58 / 83
翻弄される★
しおりを挟む「まっ、あっあっあっ、待ってっ。なんかきちゃうっ。やっ、待って、怖いっ」
「怖いの? なにそれかわいい……ホラ、キスしよう。俺の指だけ感じてて」
キスで抑え込まれている間に指の動きが速まって、快感を逃すことができずに高められる。
実はこれまで彼氏とのセックスでは絶頂に達した経験がなかった。そういうものだと思ってきたから、自分が誰かの手でこんな風になってしまうのが信じられず、羞恥で頭がどうにかなってしまいそうだ。
「んっ、あっ、ああっ!」
瞬間、快感が突き抜けた。ビクビクっと体が震えて、力が抜ける。
クタリと体が弛緩してゼイゼイと喘いでいると、優しくおでこにキスをされた。優しい唇の感覚にとろりとまどろみそうになってしまったが、お腹に熱いモノが当たっていることに気がついてハッと我に返る。
「あ……ごめ、私だけ……してもらってばっかり……」
「なんで謝るんだよ。最高にエロくて可愛かった。こんなエロいの見せられたら俺も限界」
限界と言いつつ余裕にしかみえない顔で圭司がのたまう。
ちゅ、ちゅ、と頬にキスをされて夢見心地でいると、圭司が膝を持ち上げ足を開かれた。
いつの間にか避妊具をつけたソレが足の間に見えて、その大きさに思わず声が出そうになった。
(えっ? こんなに大きいの⁉ だって元カレは……いやこんな場面で他の人のを思い出して比べるなんて最低だ……でもこんなのどうしろと……⁉)
待って、と言いかけたが、その前に熱い杭が理沙の中に押し込まれた。
「ひぅ!」
みちみちと隘路を押し広げられ、息が上がる。
初めてでもないのに、今までにない圧迫感に恐怖を覚えて体が強張り、思わずぎゅっと圭司の腕をつかんだ。
理沙の様子に気付いた圭司はそこで止まり、心配そうに顔を覗き込んできた。
「ごめん、痛かった? ゆっくりするから」
「け、圭司のおっきいから、私には入らないのかも……裂けちゃう」
「それは嬉しいけど、ちょっと罪悪感あるな」
「上手くできなくて、ごめん……」
「だからなんで謝るんだよ。理沙のなか、熱くてすげえ気持ちいい。気を抜くとうっかりイキそう」
途中まで挿れたまま動かず、圭司は理沙の体に密着し、唇を重ねてきた。
それにこたえるように口を開くと、口づけは深くなっていく。肌を撫でていた圭司の手がするすると上に上がっていき、きゅっと乳首を摘ままれた。
「ひゃっ!」
「馴染むまで、コッチ、な?」
驚いた理沙の反応を楽しむように、圭司はにやりと笑って見せつけるようにして胸を舐め始めた。ぴんぴんと舌で弾かれ、あられもない声で喘いでしまう。
「あっ、あっ、あンッ! それ、だめっ!」
先ほども弄り回された乳首は固くとがって、少し触られるだけで気持ちよくてたまらない。ぱくりと咥え舌で転がされながら吸われる。
熱い舌に翻弄されていると、いつの間にか伸びてきた手が陰核をきゅっとつまんだ。それだけでも刺激が強いのに、圭司は容赦なくつまんだソレをくりくりといじりだしたので、理沙はひとたまりもなくまたイッてしまった。
ビクビクと震え息も絶え絶えになっていると、圭司の腰がぐっと押し付けられ、自分と密着していると気づいた。
「ホラ……全部はいった」
どこか得意げに報告してくる彼にちょっとだけ笑いがこぼれる。
だが圭司がゆるゆると腰を動かし始めたため、自分の中に入っているモノが子宮を押し上げているのを感じてかあっと顔に血が上る。
「あ、奥、当たってる。待って、ゆっくり、して」
「ちょ、ホント理沙のそれ無自覚? あんま煽んないで。うっかりイキそうになるから」
「えっ? どういう……あっ、あっ! や、あン」
圭司の動きが早くなる。腰を打ちつけられてそのたびに声が上がって止められない。ぱちゅぱちゅと肌がぶつかり水音が響いて、理沙の大きな胸がそのたびにゆさゆさと揺れる。
「あー、えっろ。ヤバ。ごめん、止められない」
「んッ、あっ、や、またきちゃいそう。あっ、や、ぎゅってして」
また大きな快感がはじけそうになって、すがるように圭司に手を伸ばすときつく抱きしめてくれた。
30
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
幼馴染の生徒会長にポンコツ扱いされてフラれたので生徒会活動を手伝うのをやめたら全てがうまくいかなくなり幼馴染も病んだ
猫カレーฅ^•ω•^ฅ
恋愛
ずっと付き合っていると思っていた、幼馴染にある日別れを告げられた。
そこで気づいた主人公の幼馴染への依存ぶり。
たった一つボタンを掛け違えてしまったために、
最終的に学校を巻き込む大事件に発展していく。
主人公は幼馴染を取り戻すことが出来るのか!?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる