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そう言うと彼はこくりと頷き、再び乳房に手を這わせる。胸を撫でまわしたあとはその手をお腹に滑らせ、曲線をなぞるようにお尻まで辿りついた。
そして、ブラジャーとおそろいの水色の下着に手をかけると、震える手でそれを引っ張った。その動きに合わせて腰を浮かせれば、するりと下着が取り払われる。ついに一糸まとわぬ姿になってしまった。
晶が相手とは言え、さすがに全身をさらけ出すのは少し恥ずかしい。もぞもぞと足を組み合わせて大事なところを隠そうとしていると、私のそこを凝視したまま石像のように固まっている晶がいた。
「ど、どうしたの?」
「なっ……、だ、だって、それ……っ」
「それ?」
晶は目を見開いたまま、私の足の付け根あたりを指さしている。何もないのに、と怪訝に思いつつ首をかしげると、彼は声を裏返らせながら言った。
「な……っ、なんでそこ、つるっつるなんだよ!? 美雨っ、おまえやっぱり他の男ともこうやって一夜限りの遊びをしてるんじゃ……!?」
「はああ!? そんなわけないでしょ!? 晶だって言ってたじゃんっ、私はそんなことするような女じゃないって!!」
「そ、それは確かに言った! でも、そんなっ、そこまで毛が無いなんてっ……! は、恥ずかしくないのか!?」
何かと思えば、晶は私の下の毛がないことに驚いていたらしい。そこまで珍しいことじゃないのに、と呆れたけれど、女性との経験がない彼ならばそんな反応をするのも仕方がないのかもしれない。
「全身脱毛するとき、ついでにここもやってもらっただけ! 毛があると何かと邪魔だし!」
「そっ……そう、なのか? それ、前の彼氏は見て驚かなかったのか……?」
「うん、別に。むしろ無いほうがいいって喜んでた」
「ぐっ……、そ、そんな生々しい話をするなっ、いやらしい!」
「あんたが聞いてきたんでしょ!? ていうか、このほうが見やすくて童貞にはちょうどいいでしょうが!!」
売り言葉に買い言葉で応戦すると、彼は心底悔しそうにぎりぎりと歯噛みした。童貞にはちょうどいい、という一言がぐさりと突き刺さったのか、何か言い返したそうにしているけれど言葉が出てこないようだ。
「あのねぇ、そんなことで動揺してどうすんの! 童貞卒業したいんでしょ!?」
「ぐっ……! で、でも、まさかツルツルだとはっ……!」
「うるさい! 何回も言われるとさすがに恥ずかしいわ! もうっ、いいからとっとと済ませよう!」
細かいことにその都度突っかかってくる晶にイライラして、私はまだ何か文句を言おうとしている彼の肩をべしんっと叩いた。
頼む、なんていじらしい態度でお願いしてきたのはそっちのくせに、晶はさっきから先へ進むことを拒んでいるような気がする。未知のことに対して尻込みする気持ちはわかるが、時間は有限なのだ。それに、そろそろ私も眠くなってきた。
「はい、それじゃあここを指で触って。なぞるように、とにかく優しく丁寧に!」
早口で言いながら、隣に座る晶の右手をとって自分の秘所に当てがう。彼は予想通りここでもぴしりと身を強張らせたが、もうそれも見飽きた。そろそろ男らしく腹を括ってほしい。
「み……美雨、なんか怒ってないか」
「怒ってない。いいから、ちゃんと濡れるように触る! 濡れてないのに挿れたりしたら、痛くてしょうがないんだからね!」
「わっ、わかったよ! なんで怒られてるんだ、俺……」
ぼそぼそと文句を垂れながらも、晶はベッドのふちに座った体勢のまま私のほうを向いた。そして、恐る恐るといった様子で右手をわずかに動かす。彼の手が割れ目をなぞるように辿っていくと、やがて小さな突起に行き着いた。
「んっ……!」
「わあっ!? わ、悪いっ、痛かったか!?」
「ち、違う、痛くない! あの……そこ、感じやすいところだから、そーっと触って」
大げさな反応を見せる晶にぼそりと言うと、彼は目を瞬かせながらも素直に頷いた。詳しく説明しなくても、その突起がどういう部分なのか彼も少しは理解しているようだ。
