愛をしらない番を愛したい竜〜竜は番を自分色に染めたい〜

kimagure ya

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リリーラの悩み

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リリーラはアンナにしばらく一人にしてほしいと頼んだ。
 

色々な話を聞きすぎて 頭を整理する必要があったからだ
 
落ち着く場所…と思い 部屋を見渡すと 窓に目を停める
 窓まで椅子を持っていて 座ってみると 妙に落ち着く。


 はぁ…とため息をつく
「私がアッシュ様の番って…そんな、訳ないわよね…」
 確かに自分には 最近使っていないが 癒しの力はあった。
 小さい頃は 犬の傷もなおせなかったぐらいの弱い力 

 偉い誰に癒しの力を使って治したけど…大きな病気じゃなかったかもしれない…
 自分が分からない…
 椅子に座って 膝をかかえてみる
 考えれば考えるほど 自分が分からなくなる…
 
 

トントン…と控えめにドアをノックする音が聞こえた。
 明るかった窓の外が もう薄暗くなっていた。
 長い時間眠っていたようだ。


 リリーラは立ち上がり、ドアを開けた。
 アッシュが悲しそうな顔で立っていた。

「どう…されたんですか?」

「一人になりたいと言われたので…
 リリーラ…悩ませて申し訳ない」 
 アッシュは頭を下げる

「ごめんなさい
 一人になりたいといったのですが なぜか眠っていました」
 入ってください…といって アッシュを部屋に招き入れる


 ソファーに向かい合わせに座ると、アッシュが話をきりだした
「驚いただろう…番と言われて…」
 はい、とリリーラは頷く

「神獣として生まれて、自分には番がいると言われたんだ、
 番って言われても よく分からないから ずっと不思議だったよ。
 
 ある日、眠っていたら 夢に赤ちゃんがでてきたんだよ 真っ白い…髪をした
 
 番が地上に生まれた日に神獣は夢の中で番とはじめて会えるみたいだ

 そこから、なんだろう 胸が躍ってね…
 また 会いたいと思って 地上に降りたんだよ 1人でね。
 番を探して 探して ずっと探したけど見つからなかった。
 番がどこかにいるっていうのは感覚では分かるんだけど、どうしても居場所が分からなかったんだ」


 アッシュの話をリリーラは静かに聞き続ける。

「でも、君に出会った日、ついに君の リリーラの魔力を少し感じたんだよ
 急いで 向かうと 君は空から落ちてきた」

「私…空から落ちてきたんですか?」

 空から落ちてきたって…自分にリリーラはびっくりする。

「地面に落ちる瞬間に助けられてれたけど 君が呼んでくれなきゃ 大変なことになっていたよ…」
「私が呼んだんですか?」

 あぁとアッシュは頷く

「リリーラの魔力が私を呼んだんだ  
 あぁ やっと呼んでくれた。
 やっと会えたって…
 ごめんね もっと早くに話せばよかったね」

「セピア様からお話を聞いた後で良かったと思います
 最初から番と言われても ピンとこなかったと思うので…
 番というものは、神獣に愛される存在とききました」

 リリーラはふぅと息を吐いてアッシュから視線をそらして尋ねた

「私は愛を知りません…
 私は孤児です…親の愛をしりません…
 私に愛というものをおしえていただけますか? 」

 リリーラは勇気をだして 思いをアッシュに伝えた
 アッシュの表情をそっと伺う


 アッシュは泣いていた。

 リリーラはアッシュを悲しませてしまったと思って狼狽えた
「いや、違うんだ…リリーラ」
 アッシュは両手で顔を覆う

「違うんだ リリーラ 
 私は悲しくて泣いてるんじゃない 
 嬉しくって泣いてるんだ
 君から愛という言葉を聞けて
 私はリリーラ君を愛している、
 君に今私を愛してほしいとはいわない
 ただ そばに…そばにいてくるかい?」
 アッシュの告白に リリーラは 少し考え 頷いた

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今日も一日読んでいたいて ありがとうございました
明日も7時にUPいたします
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