「真っ赤な髪の男の人ですか?」
うん うん とセピアが頷く。
「それで その男が私を見て 泣いたのよ…」
「泣いたんですか?」
「そう 号泣!
泣きながら 走って近づいてくるから 本当に怖くって…
家の中に逃げたんだけど ドンドン ドアを叩くし…
ほんと 怖かったわぁ」
その様子を思い出して セピアは苦笑する。
リリーラが住んでいたシュートリア王国もその一つだ。
この世界の国々は 4匹の神獣に守られている。
獅子、狼、鷲、そして竜…
大陸ごとに信仰している神獣が違い、大陸のはるか上空には神獣がすむ城があると言われている。
神獣は守護する大陸に危機が訪れると現れるといわれていた。
10年前の戦いの際にも 神獣が現れて、戦いを終息させていた。
「それでね…神獣には番っていうのがいるのよ…」
クッキーを食べながら セピアは説明を続ける。
最初は上品に振る舞っていたが 途中で やーめたっと言って 砕けた話し方になった。
「神獣と番が愛し合いことによって 神獣の魔力がすっごくふえるのよ
それと神獣に癒しの魔力を使えるのは番のみなのよ
普通の人間が癒しの魔力をつかっても 神獣側の魔力ではじかれちゃうんですって」
セピアは、紅茶を飲んでちょっと一呼吸する。
「神獣は番のことって すぐにわかるんですって。
番の魔力の匂い?でわかるみたい 」
すごいわよね…と言ってセピアは笑う。
「ねぇ、リリーラちゃん 私の髪の色と瞳何色に見える?」
「すごく綺麗な赤に…みえますが…」
簡単な答えに リリーラは少し戸惑った。
「そうよね 赤にしか見えないわよねー
でも 2年前までは私もリリーラちゃんと一緒で 髪も瞳も真っ白だったのよ」
「真っ白…って」
リリーラは驚いた。真っ赤なその髪は 染めたようには見えない。
そして 瞳も元は真っ白とは思えないくらい、深い赤い色の瞳だ。
「私の両親は小さい頃に亡くなってね 森の近くにすむおじいちゃんにそだててもらっていたの。
おじいちゃんは 私を街に連れて行かないし、行ったとしても フードをかぶらせてたし…
可愛がってはくれていたのよ
毎日ご飯作ってくれてたし、足に乗せてくれて 歌とかうたってくれたりしてね…
おじいちゃんとの2人暮らしは楽しかったんだけど、年のせいかしら 弱っていっちゃって…
ベッドから起き上がれなくなっちゃってね
毎日おじいちゃんの側で泣いてたわ
朝起きたら おじいちゃんがもう…息してなくって…
泣いて泣いて…必死でおじいちゃんを呼んだら…手からあったかい力を感じたの…」
セピアが紅茶を一口飲む。
「手から赤い光が出て、おじいちゃんの体を包んだの」
「おじいさんは…生き返られたのですか?」
リリーラの質問に セピアは、首をふる。
「もう…生き返りはしなかったわ…
その力は 病気とか傷とかは治せるんだけど 寿命を伸ばすのはできないみたいなのよね。
長生きしたからね。おじいちゃんは…」
セピアの話に リリーラはかける言葉もなかった。
「手から何か出て びっくりしていたらね 家の 外外で ドーンって大きな音が鳴ったの!
雷が落ちたみたいに!
びっくりして、外に出たら 大きくって 真っ赤な髪の毛の男がいたの!」
「真っ赤な髪の男の人ですか?」
うん うん とセピアが頷く。
「それで その男が私を見て 泣いたのよ…」
「泣いたんですか?」
「そう 号泣!
泣きながら 走って近づいてくるから 本当に怖くって…
家の中に逃げたんだけど ドンドン ドアを叩くし…
ほんと 怖かったわぁ」
その様子を思い出して セピアは苦笑する。
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