晶が指を動かしやすいように、ちょっとだけ足を開く。彼はごくりと喉を鳴らしたあと、再び敏感な場所に指を這わせた。ちょん、と硬い指先が突起の先端に触れて、思わずくぐもった声が漏れる。
「んっ、んんっ……!」
「あっ……だ、大丈夫、か……?」
「ん……大丈夫。そこ、指で撫でるようにして。爪が当たらないように」
「わ、わかった。あ、あの、さっきみたいに後ろから触っていいか? 正面からだと、うまく触れない」
黙って頷き、ベッドの上であぐらをかく晶の膝の上に乗る。重くないかな、と一瞬躊躇したけれど、座ってみると案外安定感があってほっとした。ジムに通っているというだけあって、昔のようにひょろっとした華奢な体ではないらしい。
私が膝に座ったことを確認すると、彼はもう一度ゆっくりと指を陰部に這わせていく。今度は彼の手でぐいっと足を開かれて、羞恥心から思わず「あっ」と甘えたような声が出てしまった。それに構わず、晶は私の言った通り繊細な手つきで小さな花芽をくすぐる。
「あっ、んんっ……! ちょ、ちょっと、この格好は、やっぱり恥ずかしい、かも……っ!」
「そ、そう言われても……こうしないと、肌に爪が当たるだろ」
「それは、そうだけど……! あ、んっ、うぅっ」
私の指より硬く、少しかさついた晶の指先で表面を撫でるように触れられると、ぞわぞわとした快感が押し寄せてくる。自分でそこを触ったことはあるし、元彼にも触られたことがあるけれど、そのどちらとも違う別の感覚だ。
元彼ともセックスはしたが、なんというか全体的に雑な扱い方をされていた気がする。キスはとにかく舌を突っ込んでべちゃべちゃにすればいいといったやり方だし、胸を揉むときも荒々しくて正直気持ちいいと思ったことがなかった。今晶に触れられている部分だって、いきなりぐりぐりと強く捏ねられて痛い思いをしたことが何度もある。それで悲鳴を上げれば「感じてるな」ととんちんかんなことを言うし、はっきり言ってセックスにはあまりいい思い出がない。
それでも、最中に「好きだ」と囁かれれば気持ちが高揚した。私の体を必死に求める男の姿を見ると、自分は必要とされているんだと安心できた。
別れ話を切り出されたことに逆上して陰湿な復讐をするような最低な男だったけれど、それでも確かに私を愛していてくれる時間はあったはずだ。だからこそ、私の心はいまだにこんなにも傷ついている。
そして、ブラジャーとおそろいの水色の下着に手をかけると、震える手でそれを引っ張った。その動きに合わせて腰を浮かせれば、するりと下着が取り払われる。ついに一糸まとわぬ姿になってしまった。
晶が相手とは言え、さすがに全身をさらけ出すのは少し恥ずかしい。もぞもぞと足を組み合わせて大事なところを隠そうとしていると、私のそこを凝視したまま石像のように固まっている晶がいた。
「ど、どうしたの?」
「なっ……、だ、だって、それ……っ」
「それ?」
晶は目を見開いたまま、私の足の付け根あたりを指さしている。何もないのに、と怪訝に思いつつ首をかしげると、彼は声を裏返らせながら言った。
「な……っ、なんでそこ、つるっつるなんだよ!? 美雨っ、おまえやっぱり他の男ともこうやって一夜限りの遊びをしてるんじゃ……!?」
「はああ!? そんなわけないでしょ!? 晶だって言ってたじゃんっ、私はそんなことするような女じゃないって!!」
「そ、それは確かに言った! でも、そんなっ、そこまで毛が無いなんてっ……! は、恥ずかしくないのか!?」
何かと思えば、晶は私の下の毛がないことに驚いていたらしい。そこまで珍しいことじゃないのに、と呆れたけれど、女性との経験がない彼ならばそんな反応をするのも仕方がないのかもしれない。
「全身脱毛するとき、ついでにここもやってもらっただけ! 毛があると何かと邪魔だし!」
「そっ……そう、なのか? それ、前の彼氏は見て驚かなかったのか……?」
「うん、別に。むしろ無いほうがいいって喜んでた」
「ぐっ……、そ、そんな生々しい話をするなっ、いやらしい!」
「あんたが聞いてきたんでしょ!? ていうか、このほうが見やすくて童貞にはちょうどいいでしょうが!!」
売り言葉に買い言葉で応戦すると、彼は心底悔しそうにぎりぎりと歯噛みした。童貞にはちょうどいい、という一言がぐさりと突き刺さったのか、何か言い返したそうにしているけれど言葉が出てこないようだ。
「あのねぇ、そんなことで動揺してどうすんの! 童貞卒業したいんでしょ!?」
「ぐっ……! で、でも、まさかツルツルだとはっ……!」
「うるさい! 何回も言われるとさすがに恥ずかしいわ! もうっ、いいからとっとと済ませよう!」
細かいことにその都度突っかかってくる晶にイライラして、私はまだ何か文句を言おうとしている彼の肩をべしんっと叩いた。
頼む、なんていじらしい態度でお願いしてきたのはそっちのくせに、晶はさっきから先へ進むことを拒んでいるような気がする。未知のことに対して尻込みする気持ちはわかるが、時間は有限なのだ。それに、そろそろ私も眠くなってきた。
「はい、それじゃあここを指で触って。なぞるように、とにかく優しく丁寧に!」
早口で言いながら、隣に座る晶の右手をとって自分の秘所に当てがう。彼は予想通りここでもぴしりと身を強張らせたが、もうそれも見飽きた。そろそろ男らしく腹を括ってほしい。
「み……美雨、なんか怒ってないか」
「怒ってない。いいから、ちゃんと濡れるように触る! 濡れてないのに挿れたりしたら、痛くてしょうがないんだからね!」
「わっ、わかったよ! なんで怒られてるんだ、俺……」
ぼそぼそと文句を垂れながらも、晶はベッドのふちに座った体勢のまま私のほうを向いた。そして、恐る恐るといった様子で右手をわずかに動かす。彼の手が割れ目をなぞるように辿っていくと、やがて小さな突起に行き着いた。
「んっ……!」
「わあっ!? わ、悪いっ、痛かったか!?」
「ち、違う、痛くない! あの……そこ、感じやすいところだから、そーっと触って」
大げさな反応を見せる晶にぼそりと言うと、彼は目を瞬かせながらも素直に頷いた。詳しく説明しなくても、その突起がどういう部分なのか彼も少しは理解しているようだ。
晶が指を動かしやすいように、ちょっとだけ足を開く。彼はごくりと喉を鳴らしたあと、再び敏感な場所に指を這わせた。ちょん、と硬い指先が突起の先端に触れて、思わずくぐもった声が漏れる。
「んっ、んんっ……!」
「あっ……だ、大丈夫、か……?」
「ん……大丈夫。そこ、指で撫でるようにして。爪が当たらないように」
「わ、わかった。あ、あの、さっきみたいに後ろから触っていいか? 正面からだと、うまく触れない」
黙って頷き、ベッドの上であぐらをかく晶の膝の上に乗る。重くないかな、と一瞬躊躇したけれど、座ってみると案外安定感があってほっとした。ジムに通っているというだけあって、昔のようにひょろっとした華奢な体ではないらしい。
私が膝に座ったことを確認すると、彼はもう一度ゆっくりと指を陰部に這わせていく。今度は彼の手でぐいっと足を開かれて、羞恥心から思わず「あっ」と甘えたような声が出てしまった。それに構わず、晶は私の言った通り繊細な手つきで小さな花芽をくすぐる。
「あっ、んんっ……! ちょ、ちょっと、この格好は、やっぱり恥ずかしい、かも……っ!」
「そ、そう言われても……こうしないと、肌に爪が当たるだろ」
「それは、そうだけど……! あ、んっ、うぅっ」
私の指より硬く、少しかさついた晶の指先で表面を撫でるように触れられると、ぞわぞわとした快感が押し寄せてくる。自分でそこを触ったことはあるし、元彼にも触られたことがあるけれど、そのどちらとも違う別の感覚だ。
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それでも、最中に「好きだ」と囁かれれば気持ちが高揚した。私の体を必死に求める男の姿を見ると、自分は必要とされているんだと安心できた。
別れ話を切り出されたことに逆上して陰湿な復讐をするような最低な男だったけれど、それでも確かに私を愛していてくれる時間はあったはずだ。だからこそ、私の心はいまだにこんなにも傷ついている。
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